Shelby Lynne: I Am Shelby Lynne
曲目
1. Your Lies
2. Leavin'
3. Life is Bad
4. Thought It Would Be Easier
5. Gotta Get Back
6. Why Can't You Be?
7. Lookin' Up
8. Dreamsome
9. Where I'm From
10. Black Light Blue
Review
'89にデビューして以来カントリーシンガーとして活動していたShelby Lynneが、SherylのTuesday Night Music ClubをプロデュースしたBill Bottrellをプロデューサーに迎えて起死回生を図った入魂のアルバム。プロデュースだけでなく、曲作り、演奏に至るまでBill Bottrellが全面的に協力している。SherylのTuesday Night Music Clubを聞いて「自分が作りたいのはこんな音楽だ」と感銘を受けたShelbyが、そのプロデューサーBottrelを半ば脅して?プロデュースを引き受けさせたらしいというエピソードが残っている(ここで読めます)。
このアルバムはルーツロック的な曲があるかと思うとゴスペル的響きのある歌もあったりとバラエティに富んでいるが、根底にあるのは芯のある彼女の歌声で、Bill Bottrellがその声の魅力を殺すことなくうまくバックアップしている。声質はLucinda Williamsに似ており、Carole King的な歌い方もところどころ見られるが、その声はソウルフルという言葉がふさわしい。
Leavin'やLookin' Upでのソウルフルで拡がりのある歌唱は往時のAretha Franklinを想起させるほどで、彼女の魅力がもっとも良く現れている。Stevie Wonder的なハーモニカ(演奏はBill Bottrell)の音色も印象的なGotta Get Backはコーラスのかけ声がキャッチーでストリングスのスムースな響きもいい。ギターのフレーズとハンドクラップが耳に残るルーツロック調のLife is Badやホーンも入ったファンキーなWhy Can't You Be?などはSherylが歌っても似合いそう。穏やかで優しいDreamsomeはどことなくTymesの名曲So Much in Loveを想わせ、アルバムの最後を飾るBlack Light Blueはジャズ調で静かにアルバムを締めくくる。
全編にわたり心地よい刺激を与えてくれる、2000年を代表するアルバムの一つと断言出来る。
Discography
アルバム
・Sunrise ('89)
・Tough All Over ('89)
・Soft Talk ('91)
・Temptation ('93)
・Restless ('95)
・I Am Shelby Lynne ('00)
・This is Shelby Lynne ('00)
*Restlessまでの5枚のアルバムからのコンピレーションアルバム
・Love, Shelby ('01)
Links
Shelby Lynne Official Site
オフィシャルサイト。Flash 使ってる分重いが内容が濃い。
SHELBYLYNNE.ORG
イギリスのファンサイト。とても充実している。
Jam! Music
Jam! MusicによるShelby Lynneの特集ページ。
World Class Rock
World Class Rockによるインタビュー。ナッシュビル時代の話が詳しい。
Interview (CDNow)
CDNowのインタビュー。
Interview (CheckOut Music)
CheckOut Musicのインタビュー。
WXPN Public Arts
紹介記事
VH1 The Wire
インタビューとGotta Get Backのダウンロードができます。
Grammy.com
特集記事、授賞式でのスピーチとMusicareでのパフォーマンスが見られます。
House of Blues
インタビューが見られます(高速回線対応)。