究極の不人気車
HONDA CB650
ホンダCB650・・・そう言われて すぐに「ああ あれか」と思い出せる
人は中々いないでしょう。
OHC横置4気筒エンジンのシリーズは有名な“ヨンフォア”を始めとして500、550があり、このあたりまではマニアも多く、部品交換会などでも見かける車なのですが、ことさら650となると全く見かけません。
かくいう私自身が私の車以外を一度も見た事が無いのですから。
このCB650も“カスタム”という中途ハンパなアメリカンや“LC”(ラグジュアリーカスタム)という更に中途ハンパなアメリカンはよく見かけるのですが、何もつかないCB650は本当に不人気車だったようです。

デザインは見ての通り、可も無く不可も無くというところ?
流れとしては、15年くらい前に限定解除の試験車として一世を風靡した
CB750Kと良く似ている。 実際ウインカーなどは共通のようだ。
ホイールは今は懐かしいコムスターホイールのフロント19インチ、リヤ18インチ。
直進安定性は非常に宜しい。 タイヤは現代の物と比べると異常に細いがこれくらいがオートバイのタイヤと言えよう。
マフラーは750Kの4本出しに対して2into1×2である。
車体はかなり軽い。 750Kは身長178センチ体重75キロの私が押そうとすると
「う〜んしょ、う〜んしょ」とやらねばならなかったのだが、650は「すこすこ」と動いてくれる。
エンジンはカタログ上は非力そのものの53ps
しかし この650という車のカテゴリーを“大型車”とみると 非常につまらないが、“400に毛の生えたもの”と捉えれば非常にご機嫌な車である。
実際、取りまわし等は400と何ら変わらない それでいて、いくらカタログ上は非力と言えども250ccの排気量の差は数値では現れてこない底力のあるパワーがある。
HONDA CB650 昭和54年式
カタログコピー:“内なる野性の、650。”
数多いマシン体験を持つ、キャリアライダーのために。
ビックマシンの印象を一変させる、新しい走り!
形式:RC03
全長:2.14m
乾燥重量:196kg
排気量:626cc SOHC4気筒
ボア×ストローク:59.8×55.8
最高出力:53ps(8500rpm)
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