「短波放送で世界のニュースを聞く」というのは単純明快に、
短波放送の特徴を利用した一番わかりやすい事かもしれない。
テレビでもBBCは珍しくもなくなり、ましてやスカパーなどの
CSチャンネルが見れれば、ニュース映像の持つインパクトは
もはや否定のしようがないのだが、それでも短波ラジオで聞く
世界のニュースには味がある。。などとは変人の呟きにすぎない
のだろうか。
この23:00JST からの30分は毎日でも聞きたい番組である。
近隣諸国の動向が大変良くまとめられていて、非常にinformative
である。最近の日本を取り巻く話題では、教科書問題にはじまり、
首相の動向をめぐるアジア各国の反応についてのレポートなどが
やはり国内での伝えられ方とはまた違った視点で伝えられていて
考えさせられる。ちなみに、今日の番組では日本の失業率が過去
40年来最悪の5%を突破した旨のレポートが、大きく取り上げられて
いたりした。国内メディアでは、公務員の不祥事だの何だので、
すっかりこういった日本を取り巻く環境はもとより、自国の動向
についても実は良く伝えられていないのではないか。。とも
思ってしまうところに、短波放送で聞くニュース番組の重要性
を感じずにはいられない。(その後総務省の正式発表を以って
日本のメディアでも大きく取り上げられることとなった)
ところでBBCは最近、北米向けの短波送信を中止してしまった。
アジア向けではまだまだその必要性は十二分にある筈なので、
暫くは問題ないだろうが、この手の中止のニュースはいつも
残念なものだ。