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3本の針が重なった
デジタル時計はすべて0になった
1秒前が昨日になって
明日だと思っていた"今"が
今日に変わった
あと23時間後に帰る君を想い
"今日帰って来るんだ"と喜ぶ
まだ今日になって間もない
午前零時の水曜日...
大空を眺め君の名前を口の中で呟く
君を求めてた長い時間が今終わる
もう君から離れない...
針は進み続けて
デジタル時計も違う数字を並べた
でも僕は暗闇の空の中で
君が乗る飛行機を探した
完全無欠
時間を操れれば
失敗なんてしないと思ってた
過去に戻ってやり直せれば
完全な人になれると思ってた
でも...まだ不完全だった
僕は君の心を傷つけた
僕は君の涙を見た
1分前の言動を悔いても
もう時間は戻らない
僕のたった一言で
これからの長い時間を君と過ごせなくなった
時間を操れれば
君と一緒でいれただろうか
過去に戻ってやり直せば
君を泣かせたりはしなかっただろうか
でも僕には昔に戻る力はない
それにもしやり直せたとしても
絶対に同じ事をしてしまう
君がいない生活の淋しさを知って
僕はやっと君を考えれるようになる
時間の流れを操って
あの頃の想い出を消し去ってしまうのは
ものすごく淋しい事だから...
過去に戻ってやり直して
あの頃の笑顔をなくしてしまうのは
ものすごくもったいない事だから...
昔をいじるより今は
僕が君に何ができるかを考えるよ
時間を操れれば
哀しい人になってしまっただろう
すべてが完全で
悔しさも哀しさも生まれない生活を送って...
この時間の流れには
誰も逆らえない......
色
この空気に色をつける
この気持ちに色をつける
この時間に色をつける
この温もりに色をつける
この嬉しさに色をつける
この想い出に色をつける
君の吐く息に色をつける
君を見たときの胸の高鳴りに色をつける
君と一緒の時間に色をつける
見えないモノに色をつける
見えない想いに色をつける
見えない音に色をつける
...そして僕は鮮やかに染まる
夏の匂い
窓から吹き込む風は
あの海の匂いがした
初めて恋をした夏休み
君はきらきら輝く水と戯れていた
こっちを向いて手招きして
僕の身体に冷たい水をかけた
あの頃が懐かしい
もう今の僕は君とは笑えない
僕は汚れすぎた
砂浜の砂をビンに詰めて
二人で家へのお土産にした
今あの砂は何処にあるだろう
物置で粉々になっているビンを見つけた
あの頃は楽しかった
でも君と逢うことはできない
僕は知りすぎた
僕は窓を閉めた
もうあの匂いは嗅ぎたくない
君との想い出は嬉しいけど
もうあの頃には戻れない
もう僕らは昔の僕らじゃないんだ
本当は覚えていたい想い出が
自分の心を淋しくさせるから
自分の心に嘘をついてたんすにしまった
扇風機が熱気だけをかきまわして
僕の目にうっすらと汗が滲んだ
眼から零れた汗は
あの時の海よりも青く澄んでいて
僕はその汗を止めることはできなかった......