放射線とは何か?
Step4 放射線の測定
放射線の測定とは・・・どのようにして測定するか
- 放射線を感度よく測定するためには、放射線を電気信号に変換することが必要となります。α線、β線などの荷電粒子は物質を通過するだけでまわりのを電離した、電子とイオンの対を生成するので、それを集めれば電気信号になります。
γ線や中性子線のように電荷をもたない放射線は、物質との相互作用によって生じる高速の荷電粒子を生成して電気信号を発生させます。
- 荷電粒子による相互作用は電離だけに限らず励起にともなう発光現象や化学反応を利用することもできます。光の場合はそれをさらに電子に変換して電気信号として検出する場合が多いです。
- 主な放射線検出器の原理としては、
- ・放射線の気体に対する電離作用を利用し、直接電荷を集めるものが電離箱。
- ・ガスによる増幅を行うのが比例計数管、ガイガー・ミュラー計数管。
- ・固体、液体の発光現象を利用するのがシンチレーション・カウンタ。
- ・固体中での電離を集めるのが半導体検出器。
- 放射線検出器の中で一般の人が入手できる物としては、「ガイガー・ミュラー計数管(以下GM管)」が最も一般だと思います。秋葉原の秋月電子さんから発売されているGM管セットが最も簡単でしょう。
また、いろいろ掘り出し物を探せば、米軍払い卸のGM管や電離箱を入手できるかもしれません。でも結構高値です。
- 私が個人でもっているのは、前述の秋月電子のGM管です。GM管の簡単な原理は・・・
- GM管の中に放射線(β線orγ線)が入ってきてGM管の中の物質と相互作用して二次電子ができて、それが増幅され電気信号となります。GM管何に入射したβ線のほぼ100%、γ線の約1%が計数されるのが一般的特性です。
出力される電気信号は、一定の出力であり、放射線が入射したか(相互作用した)数のみが測定できます。
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