Eddi Reader @ 福岡ブルーノート (July 12, '04)


福岡公演の一日目は、会場のブルーノートからほんの数分の場所にあるホテルに泊まっていたため、4時半ちょい過ぎに余裕で到着したのですが、一番かと思いきや、すでに待っている人が一人いました。でも開場時間になっても10人も増えず、観客の入りが少し心配な状態で入場しました。今日はまたセカンドの入れ替えなしということで、さらに心配になったのですが、開演時には右側のエリア(大阪のスタンド席のような位置にテーブル席がある)以外はテーブル席はほぼ埋まっているようでした。ちなみに福岡のブルーノートは、大阪よりはやや狭い中央部のスペースにわりとゆったりとテーブルを配置していて、名古屋のように邪魔な柱もなく、見やすい配置(ステージからすべて見渡せる)だと思いました。また左手にバーカウンター、後ろと右手の一段上がったところもテーブル席があって、キャパは130人ほどでした。2回目は、私は例によって席を選ぶために別料金承知でリザーブしてもらったのですが、ファーストからそのまま見る人が右側のエリアに入った分、ファーストよりもやや多かったように思います。私はファーストではEddiの真ん前、セカンドではあえてその2列後ろを選んで見ました。開演を待つ間に、隣のテーブルに楽器を持った人がやってきたので、もしかしたらNALUさんかなと思いつつも声はかけられなかったのですが、ファースト終了後に入り口近くのバーカウンターでテーブルへの案内を待っている間にその人がEddiと話しているのを見てNALUさんだと確認できたので、セカンドの開演前に挨拶し、少し話すことが出来ました。

今日のEddiは、一部高音が出しきれないところはあったものの、声の調子はほぼ戻ったようでした。また歌いだしを忘れる曲もあって完璧な出来というわけではありませんでしたが、観客から大きな声援をもらったこともあって、これまでで最高と言える演奏を聴かせてくれた曲も数曲ありました。また曲と曲の途中で蛍の光やうさぎを日本語で歌ったり、初めて日本で海を見たとか(明日は海に行くとも行ってた)博多祇園山笠について観客に問いかけたりして、今日も観客と積極的にコミュニケーションを取っていました。今日のEddiは黒のシャツ?(何というのかわからないのだけど、タオルを左右から斜めに絞り込んだような服)にジーンズという格好でした。

観客の反応はファーストステージの前半はややマイルドだったのですが、Green Glows the Rashesの演奏後に最前列にいた女性から扇子がプレゼントされ、嬉しそうに受け取ったEddiがギター弾くのやめようかしらと言って両手で扇いでみたり、もらった扇子を左手に、もともと持っていた扇子を右足で持って扇ぐ動作をして笑わせたりした後、観客の反応も良くなりました(ちなみにEddiはもともと持っていた扇子をきちんとたたんでステージに置き、もらった扇子を手に持ってから演奏を始めました)。セカンドステージは全般的に良好な反応でした。

この日個人的に特に印象深かった演奏は、ファーストでのWild Mountainside, The Right Place, Allelujah, セカンドでのDolphins, Patience of Angelsといったあたりです。ファーストのWild Mountainsideは、歌そのものも良かったのですが、椅子に軽くもたれながら歌っているEddiにあたる(スポットを少しずらしてまだら状の)照明の効果もあって、セクシーな演奏でした。The Right Placeは、もう一度聞きたいとずっと思っていたため、Eddiが「リクエストある?」と聞いたてきたところですかさずリクエストしました。Eddiはすぐに反応してくれたものの 、「できると思うけど、あまり演奏していないから」と言ってAlanの方を見たところ、Alanが大丈夫ということをアピールし、演奏してくれることになりました。大阪の時と違い今回はAlanも最初から加わっての演奏となり、この日のEddiの歌は格別でした。(ファーストではやはりリクエストに応えて演奏された)Allelujahも、ファースト、セカンドともにEddiはよく気持ちのこもった歌を聞かせてくれました。この2曲はこの日のベストトラックです(というか、個人的にはこのツアーのベストと言ってもいいです)。Dolphinsでは、歌詞を一通り歌い終えた後もいつもよりずっと長い時間をかけてEddiが余韻を楽しむようにギターを弾きながらハミングしていたのと、それにJohnやAndyがやさしく合わせていたのがとても印象的でした。この曲もこのツアーで演奏された中で今日が最高の演奏だったと思います。Dolphinsに続いて演奏されたPatience of Angelsでは、Eddiはファーストでもらった扇子を扇ぎながらソウルフルな歌声を聞かせてくれましたが、扇子も楽器の一部として機能していた(音は出ませんが、、Eddiが歌に合わせて - 無意識のうちにだと思うのだけど - 動きを変化させていた)のが特に印象深かったです。

そして、この日一番盛り上がったのはなんといってもセカンドステージでのFind My Loveです。ファーストステージの後、Eddiと話した時に今日も演奏してと持ちかけられていたらしいNALUさんがEddiに呼び出され、大阪初日に続いてバンドと共演することになりました。大歓声の中、NALUさんは少し緊張していたようではありましたが、IanとAndyの間に立って一生懸命ウクレレを演奏してくれました。途中2回ほどBooがIanにNALUさんのウクレレの音がよく聞こえるようにと演奏を一時控えるように指示していましたが、これはNALUさんへの評価の表れだと思いました。場内からの歓声もひときわ大きかったです。

ファーストは1時間20分弱、セカンドは1時間40分弱と他の会場と比べて特に長いという訳ではありませんでしたが、暖かい雰囲気のもと充実した演奏を聴かせてくれたと思います。

(セットリスト)
- 1st Stage -
1. Dolphins
2. Patience of Angels
3. Jamie Come Try Me
4. Green Glows the Rashes
5. Brose and Butter
6. Charlie is My Darling
7. My Love is Like A Red, Red Rose
8. Swimming Song
9. Hummingbird
10. Wild Mountainside
11. The Right Place
12. Allelujah
13. Willie Stewart/Molly Rankin

- 2nd Stage -
1. Dolphins
3. Patience of Angels
4. Jamie Come Try Me
5. Winter It Is Past
6. As Time Goes By
7. Brose and Butter
8. Charlie is My Darling
9. Green Glows the Rashes
10. Allelujah
11. Perfect
12. My Love is Like A Red, Red Rose
13. Find My Love
14. Willie Stewart/Molly Rankin
(Encore)
15. Swimming Song
16. Wild Mountainside
17. Heaven's Gate

終演後、NALUさんがEddiとセッションしたり(名古屋二日目で演奏したYou Belong to Meを演奏されてました)、BooやIanとギターの話等々されているのを聞きながら、私も一般のお客さんがみんな帰るまで残り、Eddiたちと一緒に会場を後にしました。外に出たら、Eddiたちが出てくるのを待っていた方々がいて、Eddiはサインしたり記念写真に応じていました。私が泊まっているホテルはEddiたちと同じ場所だということがわかったのだけど、ここで別れ、NALUさんと近くの店に飲みに行きました。EddiやFairground Attractionの話に始まり、'80sの音楽について語り合ったりして楽しい時間を過ごしました。

※ Eddiたちと共演したNALUさん(& NALUさんのバンド)のサイトはこちらです。


Tour Report Topに戻る

Homeに戻る