「博士、ついにやりましたね!しかし、何でまた大根を人間に進化 させようと思いついたのですか?」 「二股にわかれた大根がたまに取れるじゃろ?あれは大根のDNA に人に進化するための情報が隠されているからに違いないと思った んじゃよ」 「なんか、えらく単純な発想だと思いますが、こうして男女一組の 大根人間を目のあたりにすると博士の仮説は正しかったと認めざる をえませんね」 「うむ。実はわしも正直驚いておるんじゃ」 「それで、この先どうするんですか?この2本、いや2人から子孫 を増やすとか?」 「実は、もうメスの方は懐胎しておるんじゃ」 「え、すごいじゃないですか!どんな子供が産まれるんでしょう? 楽しみですね」 「それが、2人とも中絶すると言ってきかないんじゃよ」 そんな、せっかく授かった赤ん坊なのに...人間の形はしてい ても親子の情とかは無いんでしょうか?」 その時、ずっと黙っていた大根人間がクチをきいた。 「これが本当の大根おろしです」