講義の選び方

どの講義をとるか
 予備校のパンフレットなど読んでいると、いろいろな講義があり、どれも良さそうな気がしてくる。もっと言うと、その講義を聴かないと合格できないような錯覚に陥りそうだ。

 しかし、実際に受けてみると、あまり役に立たないこともある。私もだいたいは後悔した。私は早く受かりたいので、その年度の合格講座を受けようとするのである。
 しかし、予備校としては、合格しそうな人を合格レベルに引き上げる講義をするので、合格レベルに近くない人の場合は、全くレベルについていけない。ついてゆこうとすると、とんでもなく予習に時間がかかってしまう。

 高いレベルの講義というものは、ある程度の知識がある者を対象としていて、そのレベルでない者が参加すると、不足している知識の分大変な思いをしたうえ未消化で終わることが多い。
 択一直前講座なども、わずか5回で民法の知識整理という類のものがあるが、ある程度の知識のある者が直前の復習の優先順位ということでは有効だが、未だに基礎が固まっていない者が受けると、結局基本書などを自分で一通りやることになる。

基礎講座
 主に初心者のための基礎コースといわれるものである。言うまでもなく法学初心者が学ぶものである。時間数は、まちまちであるが、勉強すべきものは大差がないので、時間数が少ないものは予習を強いられるものが多くなろう。

 論文などの答練をしていて、基礎学力がないと感じてもう一度受ける人もいるようだが、それは違うように思う。講義の予復習をするのはもちろんだけれど、最終的には自分でしっかり覚えないといけないので、どの講義をとってもいいし、何回も受けるのは意味がない。

論文対策
 講座のガイダンスや、レジュメの見本というものは参考にはなるが、実際のところは受けてみないとよさはわからない。知識補充、復習型のものもあるが、知識があるのを前提に書き方を中心としたものがある。
 これも、自分が何を必要としていて、どれくらい身に付けるかが問題であり、同じような講座をたくさんとっても意味がないと思う。

択一対策
 演習は別として、知識補充型の講義は、いいのか悪いのかわからない。それを必要とするほど知識がない場合は受けていいと思うが結局、自分で基本書を読むことが多かった思い出しかない。