■2004/04/06  9740kHz -00:05JST-
           9510kHz -01:05JST- 
BBC WS / Technology

なんとなく聞き流していると、面白いことを言っていた。その手の業界の
人には真新しいことではないのかもしれないが、ソロモン諸島での、
ラジオ(HFなど)を使ったE-Mailシステムについてだった。

独立分離運動などがある中、一独立国家として、人々のコミュニケー
ションをより活発にすることが、ある意味で国としての結束を促す手段に
もなり得る、といった信念の基、そういったコミュニケーションをローコスト
で可能にしたシステムを紹介していた。

無線を使った低速のデータ伝送環境でも、ユーザーには普通のE-Mailと
同じ感覚で利用できるWaveMailなるテクノロジーを利用しつつも、全体的
には、決してハイテク・高価なシステムではなく、古いPCや既存の通信に
利用しているHFラジオ、それにソーラーパワーや、車のバッテリーなどなど、
身近な材料を中心にしているところに、なんとも訴えてくるなにかがあった。

技術立国日本としては、なんでも新しいテクノロジー、最新のものを崇拝
する志向があるが、”システム=高価な最新のものを提案するだけでなく、
導入環境に即した、地に足のついた視点”の大切さを知らされた感じがする。
それと、何事にも、ポジティブに取り組んだ結果が現れているのだとも感じられ、
どこか拍手を送りたくなる話であった。