Sheryl Crow @ International Forum in Tokyo (Oct. 20, '99)
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新宿の東京厚生年金会館で行われた東京公演3日目、日本公演の最終日に行ってきました。個人的にはチケットを自宅に忘れたりして大変な思いをしたのですが、なんとか間に合って無事見ることが出来ました。今日は日本最終日というだけでなく、今年ヨーロッパから始まったツアーの最終日ということで、バンドのメンバーは終止リラックスした感じでした。

約10分遅れて登場した今日のSherylはピンクのノースリーブに濃紺のジーンズ(プリントはあったかな?)、それに前面にプリントの入った黒のベストという衣装でした。その髪型もあってWinona Ryderを思い起こした一瞬があったりしました。

今日はちょっと違う印象のセットリストです:
Maybe That's Something
A Change
My Favorite Mistake
Anything But Down
It Don't Hurt
Home
Sweet Child O' Mine
Everyday is a Winding Road
Am I Getting Through
If It Makes You Happy
The Difficult Kind
All I Wanna Do
There Goes the Neighborhood
(Encore1)
Strong Enough
Mississippi
(Encore 2)
The Book
Can't Cry Anymore

Leaving Las VegasとRiverwideが外れ、Homeが中に入り、アンコールでThe Bookをやった、というところが大きな相違点です。Everyday is A Winding Roadがついに8曲目まで上がってきて、上記2曲が外れた為によりロック度の高い本編となりました(いや、Riverwideもけっこうロックしてると思うのだけど)。

My Favorite Mistakeの後にちょっとMCが入ったのですが、『今日はツアー最後の夜だから盛大にやるわよ』と言ったあとSherylは『カンパーイ!』と言って赤ワインを飲んでました(^^)。そのあとになぜかまた『すいません』だって(このフレーズ、よほど気に入ってるようで)。

Everyday is A Winding Roadではかけ声とともに始まった間奏部でSherylが後ろ向きでお尻を振って踊ったりしていつもよりアクションが多く、楽しかったです。

今日もカントリーソングと紹介されたIf It Makes You Happyを演奏する前にはこんなやりとりが

『みんなカントリーソングって好き?(場内大歓声)私今日レコード屋にHank Williamsのアルバム買いに行ったんだけど、、みんなHank Williamsって好き?(場内結構静か)知らないの?じゃWillie Nelsonは嫌い?(場内反応ほとんど無し)なんだHank Williams知らないのね』(以上かなり意訳)

先のやり取りの前には男性ファンからの"I love you!"とのかけ声に"You don't even know me"とクールに受け流したり、"Marry me!"とかの声には"Did you know I'm single?"とか言ったりして、今日のSherylはファンとの会話を楽しんでましたね。

アンコール1回目、Jim Bogiosのドラムの音に迎えられてほふく前進しながら出てきたSherylは『どうも有難う』と言ってStrong Enoughを歌い始めました。けどちょっと音がおかしくてSherylがステージ脇をちらっと見遣って頭から歌い直したりしてました。次のMissisiippiではまたJim→Mike→Tim→Sherylとタンバリンが回って、次のPeterにSherylが後ろ向きに投げた瞬間、ステージ両脇からタンバリンもどきの銀のリングが大量にPeter目掛けて投げ込まれ(^^)、回ってきたタンバリンを初めて無事受け止めながらも呆然と立ち尽くすPeterの姿が可笑しかった。演奏が終わった後はいつものようにバンドメンバー全員で挨拶をしたのですが、今日は長いツアーの労をねぎらうためにステージ脇にいた裏方さん達もステージ上に呼んでの挨拶になりました。その後退場する時に椅子を腰にくくり付けたMike(キーボードなので座って演奏している)をその椅子を持ってJimが執拗にいじめてたのがまた可笑しかった(Jimって本当にお茶目)。

2回目のアンコールで歌ったThe Bookは意外で、はじめ全然分かりませんでした。やっぱりこういう曲が1曲あってもいいですね。この曲を演奏後、一旦Sheryl含めバンドメンバーの手からギター等がクルーの手により回収されたのですが、まだ歌い足りないのかSherylが『もう一曲やるから持ってきて』と言って最後のCan't Cry Anymoreが始まった時は嬉しかったです。この曲気に入ってるんですね。

追加公演で最終日なので一段の盛り上がりを想像していたのですが、今日のオーディエンスはちょっとマイルドな反応ぶりだったと思いました。各曲の演奏後の拍手や歓声は十分(うん、十分)あるのですが、演奏が始まった時の反応がすこし小さい感じで、これに若干Sherylが拍子抜けしたのか、意識的に"Tokyo!"とか"How do you feel?"という呼び掛けをよくしていました。私の隣の男性なんて最後まで手をポケットに入れて仁王立ち、拍手の一つもしていなかった(絶句)。。。Everyday is a Winding Roadでの"Everybody get〜"のとこで"High", "Low"と口ずさんでいた人もほとんどいなかったなぁ(私も乗り遅れた、、、反省)。 

また今日の会場は小さい(約2000席)からかスピーカーからの音量も幾分小さく聞こえ(私は右スピーカーよりちょっと中よりの7列目)、最も密度の高い演奏が聞けるIt Don't HurtとAm I Getting Through Part IIで国際フォーラムの時ほどスケール感が感じられなかったように思います。Sherylの声もちょっと声量が不足ぎみだったかな(10日間で8回だからしょうがない)。けどThere Goes the Neighborhoodでは力強いシャウトも聞けて良かったです。

しかし今日はなんと言ってもHomeを本編で歌ってくれたのが嬉しかったです。そして(私は)今日しか聞けなかったThe Bookも良かった。また(すぐ)来てね、Sheryl!

 


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