ホタル



2002年6月15日(土)
「ホタル」

 夫ちゃんの実家でホタルを見る事になった。
私は見るのは二回目なので、ワクワクだった!

夕方から、家族三人で出発。
おばあちゃんの家に寄り道してから、亀岡を越え八木町へ。
お父さんとお母さんに迎えられて、夕飯を皆で取ってからの出発です。

7時過ぎに出発。
亀岡の七谷温泉の「てんざんそう」(天山荘?)の前の橋の所と、もう少し奥に進んだ車を止めるスペースのある所(キャンプ地のある所?)。
最初に、少し奥の方に行きました。
真っ暗で(当たり前か?)少し怖い気がしました。
暗い道とか私駄目なんですよねぇ〜・・・・とても、一人では無理な道でした。
それでも、少し進むと・・・・。

「あっ、光った!!!」
「飛んでる!飛んでるぅ〜!!!」

真っ暗な中に、かすかな光を放ってフワフワと蛍が飛んでいるではないですか!
その光景も、こんなに近くで見た事のない私にとっては、少々不気味でもあったりしましたが・・・。

「けど、不思議ぃ〜・・・、あっ、あっちにも!ここにも!!!」

などと見ていると、お父さんが私の手に何かをくれました。
おっかなびっくり手の平を開いてみると、そこには蛍さんがいるではないですか。

「ひ、ひぇ〜!!!蛍だぁ!!!きゃあ〜、これどーすんのぉ?!」

よく見ると黒い虫で、「げっ!」な感じ。
けど、お尻が緑色に光ってて面白い!
光ってなかったら、放り出してたかも?

「わぁ、不思議ぃ・・・・」

蛍は私の手の上で、飛ぼうともしないで光っていました。
なので、しばし観察。
面白い!
こんなの子供の時に見ていたら、もっと嬉しかったかもなぁ。

車で少し戻って、天山荘の前の橋で見学。
こちらは、水に蛍の光が写っていて幻想的な風景。

「わぁ〜、きっれぇ〜!!」

それでも、昔はもっと沢山いたらしい。
帰りの車の中で、夫ちゃんはもっと近くに蛍の成る木があったと!
1000匹も2000匹もいたらしいです(す、すご過ぎる!)。
その場所にも試しに行ってみましたが、ざんねんながら1匹しか見つかりませんでした。
なんでも、小川の護岸工事をしてしまったせいでいなくなったとか?!

人間が住みやすくする為に、自然は破壊されてしまいます。
なんか、ちょっと悲しい現実ですね?
あの時の蛍達の子孫は、どうしてしまったのでしょうね?
それにしても、見てみたかったなぁ・・・・。
けど、私にはあのくらいの量の蛍で丁度良かったのかも?
いきなり、そんなに沢山の蛍を見たら怖くて逃げ出したかもしれませんね?!

ふと、小学生の時の事を思い出しました。
夏休みに、従兄弟の田舎(浜松のどこか?)に行った時の事です。
空一面の星を見て、怖くて上を向けなかった事がありました。
少しの星空しか見た事のなかった私にとって、その夜空は異様な感じがして恐ろしかったのです(その時は教科書で習った「もちもちの木」を思い出したなぁ・・・)。
それが自然本来の形だったのに・・・もっと良く見ておけば良かったなぁ〜って思いますねぇ。
今でも健在かしら?
いつか、またその地で見てみたいなぁ。
もしかして、八木町で見られるかしら?

こんなに自然がいっぱいある地で暮らしていたら、私はもっと野生児と化していたでしょうね?
そうでなくとも、学校から帰ると自転車で男の子達と暗くなるまで知らない地を駆けずり回っていたのだから。
きっと山々を自然を満喫して、自然のない所では暮らせない体になっていたかもね?!
やっぱり、自然はいいですね(たまに来るからかなぁ?)。
広島に住んでいて、つくづくそう思いましたよ。
今は大阪に引っ越して来てしまいましたが・・・・。

お父さん、お母さん、貴重な体験をさせていただいて、どうもありがとうございました!
来年も行きましょうね!!!
その時は、どうぞ宜しくお願い致します!








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