Realistic Virtuality (Air Commuter) 2001年
2001年「HIGH TIDE/ラジカルな意志と表れ」北海道立近代美術館（札幌）
2002年「フィリップモリスKKアワード／THE
FIRST MOVE」東京国際フォーラム（東京）
今回は、乱気流の中を進むジェット旅客機を題材とした作品を提出した。これは現代社会で誰もが共有する悪夢を視覚化しているが、また2001年9月11日にアメリカで起きた悲劇へ捧げるものである。（私自身、事件の前日に同様のUA便を利用しており、とりわけ恐怖を感じたのもその理由の一つである。）この作品では、観客の多くが事件時に体験したであろう、目の前で展開されている超現実的な現実の悲劇と、パニック映画やTVから配給されて来た類型的なフィクションのイメージが、その境界が交錯する不思議な既視感を喚起しようと試みた。