Tilt
(ゲスト参加, '01)
Vivid Sound, Corporation VSCD-1912(国内盤)
Topic Records, TSCD530(イギリス盤)


曲目

Cover of Tilt1. Rocket
2. Music for A Found Harmonium
3. The Queen of Two Rooms
4. Never Going Back Again
5. Crimes Against Music Part II
6. The Spanish Man
7. Liam
8. Rise
9. Seed on the Wind
10. Twosticks
11. Deadalus' Lament
12. The Clay Pigeon Rag

クレジット
(ソングライティング)
 1, 3, 5〜8, 10〜12. Colin Reid
 2. S.Jeffs arranged by Colin Reid
 4. Lindsey Buckingham
 9. Boo Hewerdine and Colin Reid
(プロデュース)
 Colin Reid

解説
'00のCambridge Folk FestivalでEddi & Boo Hewerdineと出会い、意気投合してEddiのステージに参加したことをきっかけに交流が始まった、アイルランドはベルファスト出身のColin Reidの、スタジオ録音としては2作目となるアルバム。EddiとBooが4と9で参加している。

アルバムの半分はColinのギターにバイオリンやチェロ等のストリングス隊が加わった曲で、Colinが一人でギターを弾いている曲が3曲、Eddi & Booが参加した曲が2曲、Colin本人が全く加わってない曲が1曲という構成で、Eddi & Booが参加している曲以外は全曲インストゥルメンタルとなっている。

ギタリストのアルバムだと思って聞いていると冒頭の曲でいきなりストリングスの音が聞こえてきて少し意表を突かれる。バンド形式の曲ではバイオリンの音が目立つものが多く、耳に優しい曲調のものが多い。Colinのギターがフロントに出ることはそれほどなく、むしろ他の楽器に寄り添うような演奏となっている。前述のCambridge Folk Festivalで見たときも思ったが、Colinは他の楽器や歌に囲まれて演奏したときにふと耳が奪われるような演奏をするタイプと言えるだろう。とは言え、一人で演奏している3曲では曲ごとに違う、緩急のついた演奏を聞かせてくれる。

パーカッションの音に導かれて始まるNever Going Back AgainはFleetwood Macの歴史的大ヒットアルバムRumoursに収録の名曲で、オリジナルではLindsey Buckinghamがギターを弾きつつ歌うという独演に近いスタイルだが、ここではColin, Booとパーカッション、バウロンによるオリジナル以上に軽快な演奏をバックにEddiが歌っている。Lindseyが自分のギターを前面に出した曲というのは往々にして彼のエキセントリックな面が出ることが多いので、EddiがLindseyの歌をカバーするというのは普通思い付かないが、この曲はもともとColinのレパートリーの一つだったのか、このアルバムが出る前からEddiのライブではたびたび演奏していたらしい。

Booと共作もしている9ではBooがリードボーカルを取っているが、Booのアルバムに入っていてもおかしくないような透き通るようなメロディの佳曲になっている。この曲ではEddiがコーラスを付け、Colin, Booのギターにチェロが加わっている。

このアルバムは'01の6月に発表されたが、同年Booに代わってEddiの全米ツアーをサポート、6〜8月にEddiが参加したイギリス、カナダでのフェスティバルとその後の秋のイギリスツアーにも同行し、さらにBooのイギリスツアーにも同行する等自らのプロモーションを顧みない協力ぶりを見せており、'02のEddiの日本ツアーではEddi, Booとともに来日することが決まっている。


Colin Reidのオフィシャル・サイトはこちらここ(全曲聞けるけど30秒だけ)とかここ(3曲だけだけどフルコーラス)で試聴出来ます。

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