放射線とは何か?
Step6 ウランとトリウムの化学
(1)ウランの地球化学
- 天然のウランはウラン238(99.79%)、ウラン235、ウラン234であり、天然元素の中で最も重く、ウラン238の半減期は45億年と最も長い。親石元素で地核を構成する岩石、沈殿物、海水中に広く分布する。地核中の存在度を表すクラーク数は4×10−4%で、53番目(トリウムは12×10−4%で38番目)である。火成岩中のウラン含有量は酸性岩で高く、堆積岩の場合は酸性の凝灰岩を除き一般に低い。
- ウラン、トリウムの放射壊変によりにより、これらの鉱物には一般にメタミクト化現象が見られる。
- メタミクト(metamict)とは、放射線によって結晶格子が破壊されてX線回折では非結晶とみなされる状態になることがある。この状態をメタミクト状態といい、結合の弱い結晶の場合に生ずる。
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