ひょんなことで，事務担の子（はっきり言ってかわいい）と２人で食事することになった．　この子はオシャレで華やかで，そのプライドに裏付けされた自信による正義感と慈愛のある子だ．　要するに社交的で明るいいい子．　例えば職場内で「いじめ」があれば，必ず正しに行く．　物おじしない．　誰かが不正と思えば抗議する．　引かない．　おれたち男によくある「まぁまぁ」というのが無い．　そういう正義感の点で言えば，れいの女性エンジニアであるおれの彼女（ヤバっ）と同じだが，違うのは，おれの彼女（エンジニア）は「征伐」あるいは「成敗」というか，粉砕，破壊するのに対して，この子（事務担）は「共存」というか，調和，柔和を重んじている点だろう．　．．その日はまたオシャレにしてきてた．ヽ(^^　ゞ　不精ヒゲがボウボウで，薄汚いブラックジーンズのおれとはどう見ても釣り合わねぇ．　なんか，おれ，勾引した（かどわかいた）ようにも見える．　この子とは帰りの時間帯が全然違う（おれ当然遅い）のだが，待っててくれた．　．．「茶でも飲んでくか」　「お食事しません？」　「おっ，おぅ」　ってことでパスタの店に．　．．断っておくが，おれがけっしてもてるからではない．　その点は，おれ，ちゃんと解ってるから．　．．で，「．．絶対内緒ですよ」ってな話を散々聞いた．　この「内緒ですよ」とか，「＊＊さんだけ．．」とかいうの，まんざらでもないわけで．ヽ(^^　ゞ　それが本当かウソかなんてどうでもいいわけよ．　とにかく意外なことに，これだけ華やかに見える子なのにも関わらず，実はコンプレックスの塊であったことが判ってびっくりした．　勿論内容は書けないよ．　内緒なんだから．ヽ(^^　ゞ　そう言えば，こんだけ年令差あるにも関わらず，どうして話が通じるのかちょっと不思議ではあった．　コンプレックスは，その人に深い思考をもたらす．　感慨深くなる．　奥が深くなる．　憂いが出る．　それは魅力にもなる．　考えてみれば，おれの彼女（エンジニア）もコンプレックスの塊だからな．　何にしろ，ある種の劣等感は，他人から見れば，人によってはとても魅力的なものになり得るということが改めて判った次第．　それは年令差や男女差ではない．

　よく打ち合わせで，「言った」「言わない」の喧嘩になることがある．　まぁ大方その決着は，上長の「*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ心を読め！」的な印篭的発言で一方的に幕が下ろされるわけだが．．　で，おれ，そういう話には，参加したくてもなかなかできない．　なぜかと言えば，おれの記憶力の弱さに問題があるわけで．　おれと上長もたまに小競り合いするが，その類いでは喧嘩にならない．　なぜかと言えば，「言った」とか言われれば「そうなのかな」と思ってしまうから．　ただ，それはおれんとこの上長も同じで，おれくらい記憶力には問題があるようで，攻撃されない限り，その類いで攻撃は仕掛けて来ない．　勘違いは多いが，それはこっちも同じことなので，そのまま勘違いのまま，また新たな事実が成立してしまうことも多々あるようだ．　こういうの前向きって言うのか？　まぁ，それはねぇだろうな．．．　．．ところで，この「記憶力の弱さ」について，おれは常日頃何かある度に，「どうも興味の無いことは覚えられないな」などと言い逃れしている．　ちょっと男らしくも聞こえる？　少なくとも，これなら「ただのバカ」ってことにはならないしな．　だが，先日ちょっとヤバいことになった．　おれんとこの結構かわいい事務担の女の子に，「出張費処理の方法，また間違えましたよ」と指摘された時，「すまん　すまん　どうも覚えられなくてね．　関心無いとなかなかねー」的な発言をしたわけ．　まぁ気心は知れているから，その子は笑ってくれたわけだが，その話からなぜか血液型の話になり，そして誕生星座の話へ，そして誕生日の話へ．．「私の誕生日，覚えてますか？」　「．．．」＼(゜o゜;)/　覚えてねぇ．．困った．　おれは「関心の無いことは覚えられない」ことになっているわけ．　しかも直前にそう言い切ってるわけ．(~ヘ~;)　．．「　*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ・:*:・｡☆彡　覚えてないわけないだろ．　前に花送っただろ」　「えーっ，そんなことしてくれてませんよぅ〜　誰かと間違ってますよ　ほんとに記憶力ないんだから．．」　．．あぶないところで話すりかえた．．　記憶力の悪いやつらって，それを補うための魔法力*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ持ってるみたいだ．　つまり相手を幻に包み込むマヌーサ的*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟな．　記憶力の悪いやつは信用できねぇ．

　いやいや参った．　おれのマック，OS X で，最近 iLife っていうアップルソフトを購入して入れたんだけど，そうしたらクラシック（OS 9 ）がうまく起動しなくなった．　このHP作ったり送信したりしてるソフトはみんな OS 9 なんで，更新できなくなったわけ．　今でもちゃんとは起動しない．　ごまかして起動させてごまかしてソフト使っているわけだが．　「いい加減全部 X にしろや」って言ってんだろか？　．．．．って言っても分からない人には分からないよね．　すまん．　こんなこと知らなくたっていいことだから．　お金さえあれば，＆こだわりさえなければどうにでもなってしまうことだから．　．．無駄な知識．．　よくパソコンの得意なやつのパソコンの話聞くと眠たくなるでしょ．　ヲタクの話ってそうだよね．　おれも鉄ヲタなんで，そのへんは日々細心の注意を払ってる．　．．．おれの部署の結構かわいい事務の子（最近またストーカーもどきに狙われている）が，おれに聞いてきた．（以下，桃色：彼女，　黄緑：おれ）．「鉄道のことだったら＊＊さんに聞こうと思って．．和倉温泉まで一番リーズナブルに楽に行ける切符とか方法ってどんなものがあるのかなって」　「．．．」　シラネーヨ　どんな車両が走っているかなら知ってるけどな．　「．．．ああ，そーだなぁ〜　でも，ほら，この前の地震の影響は大丈夫なの？」　「なんか大丈夫らしいんだけど．．」　「いや，おれが心配なのはあの辺一帯の地層のずれだ．　あれだけのエネルギーなら必ずずれが起こっている．　今回のものはほぼ東西に圧力軸を持つ断層のずれ．　位置的にも和倉のあたりはその延長線だし．　つまり，温泉街一帯に地中に張り巡らされた温泉のパイプラインに問題が起こっていないかと．．．．」　「えっ，うん．．」　「．．．．あっ，すまんっ．．」　しまった！　おれ，鉄ヲタだけではなかった．．おれ．．地震ヲタ．．　「すまん，またつまらない話をしてしまった」　「いえ，そうね，気を付けないと．．」　「今のは忘れて．　旅館の人は大丈夫っていったんでしょ．　だったら単純にただそれだけのことだし．．」　「う，うん．．」　「．．あのさ，おれ基本的に悲しいことにオタクだから．　こんなどうでもいい話しちゃうわけよ．　あっ，それから，今の断層の話，国の地震調査のレポートの受け売りだから．　ネットで見れるから．　おれが考えたわけじゃないから．　あっ，パイプラインと結び付けたのだけ，おれ，ね．　イメージだよ．　イメージ．　なんか，こうポンポンと口から，ね．」　「アハハハ」　「おれがさ，もし，つまんない話，長々としだしたら言ってね．　つまんないですよ〜〜　って」　「アハハハ　ハイハイ　でも，すごーい」　．．．あぶねぇ．　こういう子には一度キモがられたらもう終わりだもんね．　彼女を追い回しているストーカー君もバカだよな．　もう二度と浮き上がれないだろう．

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