S301.S302.S402の細部変更点について
B型(通称AB型)以降

 私の専門は30シリーズのAB型以降です。
ロータリーバルブとなったこのモデルからだけを取っても、数々の細部変更を行っています。
 ここでは私の思いつく限りの変更点を列記してみました。
異議、異論、反論 大歓迎です。

 このABモデルから最終型まではA型と異なった形式認定番号を取ってあります。
 つまりジュニア・トルコンは「ラビットジュニア」としてU-1150という形式認定番号でB,BU,BV,BWまで生産されました。
 認定年月日は発売より少し前の、昭和39年2月12日、 ツーリングの方は「ラビットツーリング」としてU‐1154の形式認定番号をジュニアより遅れる事10日あまりの、昭和39年2月22日に取得してあります。

 因みに認定番号の前後はどのようなオートバイかというと・・・
U‐1151は ヤマハYA6
U‐1153は ホンダB125
U‐1155は ブリヂストンEA1
 となっています。

 ラビット・ツーリング150の方はというと、125と同日の昭和39年2月22日、U‐3の形式認定番号を取得しております。
 U-3とはずいぶん若い番号ですが、これは昭和39年に軽二輪の認定番号が従来の“数字3桁”(例えばS601は形式認定番号424で昭和34年3月16日)から変更になった為です。
 前後の番号ではU‐4に、かの有名な ヤマハYDS3。 U‐7に、これまた有名な カワサキ250メグロSG があります。

 なお、ここ以外にも当ラビット職人の道の姉妹ページ内で
S301のメーターの変遷についても述べてあります あわせてご覧ください

 

 

 BV型⇒
BWシリーズ
通称:最終型
への変更点
フロントフェンダーのエンブレムが変更
(ジュニアもrabbitjunnirからRabbitに、トルコンと同じになる。色の変更アルミ地⇒アルミに黒色塗装)注、補修品は黒色プラ製。


 フロントフォーク、リンクが板金溶接からパイププレスに変更


 フロントウインカーが小丸型から、より大型の涙型に変更、バルブもダブルフィラメントのスモールランプ付きに変更(ジュニア、トルコン。 ツーリングは変更無し)


 プラ製部品、ゴム部品全般の色が変更
グレー⇒黒色に


 イグニッションスイッチにスモール位置が加わり3段になる。


 インストルメントパネル上、中央にかばん掛のフックが標準装備になる


 フロントステップの樹脂素材が変更になった(らしい)


 燃料コックの形状変更、丸型つまみがレバー状になる


 同時にコック位置のシールが廃止、メインボディー(船)に逆三角形の打ち出しマークが付く
 メインボディー(船)のフレームへの取り付け方法が簡素化。 左右の燃料タンク付近の取り付けボルトが廃止
 燃料タンクのフレームへの取り付けが簡素化。左右2箇所のボルトが中央1箇所に。 キャップの素材が変更、鉄製がプラ製になる。


 キックの取り付けが変更。 同時にエンジン側のギヤの取り付けも変更、冷却ファンの形状も変更
 *パーツリスト上ではB4型からキックギヤ取付方法がスナップリング方式からボルト止めに変更されている事になっているが、多くの実車を見ると、実際には最終型になって同時に変更されたのではなく大分時間がたってから変更されたようである。
  私が見たり所有したりした多くの最終型がB型と同様のスナップリング止め方式であった。

エアクリーナーケースがプレス鉄製からプラ製に変更


 サイドカバーのスリットが2本から3本へ、スリット後ろのプロテクションラバーが小型化、ラバーブッシュが小型化になる。 ジュニアのラビットマークが黒色化


 ボディー塗装のベースカラーとアクセントカラーの関係が変わる。 アクセントカラーがサイドカバーになる。


 リヤコンビランプの取り付け位置が変更、飛び出し具合が変わる


 マフラーの形状が変更(と思う)⇒排気パイプが本体と一体化

BU型⇒
BV型への変更点
実は、この時の変更点 というのは あまりよく判っていないのです が・・・

 ブレーキライニングの材質が変更(らしい)一説にはリベット止めが接着剤止めに変更されたとか・・・・

  鍵がワンキーシステムになる
(イグニッションとハンドルロック&後部小物入れロック の2本が共通の1本化)

 (ジュニアのみ)フロントフェンダーのエンブレム取付が、アルミリベット2本止め⇒アルミリベット3本止め に変更。
Rabbit Juniorのaとo位置の2箇所⇒
a,J,oの3箇所

塗装色の変更:ブラウン系がベージュに近くなる (Y田先生は未確認)

 (ツーリングのみ)メーターの文字盤が変更 速度表示が2、4、6、・・・×10 から
20、40、60、・・・に変更
 (異論があると思いますが、私はこの時期だと思うのです)

 

B型(通称AB型)⇒
BU型への
変更点
まずは何と言っても
メーターの取付位置変更
 ハンドル下インパネ⇒ハンドルカバー内
上記に伴い メーターケーブル変更
ハンドルカバーのデザイン変更
ハンドルカバー上のRABBITエンブレムが廃止
 インパネの形状変更
 バッテリーカバーも形状変更と共に材質も 樹脂⇒鉄板プレス製 に変更

 フレームも ここの部分が各々変更になる