Duncan Sheik ('01/7/5@青山CAY)
アメリカのシンガーソングライター、Duncan Sheikの一日しかない初来日公演を見てきました。
会場は青山スパイラルホールの地下にある青山CAYで、普段はライブ演奏の聞けるレストランのようですが、今日は臨時の椅子がズラッと並べられたコンサート仕様でした。椅子の数は200弱といったところでしたが、キャンセルにならないかとの不安を大きく覆し立ち見の人が結構いて、250人程度入っていたと思われます。そして観客の9割近くが女性(わりと年齢高めの人も)だったことにはさらに驚かされました。眼を閉じた時にはややChris Isaakにも似ているルックスが大きいのでしょうか。私は2列目ほぼ中央に座っていたのですが、前に座っていた女性達はひたすら熱い視線を送っていたように思えました。。。
ともあれ開演時間を8分ほど過ぎて相方のギタリスト、Gerry Leonardとともに、観客席の間を歩いてDuncan Sheikが登場。コンサートはまず自身のルーツであるNick Drakeのカバーからスタートしました。演奏が始まってすぐに気づきましたが、アルバムではその歌詞の印象などから弱々しい印象を持たれがちなDuncanの歌と演奏は実際に聞いてみると遥かに力強さを感じさせるもので、歌も思っていた以上に上手いと感じました。声域はあまり広くないと思っていましたが、曲の途中でハイトーンに切り替わるのも自然で、低い声も要所でうまく使っていて、コーラス部でも熱くなり過ぎないコントロールされた歌声を聞かせてくれました。曲調がアップテンポなものは少ないので単調になりがちな瞬間もあるのですが、歌っている時の表情が魅力的なこともあって、まったく退屈することはありませんでした。会場の反応は曲が終わったあとの拍手を除けば全体的にかなり静めで、ジョークにも反応してもらえずDuncanはちょっと残念そうでしたが、それにもめげず(?)、聞き応えのある演奏を聞かせてくれたと思います。
最初のアルバム2枚は持っている(最新作は今日届いた)こともあってその名前にはずっと注目してきたものの、それほど聞き込んでいたわけではないので始まる前にはどのようなコンサートになるか不安もありましたが、Barely Breathingなどでの自信を感じさせてくれる演奏は派手さはまったくないものの、地道な活動で支持者を集めていけるタイプだと感じました。
演奏したのは本編12曲ほどとアンコールで2曲、これまでに発表したアルバムからの曲をほぼ均等に、また映画Great Expectationsに提供した曲なども含めて、トータル1時間20分ほどのコンサートでした。終演後には会場でCDを買った人を対象に、サイン会が行われていました。
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