S301 燃料タンクの修理方法
燃料タンク下部、エンジン部分が常に汚れている事がある。
タンクに亀裂が入りガソリンが少しずつ漏れてくるのが原因である。
亀裂の場所の見つけ方と修理方法を説明する。 |
1.タンクの種類 |
★S301 燃料タンクは2種類ある。互換性がないので他の車体から流用するときは注意すること。 |
2.試験用加圧工具 |
★漏れのテストにはタンク内を加圧する必要がある。 ★加圧用には血圧計のバルーンを使うと良いが手に入らないときは自転車の空気ポンプなども使える。 ★強く入れるとタンクが変形するので注意すること。 ★コンプレッサーの使用は厳禁 !!
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3.リークテスト剤 |
★テストにはエアゾールの「リークチェック」剤があるが石鹸水、中性洗剤を薄めたものでも使える。
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4.タンクの目張り |
★燃料ゲージの穴にはアルミ板などを切り抜いて作り、ゴム板のパッキンも入れる。 ★キャブへの「T」型パイプはビニールテープでシールする。
★タンクキャップの中央の小さい穴もテープでシールする |
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5.泡が出る |
★タンク内を徐々に加圧しリークチェック剤を塗ると亀裂の部分から泡が出てくる。 ★ほとんどの場合はタンクを車体に取り付けるボルト(スタッド)の溶接部分に原因がある。
★タンク周辺の溶接部分からも漏れることがあるので注意深く場所を突きとめる。
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6.怪しいところ |
★漏れているところが解ったらボルト(スタッド)の付いている部分を切断用ディスクグラインダーでカットする。
★ワイヤーブラシで錆をトルと亀裂が目視出来る
★亀裂場所が確定出来たらしめたもの。
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7.溶接 ー 1 |
★ガス溶接機で黄銅ろう棒(トビノ)を用いて亀裂部分を塞ぐ ★半自動溶接、TIG 溶接も腕さえ良ければ出来るが相手が薄板なので相当難しい。
★自分で出来ないときは自動車屋に持ち込んでそこそこの年輩の人に頼む。
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8.溶接 ー 2 |
★ディスクグラインダーでカットした部分を元に戻して同じく黄銅ろう棒で溶接する。 ★溶接後、もう一度漏れのテストを行う。 |
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9.congratulation ! ! |
★塗装を行って完了。じっくりと満足感に浸る。
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