Live at Full House
(ビデオ, '90)
メルダック, MEVP-38002(日本盤VHS)
メルダック, MELP-45002(日本盤LD)
曲目
1. Find My Love
2. Comedy Waltz
3. A Smile in a Whisper
4. Falling Backwards
(Interview)
5. Walking After Midnight
6. Clare
7. Perfect
8. Moon on the Rain
解説
解散後の'90年9月にリリースされた、Fairground Attractionとして公式に発表された唯一のライブビデオ。当時はレーザーディスクでも発売されたが、ハードもお金もなかった私はVHSしか買わなかったことが今では悔やまれる(片面に入るのに)。
1曲目のFind My LoveではEddiもギターを抱えての演奏。日本でもこの歌はギターを恥ずかしそうに弾きながら歌っていた。最初のうちはEddiの呼び掛けにも応じる人が少なかったが、Markの聴かせるギターソロで一気にヒートアップしていく様子がわかって面白い。
2のComedy Waltzは日本では演奏されなかった曲。CDで発表されたものよりも、映像が付いていることもあってかEddiの歌は聞くものの心に届く。
3のA Smile in A WhisperではCDよりもビブラフォンの音がよく聞こえて、この愛らしい歌の魅力がさらに増していると思う。繊細な歌詞を慈しむように歌うEddiの丁寧な歌唱もすばらしい。やはりこの歌は何度聞いても飽きない。
4のFalling Backwardsも日本では演奏されなかった。”昔の恋人にあった時に〜”とEddiが紹介しながら演奏が始まる。この曲(もともとボーナストラック)もライブで演ったことがあるとは実は意外だった。
あいだのインタビューはMarkとSimonの二人が答えてるもので、自分達の音楽性の分析、Perfectの大ヒットと音楽業界に対する自分達のスタンス、曲づくりのときに考えること、などについて二人が真摯に答えていて興味深いものです。お茶目なMarkの姿も見られます(ここにトランスクリプトを載せました)。
Walking After MidnightではGraham Hendersonのアコーディオンをフィーチャーし、Eddiが元気に動き、歌っている。途中EddiがMarkと腕を組んで歩く光景も見られる。
Clareは最初のうちこそ普通に聞こえるが、途中で紹介されたRoy Dodds(サッパリ髪で若い!)のドラムソロから白熱していく。
PerfectはEddiがギターを小脇に抱えながら『お待ちかねの曲よ』と客を煽りながら始まる。ここで何度もEddiの口から発せられる、突き抜けるようなかけ声は今のEddiからはもう聞くことが出来ないのは少し残念。観客もEddiも楽しんでいる様子が良く分かる気持ちがいい演奏です。バンドはここで一旦退場して、アンコールに入ります。
アンコールで出てきて演奏されるMoon on the Rain(この前にも何かあったに違いない)ではEddiは『隣の人と抱き合って踊りながら聞いて』と呼び掛ける。これに応えて気持ち良さそうに踊る観客がたくさんいるのには少々驚いた。その場の雰囲気がよほど良かったのだろうが、ここでの演奏はまさにそんな気分にさせてくれるロマンティックなものだと思う。Eddiの最後の決め台詞は"Keep romance alive!"です。
ここでしか見ることが出来ない映像だけに、全ての曲がハイライトと言えるが、中でもA Smile in A Whisper, Moon on the Rainは忘れられない演奏だと思う。FA時代ならではの元気に踊り、歌うEddiの姿は貴重。どこまでもクリアーなEddiの声とMark始めとするメンバーの破綻のない演奏にはいま見ても感激出来る。
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