Eddi Reader @ 名古屋クラブクアトロ(Feb. 6, '19)
今日の名古屋公演、事前の販売状況から集客にかなり不安を感じていて、実際開場後の出足も良くなくて、東京よりだいぶ少なかったとは思うのだけど、それに反して反応がとても良く(前方左手に海外の方達の一団がいたことの好影響もありました)、雰囲気は良かったです(こんな感じでした)。Eddi達もいい気分で演奏していたのではないでしょうか。また、内容的には抜群の出来の曲がいくつかあったりして、東京よりも良かったと思えます。
今日も開場後のサウンドチェックはなく(開場前にみっちりやっているのでしょう)、David Bowieのカバー集がBGMでかかる中で待っていたら、予定開演時刻の数分前からEddiやBooの姿がステージ袖からチラチラと見えるようになり、これはすぐに出てくるかなと思っていたら(ちなみに東京では6分後でした)、実際、予定時刻ちょうどにEddiを先頭にメンバーが登場。時間を無駄にしないというEddiの思いが感じられました。名古屋では前回、変な人たちに妨害されたのも頭にあったかもしれません。冒頭で「名古屋に戻ってこられて嬉しい」とも言っていました。
今日のEddiの衣装は、東京とは違いますがやはり黒基調で少し控えめにスパンコールが付いていて赤い花?の模様が入った服で下にパンツ、首には昨日とは違うスカーフのようなもの(ファンからプレゼントされたもの、実際には装飾された風呂敷だそうです)を巻いてました。
演奏が始まって、前半は曲順の違いこそあれ、東京とあまり変わりませんでしたが(ただし1曲は初披露)、DragonfliesあたりからEddiの声の出方が変わってきたのを感じていました。それがはっきりとわかったのは8曲目のFairground Attractionで、今日のEddiは曲に完全に入り込んでいて、歌声はすごく伸びやかで、ちょっと質の違う歌を聴かせてくれました。これまで聞いた中でも最高のパフォーマンスの1つだと思います。Fairground Attractionに続いて演奏されたのはThe Right Place。個人的に大好きな曲ですが、前回の名古屋クアトロ公演で久しぶりに演奏されたのに続き、また演奏してくれました。しかも両手を大きく広げながら天まで届くかという歌声を聞かせてくれて、とっても良かったです(Booのギターも良かった)。また、この曲の途中では歌詞に引っ掛けて、「スマッシュさんありがとう」「クラブクアトロさんありがとう」という発言もあったのも印象的でした。コンサートの最後ではなくこの曲を歌っている最中にこういう発言があったのは、まさに「降りてきた」のでしょう。この2曲以降のEddiの歌声は明らかにレベルが変わっていて、滑らかで、伸びやかで、1曲1曲に全霊を込めて歌っていると感じられる、素晴らしいものでした。
他に特に印象的だったのは、Mystery Trainです。Perfectの最後に今日はJailhouse Rockの一節を歌っていたEddiですが、またHound Dogを歌い始めたと思ったら、Kevinに演奏を始めるように促し、この日のKevinの最大の見せ場がやってきました。今日はPerfectの演奏の途中でKevinのベースの底部についている支柱?のようなものが破損してしまって、Kevinはその後バックステージでの修理のために3曲ほど演奏ができなかったのですが、そのことを忘れさせるかのような気合いの入った演奏を聞かせてくれました。Roy Doddsがこの場にいればとも一瞬思いましたが、Eddiの歌も含め、それを補ってあまりある演奏でした。
StarlightやThe Moon Is Mine(Get Happyの一節をEddiが歌う場面もありました)、Patience of Angelsなども、東京よりさらに良かったと思います。また、Booも一段と気合いが入っていることを感じさせてくれる集中した演奏で、ロックな体勢でギターを演奏することも度々ありましたし、声もとてもよく聞こえました。
今日も例によってアンコールはなしよ発言があって、Eddiがもう2曲演奏するとの宣言通り2曲演奏してみんなが退場した後、ほどなくして照明が少し明るくなり、BGMも聞こえ始めたので、一瞬本当に終わり?と思いましたが、東京よりはかなり早く、1分ほどでEddiがメンバーを引き連れて再登場し、Moon on the Rainを演奏してくれました。こういう状況で演奏されるこの曲は特別です。前回の渋谷クアトロ公演で感じた余韻も思い出させてくれました。Eddiの圧倒的な歌声が聞けた、とても素晴らしいコンサートになったと思います。
終演後のサイン会では、始まる前に当日購入したCDだけ、写真撮影はなし、お話も控えめに、という御達しが会場スタッフからあったものの、当のEddiは積極的にファンとコミュニケーションを取って、握手やハグ、場合によっては撮影に応じる場面もありました(横にいたスタッフが通訳してくれてたのも良かった)。プレゼントを渡している人も何人かいましたし、新作のアナログ盤(2枚組)にサインをもらっている人もいました。名古屋は渋谷よりも会場前のスペースが広くていいですね。私も今日はサインを貰いましたが、The Right Placeを演奏してくれたことへの感謝(と一番好きな曲であること)を伝えたら、あなたの気が伝わって、この曲が降りてきたのよ、と言っていました。大阪ではぜひFollow My Tearsを、と言っておきましたが、演奏してくれるでしょうか。。。
'19/2/6 @ 名古屋クラブクアトロ
1. Comedy Waltz
2. Perfect
3. Maiden's Lament
4. Dragonflies
5. Pangur Ban And The Primrose Lass
6. Cavalier
7. A Sailor's Farewell to the Sea
8. Fairground Attraction
9. The Right Place
10. Starlight
11. The Moon Is Mine
12. Charlie Is My Darling
13. Mystery Train
14. Willie Stewart
15. Patience of Angels
16. Moon River
17. My Favourite Dress
18. Pray the Devil Back to Hell
19. Find My Love
(Encore)
20. Moon on the Rain
演奏時間:1時間36分(本編)、1時間41分(全体)
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