S301 ホーンの分解修理

   
1.鳴らないホーンは役立たず ホーンは雨と埃の直撃を受ける随分住み心地の悪いところで頑張っている。

ホーンスイッチを押して少しでも音が出ればしめたもの。黙って静かにしているときは 分解して修理する。

2.ネジを外す 六角ボルトを外し、車体から取り外す。 3mmネジ6本を外すとカバー、振動板、コイルが分解できる。
3.内部は錆だらけ ホーンから出ている2本の電線の抵抗値を テスターで測定する。5オーム前後ならばコイルと接点は健在だ。
4.内部の清掃 コイルアッセンブリーはケースにかしめてあるため外れない。接点部分は音量調節スクリュー と接点ブラケット取り付けの2本のネジを外すと手前に引き出せる。ケース部分はサンドペーパーと 細いマイナスドライバーで根気よくさびを落とす。錆止めにクリヤーラッカーを筆塗りしておくと良い。

5.接点が決め手 茶色のファイバー絶縁体部分に振動板に付いている長方形の 板が当たり接点をON−OFFさせ音が出る。接点部分に#1000程度の目の細かいサンドペーパーを入れて 磨いてやる。接点は目では見えないので念入りにやっておくと良い。
6.組み立てる 振動板は前方から見えるので黒色のラッカーを薄く吹き付けておく。厚く塗るときれいな音が出ないような気がする。 カバーも鍍金しておくと気分がいいがシルバー塗装でも満足できる。6本の3mmJISはそのまま使えるがユニクロ鍍金の 新しい物に変えた方が良い、しかしJISサイズは一般に市販されていないので思案のしどころである。
7.完成 まずまずの出来映え。これでいい音が出れば大成功。

8.肝心の音色は? ホーンの裏側に音の調整ネジがある。こればっかりは鳴らしながら調整するしかない。近所迷惑にならないよう 場所を選んで自分にあった音になるようネジを左右に回し調整する。
車体に取り付けたあとボルテッジレギュレーターの端子の間から長めのマイナスドライバーで調整も可能であるが レギュレーターの端子には電圧がかかっているので注意しないと甚大な損害を被ることになる。
9.ホーンの配線図 困ったときには一度配線図を見て考えること。