S301 型 フラシャースイッチの分解整備

レストアーするときフラッシャースイッチ、ホーンスイッチが外れずに困る事がある。     いつも 目につく所なのできれいにしておきたい。

1.ミッションバーの取り外し ★ミッションケーブルを止めているプーリーの
8mmナットを外すとミッションバーが外れる

★トルコン車の場合はハンドルアッセンブリーを外す。

2.グリップゴムを外すー1 ★グリップゴムは長い間に硬化しているので暖めながら注意深く取り外す。

★80〜90℃のお湯を沸かしこの中にゴムの部分のみを入れて15分程度暖める。お湯の温度が下がらないようにしておく。

★ヘヤードライヤーでゆっくりまんべんなく暖める方法もあるが局部的に加熱しないように注意する。

3.グリップゴムを外す−2 ★バーをバイスでつかみ暖めたグリップゴムを手で回しながらゆっくり引き抜く。相当力が必要だが少し動けば抜けてくる。プライヤーなどを使うとゴムに傷を付けるのでぬらした軍手などをはいて作業するとやりやすい。
4.スイッチを外す ★グリップゴムが外れるとフラッシャースイッチは難なく外れる。
 
5.ホーンスイッチの取り外し ★4mm 皿ネジを外すとホーンスイッチが外れる。
6.スイッチの分解ー1 ★2本の3mmネジを外す。
7.スイッチの分解ー2 ★電線を持ち上げると接点部分のベークが一緒に外れてくる。
8.スイッチの分解ー3 ★組み立てるときのことを考えて組み込みの順序をメモしておくこと。

★小物部品が多いので無くさないように注意する。


9.点検の要点 ★スプリングとボールの間に入っている薄いファイバーを無くすと後が厄介になる。劣化、損傷が無いか点検しておく。

★各接点部分の汚れはきれいにクリーニングしておく。


10.組立てー1 ★スティールボール及びボディー側スライド部にはリチュームグリスを薄く塗っておく。

★組み込みの時ボールを忘れないようにする。

ファイバーワッシャーに損傷、劣化等が見つかったときは0.3mmのガスケット素材をポンチで抜いて製作する。このファイバーは重要でこれがないとショートして内部が焼損する。

★スプリングはベークから頭が少し出る様に調整する(スプリングの長さは約7.5mm)。

 
11.組立ー2 ★接点の汚れはきれいに取り除きリチュームグリスを極く薄く塗っておく。

★無理の無いようにベークを押し込んで2本のネジを締める。

12.組立ー3 ★スイッチからのリードはガソリン等で汚れを取っておく。

★被覆に劣化や傷があれば熱収縮チューブで保護する。

★指示器スイッチの表示は、[N]は黒、その他は赤色のラッカーで色入れしておく。

★トルコン仕様車の写真はこちらを参照。

13.組立ー4 ★ミッションバーもきれいに掃除をしておく。

★グリップのつく場所にはグリース、オイルなどの油分は付けないこと。

★トルコン仕様車の写真はこちらを参照。

 
14.完成 ★グリップゴムは外すときと同じように熱いお湯に
15分ほどつけておき素早くハンドルに差し込む。

★うさぎのマークは上を向くようにする。

★これを行っても早く走れるようになるわけではないが少しは気分が良くなる。