刑事訴訟法

勉強法
 択一問題集があれば効率的に知識を詰め込めるのだが、司法試験の刑事訴訟法では論文式しかないので、それは望めない。ただ、司法試験の刑事訴訟法は、そんなに難易度が高くないので基本書と判例集の基礎知識をしっかりさせるとよく、分野別の勉強も容易でメリハリがつく。

 言うまでもなく刑訴は判例が最重要になるのだけれど、判例をいかに論文にするか苦労するところである。自分自身が嫌になったのは、前日にじっくり読んだ判例そのものを題材にした問題が答練で出たのに、うまくかけなかったことである。
 
 論文答練では、どの科目でもあるのだけれど、知識はあっても書けないものもあり、問題を解くというのと判例をそのまま書くのと大違いなのだ。

 私の勉強方法は、P&Cだったので、優秀答案を読むことで知識を仕入れ、論証の筋道まで覚える。そして、ところどころ判例のパクリで書いてしまう。憲法では、特に著しく、法理論部分は判例をそのまま再現してしまうこともある。
 ただ、どこで判例のフレーズを入れるか、まだ私の学力ではしっかりできていない。

使用テキスト
 予備校本では、あまりいいものがない。この科目は基本書といわれるものでも分量は厚くない。予備校の薄手の入門書を読んだら、いきなり論文問題集または答練、基本書、判例集で勉強していい科目だと思う。
 基本書をメインとして、わからないところを予備校本で補うのでいいと思う。基本書が大体マスターできると判例集を研究という手順になる。余裕があれば「新実例刑事訴訟法」の3冊組をしてもいいと思う。もっとも、このくらいになると、他科目との兼ね合いになるだろう。

 私は最初、田口先生の本を使ったが、白鳥先生の本がわかりやすいと思う。田宮先生の本は一読の価値があるが、古くなってゆくと思う。ただ、現在はまだ田宮先生の本でもいい。田宮先生の本は秀逸で気品の高い文章なので、後日他の人によって改訂される前のものを持っていてもいいと思う。