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             スーパーストックについて 
             スーパーストックってNHRA(National 
              Hot Rod Association=アメリカで最も権威のあるドラッグレースの団体)のクラスの名称で、ここのクラスで勝つためにメーカーが自ら作った車のことを指します。日本車でいうとGTRのN1みたいな感じです。 
            当時、特にクライスラーは力を入れていてメーカーのオプションとしてドラッグレースパッケージをディーラーで注文することが可能でした。DODGEのスーパーストックレギュレーション用ホモロゲートモデルをRAM 
              CHARGER、PLYMOUTHのものをそのままSUPER STOCKと名付けました。 
              当時のレギュレーションとしてはファクトリーメイクの車でなければならず、大きなモディファイは許されてませんでした。現在は各車種に積んでいた最大のエンジンまで搭載可能で、排気量
              もボアで0.070inchオーバーまでOK.。もちろんカム、ピストン、コンロッドも当時の材質と同じ物であれば換えても大丈夫。バルブトレーンもサイズさえ変えなければ変更できます。キャブレターもその車種の最大のモノまで、搭載位
              置は大きな変更はできません。そんなレギュレーションでも今では約800馬力+出してるそうです。リアの足周りのみ変更可能です。もちろんデフトランスともに変更可能です。レンコや、エアシフターは不可。トンネルラムもダメ。もちろんナイトロもダメです。 
             どんな車かというと・・・ 
            1962年 
              スーパーストックモデルの初年度。ビッグブロックのウェッジエンジンをベースにモディファイした413 
              MAX WEDGE Stage1を搭載、インターミディエイトのBボディ(中型車。っていっても5m20cm近い長さ185cmと結構でかい)を使用。1962って少し変な形です。 
               
              1963年 
              2ドアセダン(ハードトップより軽量だったため)の426 MAX WEDGE stage2を搭載、にクロスラムインテーク、カーター4バレルキャブ2機がけ、より高効率なラムホーンヘッダース(タコ足)、フードスクープ、内装等はできるだけ簡素な低グレードなモノを採用。駆動系も強化され、シュアグリップ(リミテッドスリップデフ)が標準、ライトウェイト仕様としてフロントフェンダー、フード、フードスクープがアルミ製(フェラーリみたい)があった。 
               
              1964年 
              前期は426 MAX WEDGEの最終バージョンStage3を搭載したハードトップボディ。内容的にも63年を踏襲。後期型はいよいよ426RACE 
              HEMIを搭載。それに伴いボディーも2ドアセダンに変更。フードスクープも形状をフラットなモノに変更。この年もアルミのライトウェイト仕様がオプションとして存在。ライトウェイト仕様のみノーマルが4灯を2灯に変更。結構勝ちにいってました。 
               
              1965年 
              伝説のA990ドラッグパッケージでボディーは2ドアセダン。RACE 
              HEMIエンジンがアルミヘッド、マグネシュウム製クロスラムインテーク、チューブヘッダースとなる。NHRAのレギュレーションが鉄ボディのみとなり、ライトウェイトオプションは廃止となる。しかし、ボディはアシッドディップ(酸のプールにつけて鉄板を薄くする加工)され軽量
              化済み。 バッテリーをトランクルームに移設、DODGE A-100用のシート(トラック用で軽量
              だった)をアルミのシートポストで直付け。この年からオートマのセレクターがプッシュボタンから、よりコンベンショナルなフロアシフターに。ある意味アーリーBボディの完成型。 
               
              1966年 
              BボディーでDODGEはハードトップ、PLYMOUTHは2ドアセダンが多いが、両方とも存在していたようだ。いわゆるストリートヘミ。インテークもクロスラムからタンデムに変更。ヘッドも鉄に戻る。このへんはいまいち地味。この年はあまり調べてないので調べておきます。 
               
              1967年 
              デフにダナ60を採用。この年もあまり調べてないので調べておきます。 
               
              1968年 
              小さいAボディー(っても5m近くの長さに183cmて幅は、でかい)にRACEHEMIを押し込み(ただしこの年式のRACE 
              HEMIはヘッドはストリートヘミのモノと同一)、フッカーのコンペティションヘッダース、マグネシュウム製クロスラムインテーク(アルミ製もあり)Holleyの4バレル2機がけ、バッテリーをトランクルームに移設、DODGE 
              A-100用のシートをアルミのシートポストで直付け。ファイバー製のフード、でっかいフードスクープ、フロントフェンダー、アシッドディップしたドアパネル、薄いサイドガラス、等。レースヘミは当時でも500馬力から550馬力のアウトプットがあったらしいです。1/4マイルを10秒台で走ってました。速すぎ。この車たちはクライスラーからハーストに委託され生産されました。納車の時はフロント周りは黒いゲルコートのままでボディーは白のみホイールは黒いスティールホイールという情けない姿でした。 
              ちなみに公道での走行に対する保証は一切ついてませんでした。当時、もっとも有名なレーサーのRonnie 
              Sox(SOX&MARTIN=PLYMOUTHのワークスサポートを受けていた)なぞは10秒前半をマニュアル車で出してました。DODGEだと、やはり"DANDY"DICK 
              LANDYでしょう。この人はいつも火のついていない葉巻を口にくわえてレースしてました。ちなみにノンスモーカーです。今でもDLI(Dick 
              Landy Industry)を率いて現役でエンジンやってます。現在でもスーパーストックカテゴリーでは1968年のスーパーストックは現役で速い車です。レイバートンというチューナーが手を入れたBucky 
              hessのBarracudaやBob"Silver Bullet"ReedのBarracuda,Matt 
              HensleyのBarracudaはみんな8秒8とかで走ってますBob Reed,Matt 
              Hensleyはともに4spマニュアル(ジェリコ)です。 1969年以降ははいわゆるスーパーストックは生産されてません。そういう意味では1966年、67年もいわゆるスーパーストックとしてのアイコンぷりは少し足りないのでしょう。アメリカでも63〜65年のポストカー(2ドアセダンの意味)と68年の'CudaとDartがよりスーパーストックとされているような気がします。SOX&MARTINも1968年型に1969のテールと顔を移植して使用してました。また、軽くハイパワーだった為ヒルボーンインジェクションを搭載するなどのモディファイを施され、MP(モディファイドプロダクション)にも出ていました。この1968年のスーパーストックAボディが1970年からのプロストックにつながっていきます。 
               
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