Eddi Reader: "Simple Soul"
エディ・リーダー、ユニバーサルに移籍して最初のアルバム。アコースティック・ギター主体のシンプルな楽曲に、バグパイプ風のキーボードやアコーディオン、ハーモニウム、ビブラフォンなどの味付けが絶妙でより広大でオーガニックな世界を創りあげている。
「アダム」などで聞かれるスワンプ的なギター曲にも広がりのあるストリングスが響きわたるアレンジをほどこし、”幻想的”の一言で片付けられないくらい神秘的なサウンドを演出している。ソロAルバムの枚数を重ねる毎にどんどんエディの世界を広げている共作者、ブー・ヒューワーディンのクラシックな感覚のポップスやソウルを基にした作曲と繊細な音使いが非常に心地よい。
彼女の書く詞は聖書をモチーフにしたものが結構多かったりするのだが、実生活に馴染んだ恋愛話などを織り交ぜた非常に人情味を感じるもので、人柄を垣間見るようなやさしく落ち着きのあるヴォーカルで語りかけるように歌う。アーティストとしても人間としてもゆったりと貫禄があり、全体を通して一貫した充実感あふれる作品。
from OngakuDB.com '01/1/26