覆面パトカーの見分けかた(クラウン編)

 

まず、一口に覆面パトカーといってもいろいろな種類がありますが、ここでは日頃お世話になる可能性がある(?)交通機動隊または高速道路交通警察隊(高速隊)の覆面パトカーの見分けかたについて紹介したいと思います。
交通機動隊や高速隊の主な仕事は、交通指導取締です。スピードの出し過ぎには注意しましょう。


交通機動隊の覆面パトカーには、全国的にはクラウン、セドリックが配備されているようです。関東などの一部では、スカイラインGT-R、GTO、ソアラ、マークIIツアラーVなどパトカーには考えられないような車種があります。ここでは、クラウンを取り上げたいと思います。

覆面パトカー

これがクラウン覆面仕様です。屋根には赤色灯がついているので簡単に警察車両だということがわかりますが、覆面パトカーというだけに普段は車内にしまわれています。そこで、普通のクラウンとの見分けかたを教えちゃいます。

外見ですが、ぱっと見ただけではなんら普通のクラウンと代わりはありません。しかし、よーく観察すると一般のクラウンとは異なる部分が多く、なれると簡単に見分けることができます。

・ナンバー

88ナンバーであることが多いようですが、33ナンバーの車両も存在します。エンジンは3000ccのマニュアルトランスミッション仕様です。写真のクラウンは88ナンバーです。

・フェンダーミラー

最近の車はほとんどがドアミラーです。フェンダーミラーを装備しているのはタクシーやパトカーぐらいです。そこで、フェンダーミラーを装備しているクラウンを見たら要注意です。しかし、フェンダーミラーを装備しているクラウンは覆面パトカー以外にも、VIP用の送迎車にも多く、また最近はドアミラータイプの覆面もあるようですので一概には言えません。

・ボディカラー
ホワイトやブラック、ネイビーなどがほとんどですがもともとクラウンのボディカラーにはそんなぐらいしかラインナップがないようです。ホワイトが一番多いような気がします。

・ホイール
ホイールはスチールホイールを装備しています。一般のクラウンは高級感をかもしだすアルミホイールを装備していますが、パトカーには高級感は必要無いのでスチールホイールです。これは大きな特徴です。

自動車電話型無線アンテナ
警察無線用に自動車電話型の無線アンテナ(黒い棒状のアンテナ、TLアンテナ)が後部に装備していますが、装備していない車両もあって写真のクラウンは装備していません。これも、VIP用のクラウンも装備していることが多いので注意が必要です。

・サイドドアモール
これはドアについていてドアを開けたときに壁にぶつけて傷がつくのを防ぐためのものです。覆面パトカー仕様にはこれが装備されていません。これはかなり大きな特徴です。一般クラウンには必ず装備されています。

・テールランプ
テールランプにはタクシー仕様のと同じものが装備されています。

・エンブレム
ふつうグレードを表わすRoyal SaloonやSuper Saloonなどのエンブレムがついていますが、覆面にはついていません。これはベースとなる車両がパトカー専用のグレードであるためです。もちろん一般の人は購入することができません。

前面警光燈
前面警光燈とはパトカーのグリル部分についている赤色のライトですが、覆面パトカーではグリル内についています。

外見としてはこんなところです。次に、内装関係です。

・ダブルミラー
助手席用のルームミラー。運転席用のルームミラーの部分に装備してます。これを装備しているのはパトカーか自動車学校の教習車ぐらいです。

・サッシュミラー
助手席用のサイドミラー。Aピラーに装備していますが、装備していない車両もあります。

・赤色灯用のでっぱり
交通機動隊の覆面パトカーはマグネットで赤色灯を屋根にのせるのではなく、天井から自動で現れる構造となっています。そのため、全席と後席の間の天井にはこの装置がついているのででっぱりがあります。

乗っている人
もちろん乗っているのは、交通機動隊の隊員の方です。制服は水色でヘルメット着用で、2人乗務が基本のようです。

・全体として
見た感じクラウンのくせにかなり安っぽい印象を受けます(失礼)。内装も安っぽいです。

特徴としていろいろな点をあげましたが、慣れてくると簡単に見分けることができますが、くれぐれもわき見運転にならないように安全運転でお願いします。

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