☆小学校の同級生:親友/ダンサー/獣医さん


01/11/20 ”小学校の時の親友”

 ひじきとタマネギの和え物...また得体の知れないものが...うちの会社の食堂のランチは,おそらく日本一不味い. 味見をしているとは到底思えない. 想像してもらいたい...冷や奴のコンビーフがけ,人参とミカンの辛子マヨネーズ...おれ達も人間なんだぜ! ... さて,今日のひじきとタマネギの和え物を見て,ぼくは,小学校のときの大親友を思い出した. こいつ,バスに滅法弱く,遠足とか社会見学の度にゲロゲロやっていた. こいつ,バスに乗るとき,ぼくに”横にいてほしい”と言った. そう言われて,「ぼくは必ずこいつのゲロは受け止めてやるんだ! 誰にも汚いとか言わせないぞ!」と使命感に燃えたのだった. こいつとは本当によく遊んだ. 自転車で産廃置き場に行って,古タイヤをぶつけ合ったり,テレビのブラウン管に石をぶつけてぶっ壊して,中から大きな磁石を取り出したり...古タイヤぶつけ合っていて,本気になってケンカしたこともあったな. で,中学校は別々で,離ればなれになった...そして,その年の冬,クリスマスパーティやるから来いって電話があった. ぼくは嬉しくて自転車に乗って,そいつのアパートへ行った. そして,玄関から出てきたおれの大親友は...もはや元気に走り回っていたころのあいつではなく,エプロンをした女の子だった. この衝撃は,多分ボケても絶対忘れないだろう.


03/12/20 ”誕生日”

 今日はおれの誕生日だった. 17:00ちょっと前に生まれたらしい. 変な時間に生まれたと母親にはよく言われた. そんなこと知るか. しかもそのことを昔から結構ネタにされていた. おれの母親は,おれの通知票の成績のこととか,平気で他人にバラしちゃうようなやつだ. しかもネタとして. 小学生のころ,母親にも母親どうしの仲間みたいなものがあって,その仲間というのが,みんなクラスの女の子の母親だった. その中にはおれの気に入ってた子の母親もいた. もう分かると思うけど,いつもハラハラしてたよ. おれの家での失態や間抜けな出来事や隠したい厄介な事柄が,み〜んなその子らに筒抜けなんじゃないかって. クスクス裏で笑われているような錯覚に陥ったものだ. 誕生日になると連鎖反応的にそのことが思い出される. 


04/07/20 ”同窓会”

 昨日は小学校の同窓会. 小学校の正門で待ち合わせて,学校内見学. で,近くの神社の社務所で宴会. 2次会は駅前の飲み屋. 担任の先生も来てくれたよ. うん十年ぶりだけど,会えばすぐ分かる. 癖や話し方が全然変わらない. 思いっ切り小学生に戻ってしまった. 数人から名刺もらったし,おれも一応名刺持ってったけど,だれにも渡さなかった. なぜなら小学生に名刺は不要だ. 友達も全員来た. 相当懐かしかった. お目当ての子達も勿論! しかし,だ,こっちは小学生に戻ってしまったから,小学生のときのような対応しかできないじゃないか! 「バカおめー」みたいな...そうじゃないんだけどなぁ...彼女達,信じられないくらいみんな若くてキレイだった. そんな中,ソーランダンスやってる子がいて,見に行く約束した.(^^ ゞ なんだかんだと,異様に興奮した同窓会だった. まだ頭の中で整理がついていない.


04/08/01 ”メーリングリスト”

 小学校の同窓生のメーリングリストができた. へーっ,よくやるなぁ..と思っていたら,先生から早速メールが入っていて,「ところでこれはどういうものですか?」って. ココから思わぬ展開. 「**じゃないかしら」...ソーランダンスちゃんからのメール. そして,「今度**君(おれのこと!)が私のダンス見に来てくれるんですよ」...「・・・」おっ,おぃ! 筒抜けなんだよ! そして極めつけは先生からのメール...「スゴイ!みんなの動きがよくわかる!」...勘弁してくれ! あんたら,ひょっとしてメーリングリストって知らないのか!!? さすがに幹事が慌てて注意を促したが後の祭り. ところがソーランダンスちゃん,あくまでハイテンション...「やっと分かりましたっ!コレっておもしろーい」...先生たたみかけるように,「そうね!スゴイわね!ところで隅田川の花火見にいきました.誰か行った人いる?」...次はチャットすか? ┐('〜`;)┌


05/01/8 ”福の神”

 正月明け早々,福の神が舞込んで来た. 小学校の同窓会で再会した獣医の女の子から招待状(メール)が届いた. 何かというと,病院を建直して,その落成式の招待状... ぅわっ! おれ,この子,マジ大好きだった子! 今でもすっげぇかわいいし. ...う〜ん,なんだな...こんなこともあるんだな..生きてるってすばらしい.\(^-^\)(/^-^)/ かなりVIPな気持ち(笑). アハハハ おれ,なかなかやるじゃん アハハハ ん?...う〜ん,しかし,なんだな,場所...釧路って....なんか遠くね? 


05/01/16 ”釧路が呼んでいる”

 小学校の同級生の女の子(現獣医さん)の,釧路の新しい病院の落成式,今度の日曜日なんだけど,呑気にしてたらツアーの申し込みもできなくなっていた. おれは肝心な時に呑気で困る. でももう出席リストに入ってるそうだ. しかも今日はメールでケイタイ電話番号教えてくれた. 嬉しげ. しかし,この子,すごい子だ. 彼女は獣医学会でも表彰されるくらいの子だからな. しかも,1月2日,共同通信(英文)で紹介されていた. 新しい病院の紹介に加えて彼女の経歴も. 彼女の写真もだぜ. 彼女の目指す医療が経歴と共に実に明確に紹介されていた. おれ,絶対行きたい! こりゃとんでもない脳の持ち主だ. 


05/01/21 ”下々系な不安”

 れいの釧路での落成式について,実は一抹の不安がある. 神奈川のおれに,「北海道の釧路まで遊びに来い」という感覚,およびそれが「感謝の気持ち」だと書かれていたこと. 更に,「ホテルなら抑えてある」というくだりと,「パーティモードはビジネスライク」という表記...全て考え併せると,どうも彼女,おれよりも経済的に1ランク,否,最低でも1桁上のクラスなのではないか? 少なくとも,簡単に飛行機に乗れちゃって,パーティ熟れしてて,その手のおれの知らないTPO で動いているような...だとしたら,このパーティ,おれ思いっきり浮いちまわないだろうか? ...ヤベぇ..\(゜o゜;)/ ここは何とか「同級生」ってノリで乗り切るしかねぇな. 


05/01/24 ”釧路のひと1(演歌じゃないよ)”

 今(月曜日の午後)帰ってきた. 昨日空港降り立ったときにはー10℃. 新釧路川が凍結してた.┐('〜`;)┌ そして今日の朝はー16.4℃!\(@-@\)(/@-@)/ よく熱い風呂に入ったとき,湯をかき回さないでほしいと思ったことあるでしょ? あれと似て,歩かなければ凌げるが,歩くと風を感じて心底から凍ってくる. &息が苦しい. 行きのタクシーの運ちゃんがこんなこと言ってた...「釧路ってどういうわけか冬に地震が多いんだよね. だから助かってる. 冬場は地面が底から凍ってて固いからさ」...うそつけ! この運ちゃん,ラテン系だ..こんなに寒いのに...そう言えば,彼女もちょっとラテンっぽいところが...


05/01/26 ”釧路のひと2”

 病院の内覧会で,そのひと(彼女=副院長)に久々に再会(去年の小学校の同窓会以来)した. 忙しそうに接客してたがやってきてくれた. 「わぁ,本当に来てくれたんだ」 「あたりめーだろ」 ...しかしデカい病院だった. 装置はCTは勿論,X線,MRI,放射線治療装置まで備わっており,4つの部屋からなる手術室やICU室まであった. 手術室は2階のセミナールームから見学でき,ここで講議も行われるようだ. 更に特筆すべきは,彼女の考えからと思われる,同伴者(飼い主)の宿泊施設やレインボウルームと名付けられた死亡したペットの飼い主に対するメンタルケアルーム. 加えて,専門医を呼び寄せた時のための宿泊施設まで備える. ココには全国から難病のペットが送り込まれてくるのだ. そういう動物病院だった! おれは,北海道という土地柄,熊やアザラシなどがいるのかと思ったら大間違いだった...見学中,やはり見学に来られた片足棺桶に突っ込んでいらっしゃるようなお年寄りの見知らぬ獣医さんに「お久しぶりです」と言われた. はっきり言ってボケかまされたわけだが,おれはレインボウルームなどを見て心が洗われていたところだったので,「お元気ですか?」などと対応した. 行って良かった,と心から思った. 


05/01/28 ”釧路のひと3”

 内覧会の後,場所を変えて全日空ホテルで落成式があった. なんと,300人程の出席者で,かなり盛大なものだった. 大方,獣医さんか大学関係者. 挨拶には釧路市長や衆議院議員のなんたらまでいた...彼女はこれだけの人数の接客で大変そうだ...ところで,おれはひとりぼっちだ. 暇だったか? 否! それどころではなかった. おれは東京から,たったひとりで彼女(副院長先生)のために遠いところ飛行機でやって来た...この事実は,彼女の病院のスタッフの若い女の子達を刺激してしまったらしい. まぁ遠回しに,しかしダイレクトにどういう関係なのか,ということ.┐('〜`;)┌  そうこうしてるうちに式も終わり,会場を出るところで,やっと彼女と話ができた. 彼女がものすごく寄って来て,「ごめんね,あんまり話できなかった」. と..その横に鼻下にヒゲをたくわえた旦那さん(院長先生)が...\(゜o゜;)/ 「あの,ぼく小学校の...」 「知っています. どうかこれからもよろしくお願いします」...しっ,渋っ \(@0@)/. おれ,一目で気に入った. この夫婦にこれからも幸多かれと,心から願わずにはいられなかった.


05/01/30 ”釧路のひと4(振り返って)”

 釧路で見た彼女は,始めから終わりまでずっと小学生の顔をしていた. ということは,あの病院は彼女そのものなんだろう. そして,彼女はおそらく次々と自分の夢を現実に変えていってるし,またその途中段階でもあることも確信できた. 屈指の眼科の権威で外科手術を得意とする「ハード」な旦那さんエリアと,麻酔学を専門とし最後まで愛情を持って臨床にあたることをモットーとする「ソフト」な彼女のエリアが,手術室以外では全くお互いに融合することなく,そこに存在していた. これは,2人の有能な医者の鬩ぎ合いにも見え,十分な協議(当然のことだが)の結果,結果的にこのような大きな病院になったとも見てとれる. これは凄いことだ. つまり,自立した「個」の強さを見たと感じた. 協調ではない,実はこれこそが真のハーモニーなのだと,おれには思えてならない. 妥協することなく,夢の実現(あくまで実現)に向かって,いつまでも小学生の顔のまま突き進んでもらいたいものだ. さて,どうにも疑問として残ることが1つある. それは,「なぜおれを呼んでくれたのか?」ということ. この答えは見つかっていない. それに聞けない. だからこのことに関しては分析はやめて素直に喜ぶだけにしようと思った.


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