私のミニFM史

とは?

小出力の電波を使ったFMラジオ局です。小出力といっても本当に微少な出力が法律で認められていますが、実際は数ミリW〜数十ミリW程度の出力を使っているのではないでしょうか。最近ではミニFMの代わりにコミュニティFMが増えてきて全国で約100局以上存在しています。コミュニティFMとは数Wの出力を許可された地域密着の放送局です。私のいた川崎では、鎌倉、多摩、三軒茶屋、渋谷、千葉などのコミュニティFMが聞こえました。そのため以前に比べかってに電波を出すミニFMは、放送できる周波数が極端に減ってきています。

ミニFMの世界からとうざかってはや7年、現在のミニFM活動状況がどうなっているかは私は分かりません。

0.きっかけ?

私のミニFMをやるきっかけは、ある日ラジカセのラジオのチューニングを回していて偶然聞こえた放送です。実はその局は海賊放送局でミニFMといっても出力が数W〜数十Wもあり、半径数キロ以上のサービスエリアがあった様でした。放送内容はおしゃべりだけでとくに内容がなかったと思います。しばらくの間この局を聞いていると、ある日この局の器材の話がでて、FB606というトランスミッター(送信機)を使っているということがわかりました。(余談ですが、どうやら同じ放送をDYNAさんも聞いていたようですね。)素直な私はこのトランスミッターを買えば強力な電波を出せるものだと信じ本を調べ購入したのがそもそものきっかけです。

1. 送信機

金が乏しい学生時代に約1万円という大金をはたいてやっと購入したトランスミッターですがこれがひどいものでした。

電波が出ない プリント基板のパターンがつながってない。(おひおひ)
周波数がこける ポリバリコン使って周波数調整しやすいかもしれないけど思いっきり周波数がずれていった。
音が悪い プリエンファシスの時定数が違うのでハイが出ていない。
出力が弱い リード線アンテナで見通し距離で約50〜60m

 

2. 第零期

ハードウェアの知識が乏しいのでこの状態でしばらくやっていたのですが、まだ個人で気ままな放送(?)をしていただけでした。他の海賊放送の会話を夜な夜な聞きつつその中から送信出力をアップする方法をさがしておりました。とりあえず出力をFMアンテナから出すことによって100mほど飛ぶようになりました。当然ほかの局のことが気になるのですが、そのころに聞こえていたのは私のいるところから10kmくらい離れたハイパー局だけでした。ある時チューナーのダイヤルを回していると、「どちらか聞こえている局ありますか?、これから受信します。」と呼びかけてくる声が聞こえました。「こっ、これはもしかすると他局とのファーストコンタクトか?」と思い、はやる気持ちでマイクで呼びかけると簡単にコンタクトできてしまいました。この人とはこの後いろいろとミニFMについて教えていただくことになります。

その頃に音質が悪いのでほかの送信機も使ってみました。今はもうないのであいまいな記憶しかありませんが千石電商の3000円のトランスミッターと、秋月電子の1000円のトランスミッターを買って作りました。千石電商のトランスミッターは音質はFB−606に比べると良いのですが、出力が弱くまた周波数安定度もいまいちでした。このトランスミッターは友人宅に渡して二人で受験勉強しながらよくおしゃべりをしていました。まあ、無線ごっこですね。お互いにオリンピックで買ってきた3素子の八木アンテナを向けて話していました。直線距離で400mでしたのでモノラルでの実用範囲ぐらいの受信状態でした。この辺の話しは友人との会話で思い出すことが多いと思いますが、私はいま実家から離れてしまったので思い出せないことが多いです。秋月の送信機はほとんど出力がでないのでFB−606の38KHzの水晶のために買ったみたいになってしまいました。

3.第一期

そんなわけで、とりあえずはファーストコンタクト(思い出したのですがその前にもひとりいました。)をしたのですが、その後もたびたびつながるようになりました。そのころ私は浪人生をしていたので時間がありあまっておるので深夜までよく話すようになりました。この人は実は技術的な事にくわしいひとで、いろいろ教えてもらいました。後にトランスミッター制作にはまることになります。とりあえずある程度安定するようになった頃に電話リクエストを開始し、リクエストアワーが始まりました。この頃の送信設備は、ソニーのポータブルミキサー、ラジカセ、送信機でした。これだけでもとりあえずは何とかなるみたいです。この頃はとりあえず不定期にリクエストを行っていてまあ、何とかリクエストがきたりこなかったりしていました。

4.第二期

定期的に放送をするようになりました。土曜日の夜9:00〜電話リクエスト放送をするようになりましたが、最初のうちはまったくレスポンスがないのでくだらない会話をしていたりして時間をつぶしていました。リクエストがこない時には1ヶ月ものブランクが合ったりしたのですが、あるとき電話が連ちゃん(パチンコみたい^^)してかかってきました。この時に潜在的なリスナーの存在を知ることになります。やっぱりミニFMは日常感があふれ出る音が決めてですね。何だろうと引き付けられるみたいです。リスナーになった人に聞いたところTVの音声が流れているのでなんだろうと思って聞き始めた人もいたみたいです。

 

 

 

まだここまで・・1998/06/24 02:24 Return

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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