Eddi Reader @ 名古屋クラブクアトロ(March 11, '01)


今日の名古屋公演はコンサート前に数人の人に声をかけ開いた小規模なオフ会で始まりました。開場の1時間半前に集まり、会場のクアトロの隣のインターネットカフェでゆっくりとくつろぎました(御一緒したみなさん、ありがとうございました)。開場の10分前にそこを出て階段に並んだのですが、ほどなく予想外のハプニングが。モヒカン風のちょっと怖めな容貌の人が見えたと思ったらその横には見覚えのある顔が!Roy Doddsでした(最初に見えたのはTim Harriesです)。さらにその周りにはJohnny Scott, そしてBooもいる!と思っていたら、みんなが階段を降りる後からEddiが現れました。びっくりしつつも目の前にきたRoy, Booに声をかけ、Royとは簡単すぎる挨拶の後(緊張して言葉が出なかった)握手してもらいました。よかった、と思ったらすぐ目の前にEddiが来ていて、考えるひま無くEddiが前を通り過ぎようとした時、私の隣にいる夫婦の抱いていた赤ちゃんをみてEddiが立ち止まり泣きじゃくる赤ちゃんをあやしはじめました。時間にして2分くらいだったでしょうか、階段にいる人たちが見守る中Eddiが母親の顔に戻った瞬間でした。赤ちゃんと両親に何度か声をかけ、最後に赤ちゃんにキスしてEddiは下のフロアに降りていきました(5階か6階へ入っていったらしい)。その後程なくして開場となり、先程オフ会で一緒だった一桁の整理番号を持った人たちに場所を確保してもらい、最前列中央に行くことが出来ました。ちなみに今日は座りんで待つ人たちはいませんでした :-)

今日はサウンドチェックもそこそこに(それでも自分でチェックしていたBoo)、特にトラブルもなく開演予定時間の7時を数分回って待ち切れなくなった観客から手拍子が起こったところでEddi達が一斉に現れました(Eddiは昨日と同じ衣装で、だけど今日はサンダル履いてました)。今日はフルバンドでのWolvesで始まり、2回のアンコール含めてトータル18曲の1時間45分程の演奏でした:
(セットリスト)
1. Wolves
2. Joke (I'm Laughing)
3. Candyfloss
4. Find My Love
5. Kiteflyer's Hill
6. Prodigal Daughter
7. The Wanting Kind
8. Perfect
9. Simple Soul
10. Adam
11. Clare (アカペラ)
12. The Girl Who Fell in Love with the Moon
13. Patience of Angels
14. Hummingbird
15. Lucky Penny
(Encore 1)
16. Honeychild
17. The Right Place ~ Everybody's Talkin' (メドレー)
(Encore 2)
18. Allelujah (アカペラ)

Wolvesは昨日よりもおおらかな表現で、(エッセンスは同じですが)アルバムとはちょっと違った感じに聞こえました。こういったところはライブならではでしょう。曲の最後では今日も狼の鳴き声、羊飼いの仕種をして会場を笑わせていました。続くJoke, CandyflossともやはりWolves同様表現豊かな歌い方で、特にCandyflossでは体を後ろに傾けたりしてマイクからたびたび離れたにもかかわらず、たっぷりとした声量で会場にEddiの声が響き渡ってました。今日はこのように全般的にソウルフルな歌い方が多かったのですが、これには会場からの反応が良かったことも作用したのかもしれません。

次のFind My Loveの演奏前、Eddiがギターを持ってのコーラス即席講座がまた始まりました(^^)。さすがにこの曲は認知度が高いだけに練習中から発声はばっちりで、本番でもちゃんとコーラスがついてEddiも満足そうでした。この後今日もミネラルウォーターのボトル(今日は昨日と違って2リットルのヴォルビックだった)を持って観客のエネルギーを集める仕種で会場を笑わせた後Kiteflyer's Hillが始まりました。いつもとちょっと違ってなにげなく歌いはじめたのですが、今日のこの曲は素晴らしかった。両手を上に大きく広げ天にも届こうかという発声で歌われている間はただ聞き入ってしまい、個人的には今日のベストトラックです。

昨日と違ってイントロからフルバンドでの演奏となったProdigal Daughterと次のThe Wanting Kindは会場中から手拍子が起こり、バンドの演奏も観客をヒートアップさせるに十分なもので今日のハイライトと言えるものとなってました(The Wanting Kindでは最後のパートでBooがソロを取ったのですが、ミキシングが悪いのかちゃんと声が聞こえなかったのは残念でした)。その後間をおかずにPerfectが少しカントリーよりのアレンジで演奏されましたが、これにはみな意表を突かれたのかいつもよりも聞き入っている人が多いように感じました。それでもコーラスのところではやはり合唱が起こってました :-)。ここらへんから昨日とは曲順が変わってきて、次にはSimple Soul、そして昨日は演奏されなかったAdamが演奏されました。「私がEveと仮定して、世界中のAdamに捧げるわ」(ちょっと違うかも、、)という言葉に続いて演奏されたAdamは今日が日本での初披露となりましたが、アルバムバージョンでは芳醇といった言葉が当てはまる雰囲気の曲が、Johnnyのギター、Royのドラムによりかなり違った印象となっていました。

その後おもむろにEddiがアカペラでClareを歌いはじめたのですが、今日はこのように何げなく歌や演奏に入っていくパターンが多く、そういった曲程出来が良かったように思います。ClareではEddiは体でリズムを取るだけでなく、トランペットを始め各楽器の音を口で表現していました。

「月に恋して」と日本語で紹介して、Eddiが口でリズムを発しながらThe Girl Who Fell in Love with the Moonが演奏された後、今日はスタッフが用意したアンチョコを見ながら「嘆きの天使」と紹介してPatience of Angelsが演奏されました。続いて演奏されたHummingbirdでは昨日も同様でしたが、Johnny Scottが白熱のソロを展開し、途中からは挑戦するかのような目付きでEddiを睨みながら(^^;;の演奏となり、演奏後盛大な拍手を浴びてました。ちなみにEddiはJohnnyを指して"He's hysteric"と言ってました(賞賛の言葉の裏返しでしょう)。そしてコーラスの発声練習後にLucky Pennyが演奏され、本編が終了しました。

アンコールでEddi達が出てきた時、私と(オフ会で一緒だった)隣の女性とであらかじめ買っておいたプレゼントを差し出したのですが(握手してもらった (^^)、それを受け取ったEddiはおもむろにそれらを開け始めました。私は箸とランチョンマットをあげたのですが、箸を目にして"Chopsticks"と声をあげたかと思うと、袋をあけテープを破り、何をするかと思ったら髪を後ろにまとめ箸をかんざし代わりに使ってました :-)。その状態のまま演奏が始まり、Honeychildに入っていきました。Eddiが跳ねるように踊りながら歌ったこの曲は演奏もとても白熱したもので、再びJohnnyのギターが炸裂しただけでなく、Royもスティックを割る程の熱演で、とても盛り上がりました。Kiteflyer's Hillと並ぶ今日のベストトラックです。その後The Right Placeが演奏されましたが、今日のEddiの歌は昨日とはちょっと違って感情表現をもうちょっと出した感じで、その分後半のEverybody's Talkin'が穏やかな歌唱になってました。その後また下がったものの、手拍子が鳴りやまないためEddiが一人で出てきて、キーボードでキーを確認した?後「一緒に歌ってね」と言ってアカペラでAllelujahを歌いはじめました。"For your smile"以降のコーラス部は会場中での合唱となり、この曲の人気の高さが改めて分かりました。

今日は昨日の大阪よりも曲数が2曲少なかったですが、本編だけで1時間半に及んだ(=1曲平均都合6分)ことが示すように、バンドが気持ちよく演奏していると感じられました。今日のEddiはギターを演奏することも多く、それがまた曲にアクセントを与えていました。MCも昨日より控えめで、昨日何度も発した「リクエストある?」という言葉が今日は全く無かったのは会場の反応に満足していたからでしょう。機器のセッティングやミキシングに問題が多少あったものの、大阪公演を上回る大満足のコンサートでした。

途中どこかは忘れましたがEddiが「昨日誕生日だったのよ」と言ってTim HarriesにまたHappy Birthdayを送ったのですが、Timは大照れしててなんかかわいかったです。この他に、スツールがあるにも関わらずほとんど立ちっぱなしで熱のこもった演奏を披露しながらも傍役に徹したBooや、全身を使って一生懸命演奏するRoy、またときどきふざけたような素振りを見せながらもしっかりした演奏を聞かせるJohnny、そして開演前のEddiの行動と、各人のキャラクターが良く見えた気がしたところも良かったです。

(終演後またみなで集まってオフ会Part 2を行いました。ありがとうございましたm(_ _)m )

 

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