1. 背景

「ライディングの科学」を読破した｡

・・・わからん｡

外足荷重なのだそうだ｡
10年前読んだ「ベストライディングの探求」とまったく逆ではないかいな｡

乗ってみるしかないか｡

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2. 自賠責

'99.12.25

夕べ飲んだくれて午前中は寝て過ごす｡

TVによると､ 暖かい一日なのだそうである｡
部屋でごろごろ､ は､ もったいない｡ 自賠責を求めてバイク屋でも回ってみるか｡ ついでだし､ ちゃりんこで行こう｡

たしかにあったかい｡ 宮崎台は坂の街｡ セーター＆革ジャンでは暑いぐらい｡
2軒ほど｡ 1軒はどこのメーカーの看板も出ていない｡ ちと心配｡ でも､ 東京海上の代理店だ､ 自賠責はここでもいっか｡ もう1軒はSUZUKIの看板｡ ･･････最初のお店にする｡

自賠責の書類を書いてもらってる間､ 店内を見回す｡ Snap-onのでっかい工具入れ｡ なんかそれっぽいゲージ｡ HONDAのGL500とかいうV型(グッツィと同じレイアウト)のバイクが置いてある｡
“どこのメーカーも扱ってらっしゃるんすか？？”
“国産ならね｡”
“SPADAなんですけど､ 部品とかまだありますかねぇ？”
“あると思いますよ｡”
そっかー､ じゃあ､ まだなんとかなるな｡
“なんか白煙吹くんですよ｡”
“白煙？？？”
“あぁ､ マフラーからなんすけど”
キャブかもしれんし､ エアクリーナーが詰まっていることも考えられる､ と推理なさる｡
“どのくらい乗ってません？”
“３､ ４ヶ月ほど”
“キャブの中のガソリンが古くなってるとそういうこと起きますよ｡ ガソリンって揮発性でしょ？ でもって､ 揮発する成分が一番オイシイとこだから｡”
をー､ 目からウロコ｡ ポロポロ｡ ← 某ＨＰのパクリ

とりあえず12ヶ月分の自賠責を買っておうちへGO！

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3. レストア？

ちゃりんこは部屋にしまって､ SPADAのもとへ｡ とりあえず､ この辺一周回ってみっかぁ｡

チョーク引いて､ スターター押して､

きゅきゅきゅ・・・どぅるるんるんるん

かかるかかる｡

るんるんるんるん

？？？

るんるん・・ぷしぃっ

ありゃりゃ､ 止まっちゃったよ｡ てゆーか､ チョーク引いてるのに全然回転上がらんし｡
何度かやってみるが､ 事態は好転せず｡

つい10日ほど前にはちゃんとかかってたのにぃ｡ なんで動かせる日になるとだめなわけ？？

とりあえずできそうなことだけでもやってみよう｡ なになに？ キャブのガソリンを抜け？ はいはい｡
車載工具の中からマイナスドライバーを取り出して､ タンクのコックを閉めて､ キャブのドレンを開ける｡ とその前に､ ボディーにガソリンがかかるから､ えーっと､ 手元には､ ･･･箱根スカイラインのパンフレットが一枚｡ ちょいちょいと折って樋を作って､ それからドレンを開ける｡

ちゅー

見たところ､ なんの変哲もないガソリンっぽいけどねぇ｡ 向こう側も､

ちゅー

っとな｡
こんくらいで調子がよくなったら苦労せんで､ しかし｡

きゅきゅきゅ､ どぅるるんるんるん

すんなり｡

どぅるるんるんるんるるるるる・・・

を､ 回転上がるじゃん｡ チョーク戻しても止まらないじゃん｡ オッケーじゃん｡

v(^-^)

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4. ラフ＆ロード

とりあえず尻手黒川｡ とりあえず川崎方面｡ 綱島街道のラフ＆ロードにでも行ってみっか｡

快調､ 快調｡ 赤信号で､ 身体をねじって後ろを見ながら吹かしてみる｡ をー､ 白煙吹かないよ｡ 全然オッケーじゃん｡

ラフ＆ロードは川崎近辺のバイクグッズ屋の中ではかなりでかい方ということでつとに知られた存在である｡ と､ その交差点をどぅるるるるるー､

900SLだー！！

目下､ イチバン欲しいバイクである｡
いつかきっと！！

店の前にはVFRやらXJR1300やら｡ いいよな､ 最新型はグッズも豊富で｡ とりあえず店内に｡ ブレーキレバー､ スプロケット､ ブレーキキャリパー､ ステップ､ 天井にはマフラーが吊るされている｡
ふう｡ SPADAのSの字もないな､ やっぱ｡

しかし､ あっという間に製造中止にしやがったよなぁ､ HONDAの馬鹿ちんは｡ ちっきしょー｡ でもって､ VTRだろぉ？？ ほんっと､ ふざけろよって感じだよ｡ 伝統のVTエンジンで“えせドカ”なんか作るんじゃねぇよ｡ 見てる方が恥ずかしいってもんだけど､ あんまり見ないねぇ｡ そういや､ スプリンガーなスティードも見ないね｡
まぁ､ 今時の若い連中が､ “えせ”なんかに飛びつくわけないわな｡ HONDAも浅はかだねぇ｡

とまぁ､ クソメーカーの悪口はこのぐらいにして､ と｡

2階､ そして3階へ｡
やっぱ寒いもんね｡ あ､ MA-1風ジャケット｡ YELLOWCORNかぁ｡ まぁ､ いっかな､ と思ったら背中にでかでかとヌードなねーちゃんとNINJAの絵が｡
ソッコー却下｡

あ､ HAROLD'S GEARのグローブ！ 裾が広くてゼッタイ風が入ってこないぞ､ なやつ｡ 欲しい〜､ ･･･18,000円｡
とりあえず却下｡

ジャケットとか見て回るが､ 高いのね｡ 3万4万当たり前｡ うぅ､ 身体の寒さか懐の寒さかどっちを取る？

身体の寒さはガマンできる｡
懐の寒さは心まで冷える｡

何も買わずに店を出たのは言うまでもないことである｡

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5. ナイト・クルーズ

とりあえず川崎方面｡ 渋滞の尻手黒川に尻手で見切りをつけて国道1号線を東京方面へ｡

あ､ うちの職場だ｡

しかしまぁ､ あれだねぇ､ 生き残りをかけていろんな部署を売っ払ってるけど､ どこまでやる気かねぇ｡ 売られた部署もまた､ 東芝なんだけどねぇ｡
そして､ 明日は我が身､ か｡
ま､ せいぜい高く売っとくれ｡
とは､ 本ページ執筆中に考えたことだけど｡

橋を渡れば大田区｡ こっちは初めて｡
行き先なんてない｡ 目的は､

1. マシンの具合を知る
2. 古いガソリンを消費する

こと｡ マシンの具合はよさそうよ｡ おまえの具合はどうなんや､ ってぐらい｡ それが全然だめ｡ 本に書いてあることを実践しようと思っていろいろやってみたりしてるんだけど｡ まぁ､ その本には､ “考えると身体がこわばってしまうから､ ライディング中は､ この本の内容は忘れろ” とか書いてあったりもするんだけどね｡

そういえばこのバイク､ 30km/l近くまで走ったんだよな｡
タンクにはまだ10lは残ってるからなぁ｡
今晩だけでは使い切れんわい｡

溜池とかいう地名が案内標識に｡ たしかそこから渋谷に向かう道があったな｡
2つの目的をそれなりにこなしつつ､ 渋谷へ｡

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6. まだまだいける

渋谷を過ぎて駒沢大学前交差点の天下一品で晩飯｡
うー､ あったまるぅ｡

でも､ 一歩外に出れば､ やっぱさぶい｡ 身体が寒いのも考えもんだわ｡ やっぱ､ あのグローブ､ 買おう､ ということで､ ラフ＆ロードに向かうことを決意｡

しかしまぁ､ ブラックバード､ 多いねぇ｡ 今日､ 何台（何羽？）､ 交差点で並んだことか｡
そして青信号｡
相手は国内仕様でも100馬力､ 逆車に至っては､ えーっと､ （と､ こないだ数年ぶりに買ったバイク雑誌をひもとく）164馬力！！ あれ､ 国内仕様ってないの？ まぁいいや｡ とりあえず､ 圧倒的な性能差があることは確かである｡

でも､ 今日のSPA公はちょっと違うなぁ｡ 8000回転ぐらいから豹変する（といっても40馬力）のはいつもどおりなんだけど､ こんなに加速したっけ？って感じ｡

164馬力？ 要らない､ 要らない｡

ってゆーか､ バイクってほんと面白いなって思うのは､ 普段､ あのバイクが欲しいとかこれがいいとか思ってても､ 乗った途端､ そのバイクのことだけになれるんだよね｡

でもって､ 今日のこの子は､

“ほらほら､ まだまだこんなに走れるよ”

って一生懸命訴えてるみたい｡

安心しなって｡ 浮気するほどの甲斐性はないよ (自賠責も払えんかったぐらいだしな)｡


246から409､ そして裏道経由で再び尻手黒川へ｡
左折｡
おっとっと､ な､ 大回り｡

“ほらほら､ まだまだ乗りこなせてないしぃ”

って嫌味まで言うか､ おまえは｡

浮気できるほどのテクもなし､ ってか｡
おっしゃるとおり｡ 900SL？ それは900SLに失礼ってもんだろね｡

結局､ ラフ＆ロードは閉店､ これまたおっとっとなUターンで帰路に｡

馬鹿犬(イヌです)に吠えられながら帰還｡ いやー､ 動いた動いた｡ 上出来上出来｡
回すとちょっと不快な振動が出るね｡ 明日「ばいくる」に行って相談してみよう｡

エンジン切る前に､ どこまで回るかな､ と思ってアクセルを一ひねり｡

ふうぉうぉーーーーーーーーんん

と､ きれーにレッドゾーンまで｡

ほんっと､ どーしちゃったの､ 今日は？？？

おぢさん､ 惚れ直しちゃったよ｡

その証拠に､ ほら､ こんなにだらだらと書いちゃったよ｡

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