悩星

 考える事に疲れ果てた そんな夜は
 空の星屑 数えてみませんか
 今宵は星が綺麗ですよ
 人はあの星の数だけ強くなるんです
 そう思ったら 今の悩みは
 あの多くの星の たった一粒なんですよ
 小さすぎやしませんか
 そんな事で考え込むのが
 馬鹿らしくなってきませんか
 だから もう一度
 笑ってみましょうよ
 そうすれば あの星がもっと輝きだしますよ




  雨星

 星に願いをかけようとしたら
 外は雨だった
 星にまで頼っていた自分の愚かさに
 僕は涙を零した
 雨は降り続く
 そして僕の涙は枯れることなく流れた
 今までの君との想い出封じ込めて
 窓にてるてる坊主が二つ
 今日はもうちょっと起きてるよ
 この雨がやんで
 星の雨を体に受けるまで...




  初星

 初めて空を見上げた夜
 誰も傷付けてなく
 誰もに笑いを振りまいていた
 空の星をただ綺麗って呟いていたかった
 その星に何も求めようとしたくなかった
 でも今の心はすさんでる
 あの頃の眼に映った星空の輝き
 ずっと忘れていた
 初めての心の星
 しばらく眺めさせて...




  神星

 軒下でふと空を見上げると
 星は十字に位置していた
 神の御技のようで
 僕は声を出すのを躊躇った
 聖なる声を探し
 あるはずもないのに......
 でも神が現れるのを期待していて
 空が明るくなるまでずっと黙って立っていた




  虹星

 7本の橋の隙間から
 7色の光が落ちてきた
  思わず取ろうと手を伸ばしたが
 7つに分かれて空に昇った
  空でもなお
 7色に輝き
 7つの星は
  虹の源流となった




  高星

 遠くあの空に
 僕には届かない夢がある
 それは高く高く光っていて
 指の間からするりと抜ける
 僕の夢が人に見られるのはとても嫌で
 僕は夢を空に浮かべた
 今じゃ誰も届かない高い高い空の向こうで
 僕が成し遂げるのを待っている
 いつか僕のもとで輝く星になれる
 そう願って高い空に星が一粒
 明るく輝いている




    華星

 一輪の華が道端に咲いていた
 僕は華の後ろに光を感じた
 華の奥に潜むもの...それを暴くため
 僕はその華を摘んで帰った
 光は薄くなりやがて消えた
 空は茜色でもう星がいくつか見えていた
 華のような優しさが僕の心を包み込む
 その華の輝きが空には数限りなく存在する
 華の美しさに並ぶ空の星が
 いま蕾の封印を解く




  笑星

 川辺に座って
 君と星を見てた
 川の流れを静かに奏で
 夜は僕を落ち込ませた
 君は適当に星を線で結んで
 勝手に名前をつけた
 君は笑った
 落ち込んでる僕を見たから
 君は笑い続けた
 僕がいつもの僕になるまで
 君は笑った
 笑い声は空まで響いた
 僕は空の星を線で結び
 君の笑い声を空に描いた