radioactive放射性鉱物の取扱と保管radioactive

敵を知る・・・放出されている放射線の性質を知る



放射線はα線、β線、γ線それぞれに特徴があり、また、そのエネルギーによっても性質が異なります。

  ◎◎放射性鉱物から出る放射線の性質◎◎

 放射線は放射線粒子が小さいほど、またエネルギーが大きいほど物質の透過能力は大きくなります。

透過能力: α線<β線<γ線 、 エネルギー小<エネルギー大

 このことより、各放射線において、「ウラン」「トリウム」「カリウム」の最大エネルギーのものが、どの程度の透過力があるのかを調べました。

 前項のおさらいです。(数値の単位は MeV)
 α線β線γ線
2387.73.32.2
232Th8.82.12.6
40−−1.31.5
 (1)α線
放出されたα線のエネルギーと最大飛程を表にしました。α線の飛程は普通空気中での飛程を基本とします。 

 MeV空気cm
2387.77.0
232Th8.88.5
 (2)β線
放出されたβ線のエネルギーと最大飛程を表にしました。β線の場合普通アルミニウム中での飛程を基本とします。

 MeVアルミmm空気 m
2383.36.713.8
232Th2.33.77.7
401.31.93.8
 (3)γ線
 放出されたγ線のエネルギーと半価層、十分の一価層を表にしました。γ線の遮蔽によく使われる鉄と鉛また参考として空気中を表にしました。
 半価層というのは、入射したγ線の数が半分に減衰してしまう厚さのことで、同様に十分の一価層というのは1/10になる厚さのことです。γ線は粒子放射線ではないので理論上最大飛程というのはありません。

MeV半価層cm1/10cm
2382.22.17.1
232Th2.62.37.6
401.51.86.0

MeV半価層cm1/10cm
2382.21.44.5
232Th2.61.44.7
401.51.24.0

空気MeV半価層 m1/10 m
2382.2135448
232Th2.6147488
401.5111370




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