06/01/08 ”リーダー考”-
正月明けて会社に行ったら,おれの居室がとても寒かった. それは物理的なだけではなくて,みんなの心が寒そうだった. とても不安そうな顔をしてる. こんな年明けは始めてだ. 暗い. 元気が無い. なんでこんな暗い職場になってしまったんだろうなぁ. おれたち弱者は身の危険に敏感に反応する. 何かとても嫌な予感がした. ..仕事の方は,こんな立ち上がりだったが,家族の方は,皆いたって呑気. 正月2日に大家族の食事会があった. 渋谷の銀座アスターで. こういうのって,普通は長男=すなわち,おれが設定するらしいんだが,おれはこのとおり(説明は不要だろう)なので,いつも真ん中の弟が設定,仕切ってくれる. 挨拶は下の弟. 真ん中の弟はおれと違って性格良いし,堅実だから,みんな安心してやってくる. やつが大家族のリーダーだな. で,相変わらずおれは甥っこ,姪っこ達には人気がある. 多分,やつらは犬社会のような独特の順位を付けていて,そこではおれは最下位なのだろう. だから気安いわけだ. それにしても最近の子供達は皆かわいい洋服着ている. 子供らしくて上品であか抜けている. これが文化なんだろうな. ..おれたちの時代は.. おれの子供時代の写真見ると,普段着はまぁ悪くない. だけど,色々な行事での服が.. ダサい. はっきり言って物凄くダサい. 田舎くさい. かわいくない. なんていうのかな,そう,なんか子供なのに変におっさんくさい服装. 茶系やグレー系のブレザーで,中は競馬にでも行きそうな柄のセーター. これも茶系だったり. で,半ズボンなんだけど,これがニッカボッカの半ズボンってのがもしあったらこんなんだろうと思わせるほど,中途半端に長くてダボついてて,それに場合によっては白いタイツなんかはいてたりする.. まったくありえない組合せ. そして極め付けは,上野公園のプー太郎が冠っていそうなベレー帽.. こんなの子供に似合うわけないじゃないか. 当時の親達のセンスを疑わざるを得ない. ..だけど解った. 今全てが判明した. なんでおれたちがこんな格好させられていたのかが. ..なにげにTVに写し出された「皇室アルバム」見てて.. ...そう! おれたちの時代のカリスマモデルは「浩宮」だったわけだ.. やつが当時のファッションリーダー. くそぅ..あいつのせいで... リーダーで,その時代が決定するということ...
06/05/04 ”男は女には勝てない”
GW,結構暇だったりするんで,実家行くことにした. で,ちょっと暇なんで,母親のケイタイに電話かけてみた.. ..(緑:ワタシ,黄:母親) 「もしもし,オレだよ.オレ,オレ.今ちょっと事故っちゃってさ..」 「..死ねっ!」 とりつくしまもない. で,とにかく実家行った. ..すっげー暇. 何もすることがねー. 母親の料理に大量に胡椒バラバラ降ってみたり,親父の本に落書きしたりして暇潰していたら,やつらに「帰れ」コール合唱された. しかたなく普段見てないTVをダラダラ見ることとなった. やつらはテトリス勝負してる. 最近母親が,緑内障だか白内障だかの目の手術して,それ以来,俄然目が良くなって,親父がテトリスで2割ぐらいしか勝てなくなったらしい(親父談). 確かに見てると,すっげー速い. 落ちてくるピースが高速でクルクル回ってる. 後で母親に聞いたら,「2割ぐらい負けてやらないと(相手が)面白くなくなるでしょ」だって. なんだよ,親父,完全に制御下じゃないか. ..考えてみたら,おれ自身の経験でも,女の人の方がいつだっておれより「上」だった. いつのまにか支配下にされてる,って感じ. おれたち男が面白がってやることって,女の人達から見れば,大抵現実味を欠いた「バッカじゃない」的なものみたいだ. で,そんなこと考えながらダラダラ見ていたTVが「お宝鑑定団」だった. これも大抵の構図は,道楽で大枚叩いて壺だの掛け軸だの絵画を購入するのは男(旦那). で,それを女(妻や娘)は冷ややかに見ている. で,鑑定結果は8割方,ただのガラクタで女の人の勝ち. だけど2割は本当に凄いものだったりする. そんなときの男の得意満面な顔. 「どうだっ!」っと言わんばかり. だけど,女の人の興味はそこには無いんだ. 「で,どうするの?」なんだ. そう,もっと現実的. だから,結局,どっちに転んでも最後には女の人側に軍配があがる.
06/08/02 ”老害”
今夏休みなんだけど,親父がおれを呼んでいる. 「大至急来い」とか言ってさ. 何かパソコンがトラブったとか言って大騒ぎ. そうやって呼び出しちゃ,おれに治させる. おれを所有物だと勘違いしてる. しかも「急に固い文字になった」とか,訳分かんねぇこと言ってるし. ̄(=∵=) ̄ あぁ,なんか近寄りたくねぇ.(ーー;) 嫌な予感がする. ..あいつは「最近のパソコンはマニュアルも付いてないのか」とか言って怒ってるけど,「じゃあ昔のパソコン知ってるのかよ」って言いたくなる. どうしてジジイになると,ああも尊大且つ傲慢になるのかな? 大体マニュアルなんか見てやるもんじゃないんだよ,って言ってやるんだが,全く聞き入れない. 少なくともな,なんとか治してやろうとしているおれに対して「なんだまだ治せないのか,電気屋だろ」とか言うなよナ. おれは電気屋じゃない. 光の魔道士だ.☆ヽ(^^ &,愛の伝道師かもしれない.(*^-^*)
07/12/23 ”いい加減は遺伝するんだぜ!”
3年前,小学校の同窓会が小学校であって,小学生のころ書いた文集や絵を見ながら,盛り上がっていた. 低学年の頃の文集には,「将来の夢」なるタイトルがあって,男の子の8割はプロ野球選手,女の子はスチュワーデスとか花屋さんとかケーキ屋さん. ..つまりそういう相場. そんな中,おれの書いた夢は..「キャベツになりたい」だと.┐('〜`;)┌ まぁ,みんなよく盛り上がってくれた.(ゑゑ) しかし,これはあくまで低学年の頃の夢. 高学年では,さすがにちょっと違う. 卒業文集では..「冬眠したい」...(`〆´メ) 我ながら情けない. 一体おれは何を考えていたんだろう?? ..まらそれはともかく,おれは一時期,普通になりたいものがあった. それは「忍者」. とにかく屋根まで飛びたいと真剣に考えていた. で,ある時,おれの家によく遊びに来る親父の友達=仮名:小島先生に,そのことを相談してみた..「どうしたら忍者のように高く飛べるようになれるか?」 親父の友達はこう言った..「じゃあ秘密だけど教えてあげよう. 忍者はとうもろこしの種を捲いて,その上を毎日跳んでるんだ. とうもろこしは段々芽が出て茎が伸びて高くなっていくだろう? そのころにはもうとうもろこしなんか軽く跳び越せるぐらいになっているのさ. そうなったらその次どうするか,また教えてあげるよ」 !!!なるほどね (☆o☆) おれはバカだったが,意外と理解力はあったようだ. 早速,というか,かなり無理を言って,小島先生にとうもろこしの種を持ってきてもらって,おれ,捲いて,毎日跳んだ. 本当に真剣に毎日跳んだ. この壮大な計画は,おれと小島先生の2人だけの秘密だった(と思っていた). ...結果をお話しよう.. とうもろこし..芽が出ませんでした.(ゑゑ) 後で分かったことですが,あのとうもろこしの種,スナック菓子だったようで.. 加えて,この計画,親父も母親も知ってました. 3人で純粋なおれをハメたというわけです.(炎_炎) おれ,このこと,今でも時々思い出します. しかも,今でも結構恨んでます.(怨) ...大人になるということは,色々な意味で「限界を知る」ことだろうと思う. 今なら,屋根まで飛べるようになろう,なんて絶対考えない. ましてや人類のおれが,冬眠できるわけがないし,キャベツになれるとは考えない. 以上述べたように,大人である定義が「限界をより知っている」ということならば,子供の定義はその逆,すなわち「限界がほとんど分かっていない」ということになろう. つまり,あいつら=おれの両親と小島先生は,限度を知らない全くの糞ガキだったということだ. ...と,おれの誕生日を2日も間違えやがった両親と話して,思い出してしまった..