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宝物に成る

人は宝物を求める気持ちを持つと同時に、自らが宝物に成りたいと願う気持ちがある。あるいは宝物であって欲しいという気持ちがある。
実際、宝物と見なされるような人物が存在する。子供はまず、一般に親と社会からは子宝と見なされる。そうでない場合ももちろんあるが、ふつうにはそうだ。
個人的にだれだれにとって宝物である人は当然多くいるが、一般に宝と見なされる人物がある。文学に現れる代表は、まず、かぐや姫と光源氏だろう。
◆平安時代はおそらく、貴族という階級、−もちろん貴族と言う言葉ではなかったにしても、−の実体と意識が確立した時代だろう。当時の貴族は貴族の意味、貴いという事の意味、宝物の意味を彼らなりに考えていたに違いない。少なくとも自分達が貴族である。貴い階級であることを正当化する思想を必要としていたに違いない。そんな時代がかぐや姫と光源氏を生み出したように思われる。貴族達は決して自分達が貴族であり、貴い人種であるという建前を壊そうとはしなかったが、内心、十問いという事に関して、確信に満ちていたわけでもなく、貴族である事に内心忸怩たる気持ちも持っていたのではないか。源氏物語には実に色んなケースが登場する。光源氏は天皇の血筋で最高に美しく、美的な判断力、音楽、芸術の能力も最高であったが、人間として完全なわけでもなく、もちろん神でもない。一方で高貴な身分でありながら醜く、才能もなお姫様が登場する。少なくとも外的な美しさと知的能力に関しては必ずしも ◆もちろん、どの時代も支配階級、あるいは富裕層と呼ばれる人たちは
宝物に成りたい。という気持ちは美男美女になって異性にもてたい、といった多くの人が持つ欲望から、神、仏になりたい、解脱したい、といった大それた、あるいは高貴なあこがれ、願望、等々までを含む

◇宝物に成る
◇宝物として生まれる
◇宝物である
◇宝を所有して自らが宝物に成る。
◇宝物を身に付けて自らが宝物に成る。
◆身分
◆カースト
◆美人論 ◇◇◇www.hindu.org