バッテリー充電

ラビットスクーターの維持(日常整備)には頻繁なバッテリー充電が必要です。
理由としてはセルの使用頻度に比べて容量が少ない。ことやラビット自体の
充電能力がそれほど高くない(パワーロスを避けるため)、何故か自己放電
しやすい。ことが挙げられます。
ですのでバッテリー充電の環境を整えてやることは、すなわちラビットを健康
な状態に常に保つ必須環境ともいえます。
それならば最新の機器を導入すればベストなのでしょうが、それでは一番大切な
「趣(おもむき)」が損なわれてしまいます。
「当時の機材で趣を大切にしつつ頻繁な充電作業が苦にならない」そんな
バランスを大切にして選定してみました。


メインの機材、バッテリー充電器です。
今は無き「日本電池(GS)」(2004年ジーエス・ユアサ)
の製品で昭和30年代中頃の物です。
ボディはもちろん鉄製、非常に雰囲気の良い製品です。

右側上のダイヤルでボルトを切替できます(6V、12V、24V)
下側は充電量調節で通常の補充電では1か2の位置にします。
3以上だとすぐ充電できるのですがバッテリーが発熱するので
NGです。
実際には左側のアンメーターを見ながら調整します。

右側の時計みたいなものはON/OFタイマーでこれは現代の製品
です。夜セットして微電流での充電を行い朝方に完了という形
の作業になります。


現代の最新充電器では充電量の調節も充電時間の設定もフルオートのものがほとんどです。
実用上はもちろん最新機器の方が良いと思われます。

バッテリー液の比重計です。
ディーラーの整備工場はもとより一般の自動車修理工場でも
バッテリーテスターを使うのが主流の現代ではほとんど見かけなくなりましたが
我がガレージではこれで十分以上です。

ただ、比重計の置き場って意外と困ります。
ガラス製ですから工具箱ではダメですし、希硫酸を吸い上げますから
めったなところではサビを呼びますし危険です。

で、こんな風にすんなりと収まる比重計置き場を作りました。
充電器の横になるのですが、本体は水道の塩ビパイプ接続部品で
上手い具合にホールドされています。
希硫酸の受け皿はガラス製で、これはS−48の燃料フィルターに使われていた
ものを流用しています。