home

錦鯉・koi

2、3年前だったが、ふとした事からインターネット上で外国に錦鯉に関するコンテンツがあるかどうかを調べてみようと思い、検索サイトで調べてみた事があった。最初は「pond」とか「carp」とかいったキーワードで調べてみたところ、いくらかそのようなサイトが見つかったが、錦鯉をメインに扱ったようなサイトはそんなに見つからなかった。しかし何度か試してみるうちに、単純に「koi」とだけ入力して検索してみて驚いた。驚くほど沢山のサイトが検索に掛かり、その多くが錦鯉の業者のサイトだった。おそらく日本の錦鯉のサイトより多そうであった。また、ドイツ語のサイトが検索結果の結構上位に幾つか上がってきているのも特徴の一つであった。

私は錦鯉を飼ったことはないし、特別興味があったわけでもなかった。ただその時点からも何年も前になるが、テレビで錦鯉の養殖のドキュメンタリー番組を見た事が結構印象に残っており、何度も間引きを繰り返して育成する事や、白地に濃い赤の模様の魚が評価として最高で、パターンの美の判定に色々な基準があることなどが記憶に残って消えずにいた。

錦鯉についての知識を仕入れたいということなら日本語のサイトを探せば手っ取り早かっただろうけれども、なぜか英語のサイトを興味本位に巡ってゆくのが面白かった。適当に絵を眺めるだけだったり、いいかげんに読むだけだったり、時には辞書を引きながら読んだりして、結構何日も夢中になってしまった。

面白かった一つの理由は、英米の錦鯉の業者サイトのオーナーは大体が創業者であるという点だろう。もちろん業者の多くは熱帯魚や庭園資材産業のかなり大きな会社、あるいは食用魚の養殖業者などが錦鯉に進出していて、そういうのは創業とはいえない。しかし多くは創業者で以前は淡水魚の猟師であったり、音楽ビジネスで成功していた人であったり、全く別の業界から転業した人であったりするということは、その人たちは錦鯉の魅力に取り憑かれた人たちであったといえるのかもしれない。そのような業者も既にそれが家業となり、2代目に引き継がれたり、引き継がせつつあるようである。

もちろん業者サイトだけではなくマニアのサイトも多くあって、そういうのを見ていると日本で錦鯉の話題を聞く事が少なくなってきているのと反比例して、外国で錦鯉の飼育が盛んになってきている事が想像されるが、実際にそうである事が分かってきた。

そのようなサイトを見て始めて知った事柄には、錦鯉の大体の歴史のほかに鯉の原産地はペルシャ地方であることや現在イスラエルでかなり大規模に錦鯉が養殖されてヨーロッパに輸出されているというようなこと、また一方でオーストラリア、ニュージーランドでは野生化した鯉が生態系を乱していて、駆除の対象になっている事実などもある。

興味深く、かつ喜ばしい事は殆どの業者、業界のリーダーが日本で確立されている選別基準、美の評価基準を納得して、受け入れているらしい事である。もちろん中にはアメリカではアメリカ独自の基準があってしかるべきだという意見を述べているサイトもあった。

次のサイト/ページに錦鯉の歴史が要領よく、また感慨をこめて纏められている。http://www.koikichi.com/info/articles/beginnings%20revisited.html ホームページはhttp://www.koikichi.com/index2.html It continues to fascinate me as to how the entire hobby of keeping Nishikigoi came about and turned into a passion for many in almost all parts of the globe.