Japan Tour 2024

Fairground Attraction@渋谷クラブクアトロ('24/6/27)


Fairground Attractionの来日公演4日目は、東京・有楽町のヒューリックホール東京です。ここは以前はTOHOシネマズ日劇1だったところで、そのさらに前は日本劇場という日本で最も有名な映画館の一つでした(そのさらに前にも長い歴史あり)。東京ミッドタウン日比谷の開設に伴い閉館となったこの映画館の最終上映企画に私は数回行って、来るのはそれ以来初めてでしたが、ホール内は印象としてはそれほど変わってないように思いました(ただし、舞台は作り替えられてます)。ここでの公演は、今回の来日公演で唯一のホール開催となり、その分チケットの入手が難しかったようです。私も3日の追加公演だけはオフィシャル先行予約で唯一外れて、一般予約で滑り込みでかろうじて予約できたのでした。今日の席は、2番目のブロックの3列目の右寄り(入り口に近い)でした。観客の入りは最終的には良好でしたが、映画ではないのにギリギリで入場してくる人が多い(遅れた人も結構いた)のはコンサート慣れしてない(または久しく見てない)のかなと感じました(開演が遅れたり、演奏時間が短くなったりすることもあるので、時間厳守でお願いします)。反応的には、、座っているためか、拍手はしっかりありましたが、手拍子、コーラス(また"Kawaii"と言われた、、)はちょっと落ち着いてしまっていま一つだったように思います。ただ、後半は手拍子も大きくなって、Markが"You are the drummer"と言う場面もありました。

今日は3分遅れでスマッシュの人が出てきて、説明を始めました。曰く、今日はRoy Doddsの体調がすぐれないため、メンバーで協議を重ねた結果、Roy抜きで演奏を行い、皆さんにスペシャルな体験をお届けしたい、ということでした。Royはリハーサルまで参加していたそうで、最後まで参加するつもりで頑張ってくれていたそうですが、やはり気分が良くないということで、大事をとったそうです。Royの姿はなくともステージ上にはドラムセットがあり、Eddiはドラムの歌まねやエアドラム、そして(本来ならRoyの見せ場となるような箇所で)Royを称えるような動作をしたり、またドラムを手で叩いてみせたりもしました。What's Wrong with the World?ではRoyが普段座っている椅子の位置まで行って、ブラシを使ってしばらくドラムを叩いてました(その後、I'm not Karen Carpenter. Not Really. と言ってましたが(Karenはドラムの演奏が好きでライブでもよく叩いていた))。なお、この場面の映像がInstagramに投稿されてます(こちら)。4曲目のHey Little Brotherでは演奏前に"This is for Roy. We miss you."と言ってました。メンバーの紹介をするときも、必ずRoyの(いるはずの方向を向いて)名前を言ってました。Royはメンバーの中で最もEddiに近い存在だけに、Eddiの言葉や動作からはRoyに対する深い敬愛と尊敬が感じられました。Royがいないのは寂しいですが、体を大事にして、無理はしないでほしいです。ChicのBernard Edwards(私はその前日のコンサートを見にいっていた)のようになって欲しくはないので。

Royの不在を感じる場面は正直度々ありましたが(Sun and Moonでカットアウトで終わるところが、ドラムがないと終わりだと気づきにくかったり)、メンバーたちは笑顔で精一杯演奏してくれていました。Eddiは声の調子もほぼ戻り、名古屋の時に近いパフォーマンスでした。声がよく出ていたので曲によっては(特にClareとFairground Attractionの後半部分での伸びやかな歌声)これまでで一番印象的とも思える、気合の入った歌唱を聞かせてくれました。5曲目のThe Simple Truthや9曲目のGatecrashing Heavenといった曲でのEddiの歌はとても良く、耳にさらに馴染んできたこともあり、これまで以上に魅力的に聞こえました。Learning to SwimではEddiはお茶目な面を見せてくれて、ウクレレ持って演奏を始めてしばらくしたところでチューニング間違えた!的なこと言って、チューニングを始めたのですが、曲紹介(It doesn't matter if you are scared. You gotta go for it.)に引っ掛けて"I'm not scared to do that. と言ってました。。。

今日は立ち見ではなかったので左側のGrahamとRogerがよく見えたのだけど、Grahamは弾く楽器がだんだん変わっているようで(見えてなかっただけかも)、、大阪から?Moon on the Rainではマンドリンを弾いてるし、今日はA Smile in A WhisperではRogerと一緒にビブラフォンを弾いていて(Grahamがあの印象的な高音部を担当)、もちろん他の多くの曲ではアコーディオンを弾いていて(※The Simple Truthでのハーモニカもとても良い)、多才ですね。Rogerのビブラフォンの音もよく聞こえましたが、曲によってはレベルがなんか大きすぎる場面もあったような(Sing Anywayでは学校のチャイムのような響きがしてびっくりした、レベル調整絶対間違えていると思う)。もちろん演奏に問題はありません。

今日は本編の内容はこれまでと同じでしたが、Royのパートがなかったからか、時間的にはやや短かったです。またアンコールもAllelujahの1曲だけ、と思われました。でもEddiがバンドを引き連れて再登場し、まずComedy Waltzをアカペラで(大阪と同じく1番だけでしたが)、そしてメンバー全員でFear Is the Enemy of Loveが演奏されました。今日もEddiとMarkのデュエットで、Markの声はしっかり聞こえました。メンバーが退場し、場内にBGM(Beautiful Happeningでした)がかかり初めてこれで今度こそほんとに終わり、と多くの人が考えて結構な人が出ていったものの、それでも手拍子が2分ほど続くと、Eddiが一人で出てきて(男の子たちはホテルへ帰った、と言ってました、、)、ギターを持ってWhispersを演奏してくれました。前回の来日公演では演奏された曲ですが、今回はThe Wind Knows My Nameが入ったためかこれまで演奏されてなかった曲です。これはとても良かったです。

セットリストは以下の通りです。

 1. A Hundred Years of Heartache
 2. A Smile in A Whisper
 3. Miracles
 4. Hey Little Brother
 5. The Simple Truth
 〜 Medley 〜
 6. The Wind Knows My Name
 7. The Moon Is Mine / Get Happy / Usagi
 8. Sing Anyway
 9. Gatecrashing Heaven
 10. Find My Love
 11. Last Night (Was A Sweet One)
 12. Learning To Swim
 13. Sun and Moon
 14. What's Wrong with the World?
 15. Moon on the Rain
 16. Clare
 17. Fairground Attraction
 18. Perfect
 19. Beautiful Happening
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 (Encore 1)
 20. Allelujah
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 (Encore 2)
 21. Comedy Waltz
 22. Fear Is the Enemy of Love
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 (Encore 3)
 23. Whispers / Usagi

演奏時間は本編だけで1時間22分、アンコール1までで1時間29分、アンコール2までで1時間35分、アンコール3までで含めて1時間39分でした。

明日は有楽町での2日目、いよいよ今回の来日公演の最終日です。Eddiに"Kawaii"と言われないように頑張りましょうね。

なお、今日の開演前の特典付きのEP盤販売では30人くらい並んでました。グッズも売っているのだけど、レコード購入希望者を優先入場させてたのがちょっとね、という感じです。明日も特典付き先行販売は行われるようです。

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