1998年10月17日放送

●わたしの半生●
らも:今週は俺の番で、25歳から26歳のわたし、と言うことなんですが、これはもぅ油乗りきってたね。営業マンしてて。印刷物の営業マンって結構知恵がいるのよ。見積もりの仕方とかね。かなりむずかしいんや。それを3ヶ月で覚えちゃってね。  

チチ:普通の人やったらどれくらいかかるん?

らも:2年くらい

チチ:2年もかかるのを3ヶ月で覚えてしまった!すごい

らも:人に負けんのイヤやからな。んで、最初は調子よかったんや。ところがな、ポスター刷ってくれ言われて、刷り上がって最初、色校正ってのを出すんやけどね、色校正OKやってことで得意先に納品に行ったんやね。倉庫にどんどん荷物を運び込むわけやね。そしたら相手の得意先の人が段々顔つきが曇ってきて「おかしいなこれは」と。「何がおかしいんですか」と聞いたら

得意先..「俺は1万枚しか刷れ言うてないのに」
らも.. 「10万枚って聞いたんですけど」
得意先..「俺1万枚しか言うてないがな」

ここでケンカになったらその得意先とはお別れじゃない。しょうがない。「わかりました、うちのミスです」いうて1万枚納めて9万枚ライトバンの後ろに乗っけて車ブーンって出してんけど、モミイさんっていう上司の人と一緒に回ってたんやけど、「これ、どうしましょう モミイさん 9万枚....」。
そしたらモミイさんが「よし、廃棄場に持っていこう」って。
古い紙を集める商売をしてるとこが大阪にあって、そこ持っていって。そしたら1800円かなんかになったんや。その残りの9万枚。30万円くらいかかってるものが。
「1800円になりましたけど」っていったら、モミイさんが
「中島君、お茶でも飲むか」って(笑)

で、会社の社長めっちゃくちゃ酒がすきなんよ。うちのセクションでは酒飲める言うたらおれだけなんよ。みんな下戸で。んでね、社長が酒飲みたいと思ったらウクレレに手が伸びるらしいねん。社長室からポロロン、ポロロンってウクレレの音が。やがて社長室からウクレレを抱いた社長がでてくるんや。おれの後ろジーッと立っとんねん。♪ポロロン、ポロロン。しばらくして

社長..「どやっ、中島」
らも..「え、はいっ ボチボチです」
社長..「今日はちょっと仕事の話でもしよか ポロロン。モミイはどうや?
    今日はデートか?ちょっと行こか。」

大阪に おいまつちょう っていう画廊がいっぱいあるとこに飲み屋もいっぱいあるんだけどね、おれは最初、極力ギャグで済まそうとするんだけど、そのうち説教になんのね。北新地にも連れていかれんねん。ほんで朝の3時くらいまで飲んでて、社長べろべろになってるから車に乗っけて「社長バンザーイ」とか言って。それが終わってから自分の酒を飲むやね。量にしたらすごい量飲んでるよ。
それがおれの25、6歳やったな。

チチ:そりゃすごい、体こわすわなぁ。でも仕事はもうバリバリで成績も良かったってことやな。今のらもさんから想像できひんなぁ。もう一回やれって言われたらどうする?

らも:できるよ

チチ:えぇ〜 ほんまぁ? そんな感じせーへんけどなぁ(笑)




RAMO-TITI

TOP