Cambridge Folk Festival 1998-99
(コンピレーション, '00)
BBC Music, WMEF00572(英盤)


曲目Cover of Cambridge 98-99

1. Drowsie Maggie
2. Cobbler's Daughter
3. Saucer 'n' Cup
4. People Get Ready
5. Letting Go
6. Mouth of the Tobique
7. Wedding Night
8. Far from Home
9. You Never Can Tell
10. Ready for the Storm
11. Adieu, Adieu
12. Hummingbird
13. The Widow's Promise
14. The Devil and the Feathery Wife
15. Out of this World
16. Awaiting Redemption
17. Clan Coco Set

アーティスト
1. Altan
2. Kate Rusby
3. Eric Bibb
4. Edward II
5. Suzy Bogguss
6. Donal Lunny
7. Stacey Earle
8. The Levellers
9. Steve Riley & the Mamou Playboys
10. Kathy Mattea
11. Eliza Carthy Band
12. Eddi Reader
13. The Poozies
14. Martin Carthy
15. Loudon Wainwright III
16. Hal Ketchum
17. Battlefield Band

解説
ヨーロッパを代表するフォーク系のフェスティバル、The Cambridge Folk Festivalにおける'98, '99の演奏を編集したコンピレーション盤で、Eddiによる12が収録されている。

全体的な構成はフォーク/トラディショナル系が約半分で、残りの多くをアコースティック系、カントリー系、アイリッシュ/ケルト系で占めるが、ポルカ的な演奏を聞かせる4やオールディーズ・ロック風の9なども収録されていて、実際のフェスティバルでの構成をうまくコンパクトにまとめたものとなっている。大盛り上がりとなることの多いアイリッシュ系以外では比較的静かな演奏が続くが、同フェスティバルからのコンピレーション第1弾とは違って観客の声援等も収録されている分、会場の雰囲気を味わうことは出来るだろう。

EddiによるHummingbirdは'98の出演時のもので、日本にも来たメンバーにベース(Tim Harris?)を加えた演奏と思われる。若干録音はラフだがEddiの声は良く聞こえるし、コーラス部ではBoo Hewerdineの声が良く聞こえる。Eddiの声はコーラス部で若干かすれている気がするがアドリブも加わって演奏そのものは良い。演奏後の声援が嬉しい。

Eddi以外ではKate Rusbyが歌う2と13、Stacey Earleによる7、The Levellersによる8、Eliza Carthy Bandによる11が良い。

Kate Rusbyの2曲のうち、Cobbler's Daughterは一人でギターを演奏しながらしっとりと、またThe Widow's PromiseではPooziesというバンドのリードシンガーとして快活な演奏の中歌っている。趣は少し違うが、いずれでも彼女独特のビブラートがかかったような高音を聞くことができる。ちなみに17のBattlefieldというバンドはKate Rusbyのプロデューサーで彼女と一緒にツアーも回っているJohn McCuskerのいるバンド。

Stacey EarleによるWedding NightはJohn FogertyのようなギターリフがアクセントになっているナンバーでどことなくOde to Billie Joeを思わせる。声色を変えたりうなり声を入れてみたりとStaceyの歌の表現にいろいろと工夫が見られる。声質はハスキーでないBonnie Raittといった感じか。

Eliza Carthy BandのAdieu, Adieuはベースを基調とした演奏で、Elizaはフィドルだけでなく歌も歌っている。ジャズ的な感触もあり、アイリッシュやトラディショナル・フォークといった範疇からは大きくはみだす曲調で、聞き応えがある。

Eddi Reader Discographyに戻る

Homeに戻る