IEEE1394aの理論上の転送速度は、「50MB/s(400Mbps)」、USB2.0は理論上「60MB/s(480Mbps)」。
それに対し、CDやDVDの転送速度は、DVD16倍速でさえ1/2以下の「22.2MB/s(177.3Mbps)」となっています。

DVD12倍(16.6MB/s) >DVD8倍(11.1MB/s) >DVD6倍(8.31MB/s) >CD52倍(7.8MB/s) >DVD4倍(5.54MB/s)

しかし、さまざまな要因から理論値どおりの速度が出ることはなく、DVD16倍速というのはなかなか高いハードルであるのが実情のようです。

玄人志向 IDE-IEEE1394a変換ボード「X4HD-1394S」

今回使用したのは、玄人志向ブランドで販売されている変換基盤、「H4HD-1394S」。
名称からもわかるように、4台までのHDDをIEEE1394変換することが出来ます。機能面から、主にHDDでの使用を念頭に製造されているようですが、光学ドライブでも使用可能です。
 

主な仕様 IDE HDD → IEEE1394
転送速度 理論値 400Mb/s
ポート数 入力:IEEE1394×2
出力:IDE×2Port
1つのIDEポートに2台(Master/Slave)、合計4台。
対応OS WindowsXP/2000/Me/98SE
電源供給 ATX電源または内蔵FDD用電源コネクタによる供給。

この製品の特徴は、IDE-IEEE1394a変換ブリッジチップ「S1R72805F00A」を2基搭載し、基板上でデイジーチェーンされている点(解除も可能)。それによって、1チップで2台・合計4台までのIDE HDD・光学ドライブを1つのIEEE1394ポートで使用することができるスグレモノ。
HDDで使用する場合はスパニングモードにも対応しており、2台のHDDを1台のHDDとして使用することもできます。

電源は、ATX電源20pinもしくは内蔵フロッピー用4pinから供給し、基盤自体は3.5インチベイに取り付けられるようになっているため、自作PC用のケースとATX電源、ケーブル類を用意するだけで、外付けドライブが構築できます。


私はWinXP SP1環境でDVD/CDドライブ4台を繋げていますが、大きな不具合はなく使用できてます。(たまに2〜3台しか認識してくれなかったりすることがありますが 、原因はX4HD-1394Sのせいではない気が・・・。)
非対応ながらも、MacOS X + Toast6でも問題なく使用できました。
(WinXP SP2環境ではトラブル続きでした。SP2はIEEE1394関係に不具合が出るようなので。)


EPSON製 IEEE1394a変換チップ 「S1R72805F00A」の概要

・IEEE1394a-2000に準拠
・LINKコントローラ
・SBP-2プロトコルサポート
・CPU,Flash内蔵
・USB1.1インタフェース内蔵
・IDEインタフェース(Ultra ATA/100)


転送レートテスト

読み込み速度:16x

んー、残念。15倍速止まり。手持ちの変換チップの中では比較的新しいチップなので期待していたんですが、バーストレート21MB/sと低め。

読み込み速度:12x

12倍速は問題なし。


書き込みテスト

記録速度:16x

結果はNGでしたが、読みと書きで差がないので少し安心しました。

記録速度:12x

きれいに12倍速出ています。普段、8倍速以上で焼くことはまずないので、12倍速OKというのは、安心感があります。


まとめ

16倍速が出なかったのは非常に残念。