Kate Rusby ('00/7/31@Queen Elizabeth Hall, London)
Cambridge Folk Festivalではゲスト扱いだったKate Rusbyのコンサートがこちらに来てから買った情報誌で31日に予定されていると知って電話で予約し、見ることが出来ました(ただ席は一番後ろの列だったのでギリギリセーフだったみたい)。会場はQueen Elizabeth HallというWaterloo駅近くの約1000人収容のコンサートホールで、渋谷パルコ劇場と雰囲気が似ていました。
会場に入ると関係者のCDの他にKateの顔を模したロゴの入ったオリジナルグッズ(マグカップ、Tシャツ3種、ポスター)も売られ、やはりロゴの入った袋も用意されていました(私はポスターを買いました)。
この日のコンサートはてっきりKateのソロコンサートだと思っていたのですが、会場内にあるチラシには"Kate Rusby Band"とあり、そのメンバーは先日のCambridge Folk Festivalでも一緒だったJohn McCuskerとそのバンドメンバーでした。本人の言葉によるとデビューしてからのこの4年間一緒にやっているらしいです。ほぼ予定通りの7時50分に始まったコンサートは2部構成で、休憩約20分を挟んで2時間30分という充実した内容のコンサートとなりました。
先日と同じ?黒のタンクトップと白のパンツに身を包み満員の観客の前にJohn McCusker達と一緒にギターを携えて登場したKateは、これから演奏する曲(トラディショナルが多い為)についてのエピソードをユーモアたっぷりに披露して会場から笑いを取りながら(私には良く分からなかったけれど)演奏を進めていきました。その冷静な話しぶりと堂にいった演奏はステージ馴れしていることを感じさせます。観客はそれなりに年齢層が高く、その音楽の性格もあって立ち上がる人もいないのですが、1曲演奏するごとに起こる拍手はしばらく鳴り止まず暖かい反応をしていました。時折John McCuskerと軽口の応酬をしながら和やかなうちに進んだコンサートはしだいに身を乗り出して聞く気にさせるもので、その実力を存分に披露してくれていたと思います。
セットの内容はまず前半が5曲をバンドと一緒に演奏し、一旦Kateが下がってJohn McCusker達で1曲演奏した後Kateが戻ってきて3曲演奏して終了。後半はJohn McCusker他2人を連れて登場し3曲、Kateがキーボードを演奏して1曲、他の二人も出てきて1曲演奏した後Kateが下がりまたJohn McCusker達で1曲演奏し、その後Kateがまた出てきて4曲演奏しました。その後大歓声に応えてバンド全員で出てきてアンコールを1曲演奏し、下がった後も拍手と歓声が鳴り止まない為Kateが独りで出てきてギターを片手に新曲を披露してコンサートは終了しました。
先日のCambridge Folk Festivalで見た時もアルバムで聞いた声が生で再現されているのに感銘を受けましたが、この日はたっぷりと彼女のボーカルを聞くことが出来て改めてその声が魅力的だと思いました。特に後半のキーボードを弾きながら歌った曲はわずかにアコーディオンのサポートを受けるだけでほとんどソロで演奏していたのですが、この曲での声の強弱の付け方、間の取り方、自然な情感の込め方など素晴らしく、その歌の上手さには感心させられました。続いてフルバンドで演奏されたアルバムSleeplessの1曲目もテンションの高いまとまった演奏で、ここらへんがこの日のハイライトだったと思います。本編、アンコール2回のいずれの退場時にも礼儀正しく?パンツをチョンと手でつまみ両足で輪を作って挨拶していた(普通はスカート履いてやるんだろうけど)姿も印象的でした(Sarah McLachlanが両手を合わせておじぎするみたいな感じかな)。
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