Jess Klein @ 新宿タワーレコード (Sept. 4, '00)


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メジャーデビュー作、Draw Them Nearが日本では8/23に発売されて雑誌のレビューでは軒並み好評なJess Kleinがアルバムのプロモーションの為来日し、インストアライブを行うというので新宿タワーレコードへ見に行きました。
アルバム発売に先立ちフジロックフェスティバルに3日連続出演して、それが好評だったらしくJ-Waveなどでもオンエアされて最近露出が目立ってる(Patti Rothbergのような取り上げられ方であるのがちょっと心配、、)いるし、Sheryl Crowを引き合いに出す紹介文も多いこともあってその姿をライブで確認しようと思って見に行きました。

会場に30分前に着くと既に彼女がステージの上に立ってサウンドチェックをしているところで、このあと20分くらいたっぷりとリハーサルの様子を見ることが出来ました。一旦下がってほぼ定刻通りにベーシストと二人で登場し、約30分で6曲を演奏してくれました。

1. Little White Dove
2. Goodbye, Goodbye
3. Ireland
4. Not Alone
5. Love is Where You Find It
6. (?)

ルックスはMaria McKeeを庶民的にした感じなのだけど、歌っている時はおでこにしわ寄せて(初期のSherylのように)結構顔をくしゃくしゃにして一生懸命歌ってました。細身だから小さく見えるものの背は実は結構高かったかもしれない。声はアルバムで聞かれるように通りの良いもので、声量はかなり豊か。だけどミックスがいまいちだったのか、ギターやベースの音が大きくなると時折演奏に埋もれてしまうこともあった。

アルバムを聞いた時から感じていたが、トーンはちょっと違うものの若干ハスキーな声質とその歌い方はBanglesのSusanna Hoffsを彷佛とさせる。ホーンが効いてMorphineの曲にも似たLove is Where You Find Itのように低めのトーンで歌っている時にはJoan Osborne的に聞こえる時もある(この曲で唸るようにシャウトするところは昔のSherylにそっくり)。かと思えば一気に高音でシャウトに入っていく振幅の大きさはJewelを連想させるが、その声を気に入るかどうかでここらへんは好みが別れるかも知れない。

歌が際だっている曲が多いと特にライブでは実感できるので、アルバムでのバンド形態よりもこの日のようなシンプルな演奏の方が似合うように感じた。この点がもっと大きい(屋内の)会場で演奏する時には不利に働く可能性はあるが、終始笑顔で人前での演奏を心から楽しんでいる様子が伝わってきて(こういうところはBasiaみたい)、見ていて気持ち良い。こういう形で露出を増やしていけば一定のファンを獲得して長く活躍することが出来るのでは無いだろうか。

 

関連リンク:
オフィシャルサイト
Michigan Live
魅力的なスタジオライブ4曲を含むインタビューが聞けます(トップが変わってたらこっちを見てね)

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