Jamiroquai ('99/11/17@東京ドーム)
17日の東京ドームに行ってきました。
私は前回のツアーこそチケットが不覚にも取れなかったため行けませんでしたが、最初の2回のツアーには行っていて、でもことライブに関しては彼等にあまりいい印象は持っていませんでした。初来日公演はJay Kayの声の良さが確認できただけが収穫の失意のコンサート。二回目の来日公演では前回のヘッポコなドラムが替わってバンドの音が引き締まったのと、Jay Kayも”見せる”という点で格段の成長を感じさせてくれたものの出来の波が激しく、まだ成長の余地がかなりあると感じました。それだけに武道館クラスでどういうステージを見せてくれるのか楽しみだった前回公演に行けなかったのは残念でした。
しかし今回のライブは予想を遥かに超えて良かったです。
開演前はアリーナでも席が全然埋まってなくて(私は前から5列目、左スピーカーのちょっと右だった)、やっぱりドームが1時間で売り切れというのは誇大宣伝だったかと不安になりました。しかし定刻の7時になってDJが大音量で音楽を流している間に席は埋まり、バンドが登場した時には3階まで満員であるように見えました。
演奏したのは本編16曲+アンコール1曲で以下のようなセットリストでした:
High Times
Alright
Space Cowboy
Soul Education
Cosmic Girl
Journey to Arnhemland
King for A Day
Virtual Insanity
Planet Home
Supersonic
Travelling Without Moving
Butterfly
Miss You
Black Capricorn Day
Light Years
Canned Heat
(Encore)
Deeper Underground
1曲目のHigh Timesの演奏が始まった時点から彼等独自のグルーブが感じられ、私はこの日のコンサートが充実したものになることを確信しました。実際新作からの曲を交えて緩急をつけながらも聞きごたえのある演奏を聞かせてくれたと思います。Jay Kayの喉も鍛えられたのか、テレビで放送された前回のツアーやMTV VMAでのパフォーマンスでも簡単に息切れ&スタミナ切れしていたものが、カメラを気にしつつ(笑)くるくる回転したりジャンプしたりで動き回っていてかなりの運動量だったにも関わらず力強い歌を聞かせてくれたのが嬉しかったです。
ディジェリドゥのWallisは演奏したのはJourney to Arnhemlandの1曲だけでしたが他の時間は踊ったり、会場を煽ったりとサービス精神満点の動きをしていました。新しいメンバーのNickは身なりはかなりラフで、まだ若さを感じさせますが、しっかりしたベースを聞かせてくれました。またキーパーソンの一人、Toby Smithも自信を感じさせるステージングで、私は彼に一番注目していたのですが、彼を見ていると曲の展開がある程度読めて、その分コンサートをより楽しめました。
お楽しみのMiss Youは今の彼等なりのバイブが感じられる良い演奏だったと思いますが、Jayがほとんど歌詞を歌ってなかったような(歌詞を実は知らなかったのではと疑ってます)。
私のちょっと左の方に何言ってるか全く分からないけどずっと声をあげっぱなしの女性がいて、賑やかなのはその人だけだったのだけど、Jay Kayが観客を煽るネタとしてことあるごとに"Crazy Corner"と声をかけてたのは可笑しかった。テレビカメラがその人を写してたので、DirecTV見られる方は是非確認あれ。
唯一残念だったのはファーストからの曲が1曲もなかったこと。個人的にはBlow Your Mindが聞きたかった!途中ステージにセットされた地球を模した物体を指差しながらの曲紹介をした時にはWhen You Gonna Learn?かEmergency on Planet Earthが演奏されると思ったのですが、実際には新作からのPlanet Homeでした。
Virtual Insanityを歌う時のコメントといい、2曲目が終わったところでの日本のファンへ感謝するスピーチといい、人間的成長を感じさせる誠意ある言葉が聞けたのは嬉しかったです。ツアープログラムもいい出来ですね。
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