☆親兄弟/遺伝考


02/03/23 ”弟”

 イボ痔の弟が,こんどは帯状発疹になった. これって,免疫力の低下した老人がよくなる病気だぜ. あいつなにやってんだろ. しょうがない,来週行ってくるか,京都に. そして,おれ特製のブレンド茶を飲ませるんだ. 和洋中折衷のスペシャルドリンクだ! 勿論,初めて作るんだよ. 飲んだことないもん. まず,あいつに飲ませて見て反応を見てみるんだ(笑). でも,あいつには,おれはそれを飲み続けているから2年間風邪もひいてない...ってウソついてる. そうしないと飲んでくれないしな. 小さいころ,おれはあいつに,醤油や絵の具や各種調味料で”色”を整えた”ヤクルトもどき”を騙して飲ませたことがある. あいつはすぐに親に言いつけるから,ぼくはいつもコブだらけだった. こんどはだれに言いつけるんだろ? なんかワクワクしてきた.


02/04/08 ”謹製けろっと茶”

 03/23 の書き込みで,痔の弟に会いに京都へ行く際に,体質改善のために特別にブレンドしたオリジナルティーを持っていく所存云々...と記したとおり,自分自身でも飲んだことのないお茶を作って持っていった. いつ飲んでくれるのか,楽しみにしていたら,ついに飲んだという知らせのメールが来た. そのメールをそっくり以下に示そう.

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 お茶のんだよ! 最初口にした時は妙な甘さがあり、徐々に鼻の奥がしびれ、最期に喉と舌に苦味が残り何時までの消えず、極めて怪しい飲み物でした。 一体全体何が煎じてあるのか? 「セミとか?うぐいすのくちばしとか?」何か変なものが入っていないか?不安で、胃とか別の場所が悪くなりそうです。 一応毎日少しずつ飲んでいますが、特に体調が良くなったかどうかは解りませんが、悪くはなってないみたいです。 絵里加に「止めとけ!」と言ったのに聞かずに「これおいしいわ!大丈夫!大丈夫!」と言ってゴクゴク飲んでいました。たぶん幼子にとっては、脳まで麻痺させてしまうのかも知れません。(よってこの数日は飲ませていません)

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 では,その返信メールも以下に示そう.

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> たぶん幼子にとっては、脳まで麻痺させてしまうのかも知れません。

  飲ませたの! ひょえ〜 脳が麻痺するとは考えていなかった. 貴重なデータありがとう. 一応,身長制限があるんだよ. 140cm 以下の子に飲ませると,味盲になっちゃうんだ.


02/04/14 ”たこやきの元”

 今日,痔の弟(代名詞になりつつある)から,たこやき器が送られてきた. これに合わせて,おたふくソースから出ている”たこやきの元”を購入した. ところが,この”たこやきの元”って,こっちで考えていた”お手軽”なものではなかった. 作り方は,この”たこやきの元”と水とたまごをボールに入れてよくかきまぜ,たこやき器に流し込み,別に買ってきた具(タコなど)を入れて焼き,最後に,これも別売のおたふくソース(これくらいセットの中に入れろよな!)をかけて出来上がり...というもの. 全然”お手軽”じゃない. ようするに,ただの粉(小麦粉にふくらし粉をまぜたようなもの)だった. ”たこやきの元”の袋には,以下の秘訣(教訓みたいな)が書かれていた. 本文そっくりそのまま示す.

 1.上手に焼くなら,果報は寝て待て   中火でじっと待つ ここが勝負の分かれ目

 2.くるりと返す最初の一手   肩の力を抜いて手首で返す

 3.これが常識,鉄板のお手入れ   たわし等でしっかり洗う

してやられた...


04/02/15 ”インフルエンザ”

 オヤジが肺炎になって寝込んでいた. 最初はインフルエンザだったらしい. ”鳥インフルエンザか?”って聞いたら”そんなわけないだろ”って母親が言った. ”鳥に突つかれなかったか?”と聞き返したら,”うるさい”と一掃された. で,ちょっとオヤジを見にいったら,本当に寝込んでいた. そこらへんの紙切れで円錐型作って,鳥のくちばしに見立てて口に付けて”ポロッポ〜”って鳴いたら,ちっとも受けなかった. どうやらそれどころではないようだ. 明日病院に行くそうだ. 医者なのに自分で自分を治せないのか? 


04/02/22 ”脳に聞け”

 全体論になってしまうけど...脳生理学的には男の脳より女の脳の方が優秀であることは知られているところ...右脳と左脳のつながり部分の神経パイプの太さ...確かにそうだと思う. 女系のみの家族の会話に遭遇したことがある. 例えば姉妹がファッションについて論じていたとする. 話しながらつけっぱなしのTVもきちんと見ていてドラマの感想も随所話題になる. 姉は同時に何かの書類を作成しており,妹は経費計算で電卓を打っている. そこに台所から母親が近所のうわさ話を挿入. 驚くべき事に間欠的にその話題にもきちんと対応している. このマルチな脳! 女の人から見れば,こんなの当たり前って言うだろう...じゃあ告白しよう. 我々男は,1つ,精々2つぐらいの事までしか対応不可能なのだ. これ本当. 他のことは聞こえないし出来ない. 脳がそうなんだから. 子供のころ,母親に”なぜご飯食べながら,歯磨きしながら支度ができないの!”っていつも朝怒られていた. そりゃあんた達みたいに,歯磨きしながら着替えて鍋を火にかけて布団上げて手裏剣みたいにトーストしゅぱしゅぱ並べるなんて無理っすよ. おれたち男は黙々と朝食を喰い,水道水流しっぱなしにしながらひたすら真剣に歯を磨くものさ. 脳に聞いてくれよ.


04/05/08 ”サンシャインオンマイヘッド”

 なぜか夜中に男3人で呑んでた. 男3人ならば,ほぼ必ず出る話題と言えば,”女”の話と”ハゲ”の話. 生物系志望の受験生である彼が,ほぼ断定的に言い切った...”ハゲの遺伝は母方で決まる!”..おおぉぉ,やっぱりな! そして続けて”母方の叔父の頭が己の未来を意味している..”というようなことを言った. ”どうよ” ”....” おれの母方の叔父さん...おれ昔から陰で”ツルテル(本名:輝実(テルザネ))”って呼んでたし...なーんにも無いんだ. 不毛地帯. その弟も. そのオヤジ(母親の父親)もさ. 3人揃ってピッカピカ.(涙)...ちきしょう! 母親の前でドナドナ歌ってやる!(恨)


04/08/16 ”子供はキライだ”

 野良犬は,弱そうな人間を見分けられるそうだ. 人間が数人いたら,こいつらは間違いなくその中で一番弱い人間に攻撃するらしい. カラスもそうらしい. 同じように巣の下を歩いていても,被害に遭うのは大方女性や老人や子供やひ弱そうなやつらしい. おれは幸いにもまだそう言う目にあったことはない. おれの少ない自慢話の中に,小学生の時,野良犬に追いかけられた友達を助けた...すなわち,野良犬と格闘して勝利したことがある. それ以来,しばらくは犬を見ただけで闘争心が沸いてきたものだ. その時も,野良犬は確かにおれ達仲間の中で一番弱いやつを狙った. さて,野良犬やカラスとは異なるが,ガキ(幼児)というやつも,そういった本能を持っているようだ. すなわちガキ共は,そこに存在する大人の中で,一番言うことを聞きそうな(わがままが通りそうな)弱い心の大人を嗅ぎ分け,取り憑く. その弱い大人がおれだったりする. おれは子供が大嫌いだ. だからそれを見破られないように,なるべく目立たないようにニコニコするのだが,そうするとやつらは寄ってくる...違うんだ! 勘違いするな! と心の中で叫びながらも,いつしか全員に取り囲まれていたりする. やつらはおれのそういう弱さを見透かすようだ. この休み,そういう憎たらしい親戚のガキ共に散々弄ばれてボロボロになってしまった.


05/03/06 ”ハゲ考”

 長文ご容赦願いたい. ハゲにだってカッコ良い人はいる. しかしそれは稀. 基本的にハゲはカッコ悪い. 醜いのではない. 悲しく且つ滑稽なのだ. そこが堪え難い. 醜いのならサムライとして生きれる. それはカッコ良くもある. だが... だからおれは常々ハゲにだけはなりたくないと思っている. ハゲというだけで存在そのものを否定されかねない. 何を言おうが何をしようが,「ウゼェ!ハゲ」と言われれば総べてジエンド. 至る所でハゲバスターが動作して,ハゲはハゲどうしで集えと言わんばかりに,一ケ所に固められて社交範囲はハゲ集団のみに限定されてしまうのだ. それだけではない! どんなに親切にしてあげても,好奇心の対象からは外されてしまうことだって知ってる. また,ハゲ=男性ホルモン大 という等式から,ハゲ=どスケベ という等式を導き出され,人格すら否定されてしまう. すなわち,もしおれがハゲだったら,女の子達との交流は皆無だろう. おれにはまだ色々捨てきれないでいる数々の煩悩が. しかし,なぜこんなにもおれがハゲ化を恐れているのか? それには訳がある...母方の叔父,つまり母親の男兄弟のアタマは,未来の自分のアタマを示唆している,という遺伝学上の警告...以前にもココで記したが,2人の叔父さん達はおれが幼少のころから既にツルツル. 爺さん(母親&叔父さん達の父親)も全くのツルツル. 3人揃ってピッカピカ. もしおれがハゲたら母親の前でドナドナ歌ってやる...と以前記したことがある. つまり叔父さん達は既に30台前半でハゲと化していたのだ. この遺伝子が我々3兄弟に注入されているわけで... しかし,まだおれ達はハゲてない. 真ん中の弟がちょっとヤバい感じはするが,一応まだOK. この遅延は一体どういうことなのだろう??? 色々考えた結果,以下の結論に到達した. すなわち,「ハゲは気から」...単純な結論ではあるが,こうとしか考えられない. すなわち,煩悩こそがハゲを遅延させている要因なのではないかと...すなわち純粋な煩悩. 言わば「トキメキ」. これがある以上ハゲにくいのではないだろうか? なにしろハゲにトキメキは似合わないからな...じゃなくてこれは因果関係の話. 2人のハゲの叔父さんについて,1人は公務員の堅物で,堅実をモットーとしていた人だった. やたら仕切り屋で,兄弟の争いの元だった人だ. もう1人の叔父さんは国体の柔道で優勝経験があるそうだ. 日々精進していたらしい. そして爺さんはいわゆる屯田兵の医者で,自ら志願して未開の地に赴いたらしい. 彼等は至って真面目で,理想を掲げ,それをがんとして譲らなかった堅物達. トキメキとはほど遠い. さて我々兄弟は...一番下の弟は我々の中では一番オシャレかもしれない. 外見を気にしているのは明らか. やつも何かにトキメいているんだろうか? 但しやつは痔だ. 真ん中の弟は子沢山の家庭. もはやトキメキとか言ってられない状況. そしておれ. 御存じのように,まだまだフラフラ何かに付けてトキメいている体たらくぶり. ふと周りを見回せば,おれの同期の半分以上はハゲと化しているこの事実. きっとみんな仕事で大変なんだろう. 現実は厳しい. 家族もある. トキメキなんてとっくの昔に捨てたぜ...ってな感じだろうか. 生活環境が大きな要素,しいては要因となっていることは確かなのではないだろうか? もう一度言おう...「ハゲは気から」...おれはハゲない!おれはハゲない!と暗示しろという意味ではない! 生活環境をトキメキのある潤いの有るものにしたらハゲにくくなるのではないだろうか? 但し,これはあくまでハゲ化の遅延にすぎないかも... あぁハゲたくないよぅ!


05/08/05 ”親子水入らずの会食とは-”

 今腹がピーピー. 全然夏バテしてないのにピーピー. なのに痩せない. おれの身体は一体どうなっているんだろう? 神はおれに一体どうなれというのか...そんな中,両親達と食事に行く事になった. その割烹料理屋で,「金は持つからおまえが注文しろ」などと親父がほざき,出てきたものに難癖を付け,且つ手をつけたあげく,「あとはおまえが喰え」などと残り物をよこし,「そんなに喰えねぇ」と言うと,「その身体で喰えないわけがない」などと,まぁその傍若無人ぶりを遺憾なく発揮する始末. そんな親父も,若いウエイトレスさんにはやたら親切で,その子が蒸しごはんの器に対して「キャッ,アチッ。」っという素振りを魅せた瞬間,この補聴器付けた動作の鈍い親父が,まるでおれと競争するかのような早業で,「これをお使いください」などとおしぼりを差し出した...全く親子の血は争えない.┐('〜`;)┌ その間おれの母親は「キムタクは完璧だ」とか言っていた. &「ベッカムも最高」とも言っていた. こうして食事も終わり,帰るときに「ほれ,これで払え」などと万札を数枚投げ出してきた. おれは仕返しに,「よし!」とその札束で親父の頭をペンペンして会計に行った.


05/10/02 ”セピア色の時代”

 久しぶりに実家に寄ったら昔の写真があった. その2枚の写真に釘付けになった. おれたち3兄弟..おれと双児の弟たち..幼稚園より前. うんちんぐスタイルで左の遠くを見つめている弟と,同じくうんちんぐスタイルながら一番手前で右の下方を見て笑ってる弟. そして真ん中でなぜか地面に寝そべっているおれ. ちなみに父親が右半分だけ写っていた. ..こんなバラバラな写真を撮った母親の神経をまず疑うべきだが,それにしてもこの時一体おれたち3兄弟は何を考えていたんだろう... 季節は真冬みたい. なぜならおれたち3人共,コロッケみたいな手袋してたから. もう1枚の写真には真ん中に若い母親がいて,先の写真で笑って右向いてた一番下の弟が母親に寄り掛かってやはり笑っている. 先の写真で左向きで遠くを見ていた真ん中の弟は,やはり左の遠くを見ている.. その先には一体何があるのだろう? そしておれは.. 後ろの格子フェンスから正に後方に落ちている最中だった. この写真は父親のベストショットか. ..なんか楽しそうでいいなぁ... 戻れるものなら...


05/10/04 ”食物の先駆者とは”

 「アドマチックなんたら」っていう街の紹介をするTV番組で,「下高井戸」をやってた. 下高井戸とは,新宿から京王線で約10分弱の町で,おれの実家からそう遠くない. 小さい頃は,母親とお使いによく行ったもんだ. で,幼稚園の頃,そこの市場の肉屋の店先で,おれ,ゲロしたことある. 母親が言うには,家でアリを殺すための「アリメツ」という薬剤を,なぜかおれはペロペロなめていたらしい. その場で吐かされて,なんともなかったのでお使いに連れてったわけだが,よりによって肉屋の店先で突然ゲロゲロしたのだそうだ. この「よりによって」という言葉に,母親の気持ちが全て込められていると思う... おれはどうも昔からいろんなもんを口に入れたらしい. 道端の石ころとか便所のスリッパとか石鹸とか.. これ本当の話らしい(勿論本人覚えてない). そう言えば「Be」という2A族の元素があるが,これは大変な毒物. にも関わらず大化学辞典によれば,「甘い」と記されている.. つまり誰か喰ってみた??? 大昔ベートーベンの生きていた頃には,ワインに「Pb」(鉛)を入れて甘くしていたらしい. 当然みんな鉛中毒. これだって誰かが「やってみた」んだろうな. 一体どんなきっかけよ?? ..単純にウケねらいのアホの仕業か? いやー,おれは何か,ちょっとばかり脳のたりない子供がたまたま先駆者になっているような気が..


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