‘98の夏休み



‘98年8月!! 私の贅沢な夏休みの報告を致します。
昨年は、東北オンリーの旅でしたが今年は少し欲張って北海道まで足をのばしちゃいました。

8月12(水)PM11:00、スタ子(私の愛車名)に荷物を沢山詰込んで幌を開け私の夏休みがスタートしました。
首都高速から常磐道で「いわき」、そこからは国道6号線、ハンドル握ったらワクワクで途中から降出した雨なんて気にせずそのままオープン(止まらなきゃ濡れないので私の基本はオープンです)

13日PM3:00仙台に入り仮眠。3時間寝るとすっきりして、そこから4号線を盛岡まで走り出しました。最近トラブル続きだったスタ子も絶好調で、旅は順調にスタートしました。PM6:30盛岡に入り通りすがりのファミレスで夕食をとり、東北道&八戸道で八戸へ。(723km)

14日AM6:00起床。ここまで来る間に、スタ子も雨と虫で汚い子になっていたので、スタンドで洗車してもらいピカピカに変身。AM7:30フェリー乗り場に到着。 私もスタ子も初のフェリーを前にちょっと緊張。搭乗手続きをすませて記念撮影後、いよいよ乗込みました。 駐車場でスタ子のエンジンを止め、しばしのお別れです。スタ子も「チンチン」と音を立てて今までの興奮を冷ましている様子でした。 そして私は、2等に乗込んで休んでいると仙台からツーリングにきている子達に話かけられ、写真撮ったり話をしたり…。そうこうしているうちに苫小牧に到着。あっという間の7時間でした。苫小牧は、ピーカンのいい天気!!ドキドキしながら2人で北海道の地を踏みしめました。日焼け止めバッチリ塗って麦藁帽子をかぶり、日焼け防止手袋に、サングラス!! 外から見るとかなり変なヤツですが、お肌も曲がり角を過ぎて急降下中。それでもオープンで走りたい私にはやむを得ない格好なのです。その日は、夕張泊。 ラッキーな事にその日はお祭り&花火大会で、チェックインをしてからスタ子と近くまで花火を見に行きました。東京の花火大会とちがって、花火が始まってから車で移動してもOK!! でも、8月なのに寒い!!  じっとしていると足の先から、しんしんと冷えてきてクリパを思い出しました。

15日。幸福の黄色いハンカチの思い出広場見学からスタート。十勝方面を目指し、途中の休憩で食べたとうもろこしが甘くて安くて(100円)美味しかった!! なによりも売子のおばちゃんの会話でかなり楽しませてもらったのが一番の休憩になりました。東北もそうだけど、北海道入りしてからロードスターをぜんぜん見かけなくってバイク同士がピースサインをしているのを見て羨ましく思いながら、「やっぱり北海道はバイクの方がいいかも?!」って浮気心がおきちゃいました。旅に出る前に事務局でもらったばバラまき用会報SAMPLE50部を「スタ子、コレどうする?」って不安になりながら帯広を走っていると、北海道入りして初めてロードスタ発見!! そういえば16日に十勝でイベントがあった気が…。 (でも、夜天気予報を見たら明日は北海道全域で雨らしい。)(366km)

16日大雨!! 十勝のイベントがちょっと心配だけど私は予定通り襟裳岬に向かいました。でも、襟裳岬は台風のようで車外に出た途端にびしょびしょになり、とりあえずお土産屋さんに避難。今度はラジオから帰りに通る国道336号線の通行止めのお知らせが…。(でも、BGMは森進一。) 行きはゆっくり慎重に来たのに、帰りは速攻で帯広まで帰りました。そこから今回の旅で初めての温泉旅館のある層雲峡に行きました。(405km)

17日。昨日の嵐は、どこへ? 朝の露天風呂は貸切り状態で、大きな岩の上に寝そべって空を見上げると太陽の光をいっぱいにあびたスタ子のようにいろんなブルーが広がって、目を閉じると木々のかすれる音が子守り歌のように心地よく、大きく息を吸込むと大自然の緑の香りがやさしく包んでくれる、そんな露天風呂!! 考えただけでもトロケそうでしょう?! すっかり満足の私は、幌を開けて出発の準備をしていると後ろの方でなにやら視線が…。振返ると旅館の見送りのおばちゃん達が後ろで興味深そうにスタ子を覗き込んでいて、なんか少しテレくさかったです。 旭川〜美瑛〜富良野へ。ラベンダーの時期は終わっていましたがこの辺にはロードスターが結構走っていて会報もしっかり配れました。富良野ではお茶をしながら残暑見舞いを出して小樽に向かい、夜の小樽運河を散策して夜が更けていきました。(332km)

18日。いよいよ北海道最終日。スタ子と札幌観光へ出発。大通り公園でラーメンとじゃがバターを食べ、フェリーまで時間があったので支笏湖に行く事にしました。時間がゆっくり流れていて贅沢な時をスタ子と一緒に過ごせました。再び苫小牧港にPM8:30到着。今日はなんと特等室!! 客室はビジネスホテルのツインルームと同じで、お風呂もトイレもちゃーんと付いていて快適でした。JAF会員は会員証を見せると10%割引で(私の場合、行きはスタ子が4m未満で運転手のみの2等なので15、000円、帰りはJAF会員証と行きの半券で19%割引のため特等寝台18、380円)、結構お得でしょう?! 明日は母親と合流して東北ツアーが始まります。(157km)

19日AM6:15八戸港到着。私ばかり贅沢してるので、スタ子も洗車でピカピカに。八戸駅で母親と合流(寝台で来たのです) 前から行きたがっていた奥入瀬&十和田観光に出かけました。普段は幌を開けるなんてとんでもないって言う母親が、「気持いい」と緑のトンネルを見上げていました。母が奥入瀬をひたすら歩いて散策している間に私は何往復も周辺を走りました。その時見かけたロードスターは松本ナンバーで会報もしっかり渡しましたよ。(157km)

20日の朝。幌を開けていなかったら「開けないの?」と母からのオープンコールにびっくり!! 日焼け対策は、バッチリしてるものの、これで私がオープンにする理由が少しは分かってくれたはず。 母も「ハマったな」と嬉しくて笑っちゃいました。全国のオープンに理解のない家族をお持ちの皆さん!! ドンドン素晴らしい景色の中に連れて行って、オープンにはめちゃってください。
緑のオアシスを後にして、去年の東北ツアーの途中で美味しいリンゴを買った農家へ今年も行ってみました。 「去年美味しかったから」と母親が言うと、リンゴどころか赤く熟したあま〜いソルダムを山ほどと、おまけにかぼちゃまで!持たせてくれました。嬉しかったのですがスタ子のどこに積むのかが問題でした。 田沢湖〜八幡平アスピーテラインへ、空に吸込まれそうな勢いでグングン登って行くと、スタ子のラグナブルーと空のブルーとがすっごくキレイでご機嫌でした。展望台で母と写真を撮っていると、気仙沼でお寿司屋をやっているという夫婦がナンバーを見て「川崎から来てるの?」って話かけてきて「食べにおいで」って名刺まで貰っちゃいました。前は、川崎なんて昔から工業地帯の印象が強くイメージが悪くて好きじゃなかったけど、「川崎」ってだけでいろんな人に声をかけられて出会いが多く、今はちょっと気に入っています。同じ田舎道でも東北は変化があって楽しいからきっと何度も来ちゃうんでしょうね!! 山を下りて盛岡でちょっと休憩して花巻温泉に向いました。この温泉は何度行ってもいいですよ。機会があったら是非行ってみてください(何がいいかは、行って味わってみて!!)。(334km)

21日。遠野〜最終目的地、日本三景の一つ松島に着いて島を探検しました。宿の露天風呂であんなに楽しみにしていた長旅もいよいよ終わっちゃうんだな〜って感傷にふけりながら夕暮れ時の風景をボーッと見ていました。(238km)

22日松島観光船に乗り、仙台で昼食をとっていると駐車場でラグナブルーのロードスター発見!! 会報を手に急いで走るとなぜか福岡ナンバー・・・。本当に東北にはロードスターが少ない!! マツダを見かけてもロードスターが店頭にいない。北国にもっとロードスターを!! PM3:00母親を仙台駅に送り(行く前は、小さな車で疲れると思ったらしく切符を買ってしまった為。乗ってしまえば結構楽しかったらしい)、私は自宅まで向かいました。東北道〜磐越道〜常磐道〜首都高〜東名川崎インターと渋滞もなくスムーズにPM7:00自宅までたどり着きました。しかも、母とほぼ同じ時刻。(441km)
帰ってきても興奮がおさまらず、もっと、もっと、もっと、走りたくって、汗を流して友達の家にお土産を配りに行っちゃいました。
結局、家に帰ったのはAM1:30頃。スタ子も雨漏り程度で、事故も故障もなく走ってくれて今年もたくさんの出会いや感動をくれました。2人の思い出を少しずつ刻みながら、私はもう来年の夏休みに向かって計画中です。そうそう、出かける前にノーマルシートでは一時間も走らないうちに腰が痛くて困っていたんです。それでエスケレート付けちゃいました!! 結果は、今回の全走行距離3、104km走って腰の痛みなんて忘れてたくらいなんともなくって、かなりびっくり!! 腰痛でお悩みの方がいらっしゃいましたら絶対にお薦めですよ。試しに座ってみてください。お会いする機会があったらお貸ししますよ。みなさんは、どんな夏休みを過ごしたでしょうか?夏休みがなかった人には、ごめんなさい。でも、私がそんなあなたの分まで楽しんできちゃいました。(そんな事言ったら、もっと怒られちゃうかな?)
これを読んでいるあなたがスタ子とどこかで会えたらいいですネ!!
それを楽しみに、私は今日もオープンで走ります。(9泊11日の旅:3、104km)





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