記録型ドライブ劣化検証
森本によると、「半導体レーザーは劣化してくると光が弱くなり、多少多めに電圧をかけないと必要なパワーが出ない。書き込み中に徐々にピックアップ装置が温まり、本来のレベルで出力できるようになる為、結果として時間の経過と共にC1エラーが右下がりになる。」そうですので、記録後のエラーチェックなどでドライブの劣化を探ってみたいと思います。
今回使用したドライブ、PLEXTOR 「PX-W5224A」使用するのは使用(焼き)時間の異なる3台の「PX-W5224A」。ファームウェアは3台とも同じv.1.03。 但し、ドライブは「使用(焼き)時間の異なる3台」を使用していますので、ドライブの個体差による影響は考慮していません。 いずれのドライブも、主に、データ焼き・40倍速記録で使用し、メディアは殆ど海外製で違うメーカーのものをランダムに食わせてきました。 2005.12.18 検証
ドライブ(1) - 使用(焼き)時間約10時間、推定焼き枚数250枚?
pxinfoによると、焼き時間は11時間47分27秒。 まずは、Nero CD Speedで「データディスク作成」をチェック。記録速度は16倍。
平均速度16.02倍速、経過時間5分13秒。 続いてはエラーチェック。
ドライブ(2) - 使用(焼き)時間約35時間、推定焼き枚数850枚?
pxinfoによると、焼き時間は36時間27分37秒。 まずは、Nero CD Speedで「データディスク作成」をチェック。
平均速度16.00倍速、経過時間5分13秒。かかった時間はドライブ(1)と全く同じ。 続いてエラーチェック。
計測誤差の範囲内ですが、使用時間の少ないドライブ(1)よりもC1エラー・ジッターともに低いです。劣化は感じられません。 ドライブ(3) - 使用(焼き)時間約100時間、推定焼き枚数2500枚?
pxinfoによると、焼き時間は101時間9分8秒。このドライブの劣化が気になるところ。 まずは、Nero CD Speedで「データディスク作成」をチェック。
平均速度15.99倍速、経過時間5分42秒。先の2台が5分13秒だったのに対し、なぜか30秒近く時間がかかっている。 続いてはエラーチェック。
先の2台よりC1エラー・ジッター変動共に数値がほんの少し高くなっていますが、C1エラー・ジッター値からは明らかに劣化と言える程の違いは 読み取れません。 しかし、Beta値は明らかに違いが出ています。Beta測定ではレーザーパワーの変動を視覚的に判別できるので、今回の検証には非常に有効な手段。この結果では、変動は少なく問題なさそうに見えますが、明らかに数値が高くなっているのでレーザーパワーが劣化しているのかもしれません。しかし、pxscanのマニュアルによれば、-5%〜+15%の範囲内で急激な変動がなければ問題なしとのことなので、今のところ問題はなさそう。 中間報告
結果的には、使用時間100時間超・2500枚程焼いても、Beta値の上昇以外は目立った変化はありませんでした。思った以上に丈夫で、さすがプレクスター製といったところでしょうか。 今回少し気になった点としては、「データディスク作成」テストで経過時間に違いが出たことですが、これについても以後のテストで変化を確認していくつもりです。
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