Sheryl Crow @ Zepp 名古屋 (名古屋) (Mar. 5, '10)
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名古屋公演を見てきました。今回のツアーで唯一ライブハウス系の会場での開催ですが、オールスタンディングではなく、1階も含めて席が用意されていて、1階、2階ともに壁際のスペースだけスタンディングとして解放されている、というセッティングとなってました。私は2階席の前めの端の方の席だったので距離はそれなりにありましたが、それでも先日の東京公演(21列目だった)よりは全体が見やすく、音響的にも比較的良かったです(それでも1階が良かったけど)。会場内は満員で、Jackson Browneのセットでの反応は東京初日とは比較にならないくらい良かったです。2階席の自分の周りはあきらかにJackson Bronwneのファンが多い感じでしたが、1階の方がもっと盛り上がっているようでした(ひたすら自分の聞きたい曲を連呼する、場をわきまえない人がいたのはちょっと迷惑だったけど)。
今日もJackson Browneのセットが1時間20分ほど続いた後にSherylのセット(Jackson Browneが早めに始めた分少し早めに終わってたのに、機材設置にかなり不手際があって33分も間が空いた。。。)となりましたが、Jackson BrowneがTake It EasyやLate for the Skyを演奏したり、結構セットリストをいじってきたのに合わせたのか、今日のSherylのセットリストも東京初日とは全然違う驚きの内容となりました。
以下が今日のセットリストです:
1. If It Makes You Happy
2. Can't Cry Any More
3. Love is Free
4. My Favorite Mistake
5. The First Cut Is the Deepest
6. Real Gone
7. Here Comes the Sun
8. Strong Enough
9. Good Is Good
10. Out of Our Heads
11. All I Wanna Do
12. Soak up the Sun
13. Everyday Is A Winding Road
14. I Shall Believe
(Encore)
15. Doctor My Eyes
16. Peace, Love & Understanding
※アンコールの2曲はJackson Browneと共演
本編だけで 1時間7分、アンコール含めて 1時間19分(終わったのは10時14分頃です)
今日も違う衣装のSheryl(左肩の出た黒のスリーブレスに黒のパンツでセクシー系でした、髪もちょっとパーマが強くなったような)に目を奪われていたところ、聞こえてくる演奏がなんかこないだと違うなと思っていたら If It Makes You Happyで、最初から驚かされる展開。この曲でコンサートが始まるのはセカンドの時のツアー以来です。次がCan't Cry Any More(今日は I Can See Clearly Nowのパートはバンドの演奏のみでSherylはほとんど歌いませんでした)で、これはこの後も期待できると思いました。次がLove Is Freeだったのでこのあとは元に戻るのかと思ったら、その次がMy Favorite Mistakeで、これはもう特別なセットになるぞと確信しました。最初の3曲は先日と同様に曲間がほとんどない状態で演奏されていったのですが、その後は1曲ずつかっちりと終わらせてから次の曲を演奏するようになっていきました。The First Cutが今日も演奏されて喜んでいたら、ここでSherylがMC(今日は比較的良くしゃべってました)で、映画絡みの曲を2曲やるといって、Real GoneとHere Comes the Sun(映画 "Bee Movie"のサントラに収録)を立て続けに演奏してくれました。オフィシャル・サイトのTour Diaryによると、神戸ではReal Goneの代わりにHere Comes the Sunをやったらしいので、どっちか1曲かと思っていたのでこれは嬉しかったです。ただ、Here Comes the Sunはあの特徴的なメロディはそのままな割に反応する人があまりいなかったのは意外でした。。Sherylは丁寧に歌っていましたが、コーラス部だけはちょっと歌い上げる感じでこだわりが感じられました。Strong Enough(やっぱり今回のツアーでのこの曲はいいです)の演奏後には、いきなり「みんなBlackberry持ってる?」と聞いてきた(1階の数人が「iPhone持ってる」と答えてました)ので不思議に思っていると、「将来は頭の中にチップが入って、何も言わなくてもコミュニケーションが取れるようになると思うの。次の曲はコミュニケーションについて歌った歌よ。」と言って、演奏されたのはGood Is Good。これには驚きました。前回のツアーでは演奏されませんでしたから、これが日本でのコンサートでは初披露になります。ギターを演奏しながらとても気持ちのこもった感動的な歌声をSherylは聞かせてくれましたが、Sherylの動きからも、派手ではないものの気合いが感じられ、目・耳の両面でとても楽しむことができました。個人的には今日のベストトラックです。Strong Enoughで一度雰囲気がしっとりしていたところで演奏されたこの曲を境に、Sherylがまた躍動的になり、その後は一気に進んでいきました。でも、まだ驚きはここで終わった訳ではありませんでした。Out of Our Headsが10曲目に演奏されてしまってこのあと何曲演奏されるかとやや不安になっていたところで次に演奏されたのはAll I Wanna Do。まぎれもない代表曲で、これまでのツアーの定番曲ですが、東京初日では演奏されず、今回は単独公演以外では演奏されないかと思っていただけにこれには驚かされました(それまでずっと座っていた周りの人たちがこの曲で軒並み立ったのにも驚かされました。。)。この後はいつものように続いてEveryday Is A Winding Roadの演奏が終わった後に、Sherylが「あと1曲」と言ったのに少し残念ながらも何が演奏されるかと思っていたら、演奏されたのはI Shall Believeでした(イントロでわかった人がほとんどいなかったのは残念。。)。前回のツアーで久しぶりに復活していましたが、最近はまたあまり演奏しなくなっていたようだし、短いセットで演奏されることはほとんどないようなので、この曲が聞けるとは正直思っていなかっただけにうれしい演奏でした。以前(セカンドのツアーくらいまで)はいつもこの曲で本編が終わっていたことを思い出し、また新たな感慨を覚えました。ここで本編が終わり、アンコールではまたJackson Browneと2曲を共演してコンサートが終わりました。
時間的にはちょっと短かったのが残念ですが、内容的には驚きの連続でとても良かったです。ただ、Jackson Browneの時の反応の良さ(だからこそ?)から期待したほどはSherylのセットが盛り上がらなかったのはちょっと残念でした(それでも後半はいつもの名古屋公演よりは良かったと思います)。今回のツアーで唯一の単独公演である次の金沢では、全部入り+αを期待できそうですし、みんなで('02ツアーの福岡くらい)盛り上げましょうね。