Monjo〜 Tengpoche ヨロヨロ ヘロヘロ ゲロゲロ


【98/12/30 WED】
6:00起床。(魔の1日が始まる・・・が朝はそんな1日になることをまだ知らない)。
パンケーキとオムレツ(なんてオシャレ!)の朝食の後、7:50に宿を出発。チェックポイントへ立ち寄る。パーミットを見せる。
イスラエル製の銃を持った兵隊のお兄さんを私達がものめずらしそうに見ていると、恥ずかしそうにうつむいていた。ちょっとかわいい。

ナムチェバザール(NAMCHE BAZAR)へ向かう途中、エベレストが見れるポイントで小休憩。なんだか嬉しい。
日本で富士山が見えて嬉しいのとちょっと似ている。ジョンソン喜んで立ちションする。匂いつけ、ちょっとうらやましい。

10:30 ナムチェ到着。石造りの家の並ぶかわいい大きな町。標高3,400m。
6,000m級のヤマが間近に見える。快晴。とにかく空腹。飯だ飯!チェクポイントでチェックした後、ヤクステーキとダルバートの昼食。ちょっと昼寝。

      


12:30 普通ならナムチェで1泊してのんびりしたいところだが、なんつったって私達の日程は5日間。行けるところまで行くのだ!とトレッキング再開。目指すはタンボチェ(Tengpoche 3867m)。標高差約400mを下って、600mを登る道のり。ダラダラとした登りを3600mくらいまでひたすら歩く。すぐ下は谷底。向かいに見える山の斜面の川は凍っている。目の前の4000m級の山の後ろには6000m級の山がどぉーんとそびえていて大きさの尺度がよく分からない。なんだかドキドキするのは、標高が高いせいだけではないようだ。

サナサ(Sanasa)という小さな村に到着。ここから一気に下る。下山家Q太郎、パワー全開。殆ど走るように下る。(←後で後悔する)

14:25 谷底の村プンキテンガ(Gungitheng 3250m)に到着。ゼイゼイ。標高高いところで走って下ったもんだから、息があがる。これからタンボチェまで600m登らなくてはならないと思うと一気に憂鬱になってきた。


14:55 タンボチェへ向かって出発。ゆっくり休みながら登るが、すぐに息があがってつらい。
Q太郎ヘロヘロ。ビスターリ・ビスターリ(ゆっくり・ゆっくり)といいつつももうダメ。タンボチェはすぐそこに見えるのにいつまでたっても辿り着かない。犬くんも頭痛でつらそう。2人でヘロヘロ。一方、隊長たかじろうとジョンソンは、いたく元気。ご機嫌。ジョンソン一言。
「いやぁ〜、悪いけど、絶好調なんだよね。」
涙目のQ太郎、そんな2人をうらめしく眺める。ちょっと歩いては、すぐに休憩というペースでいると、絶好調のジョンソンがまた一言。
「Qちゃん、体重何キロ?おぶってあげようか?」
ここで弱みを見せておぶってもらった日にゃ〜、一生言われると思い、Q太郎発奮。意地でも自分で歩いて辿り着いてやる!と気力だけでまたノロノロと歩く。でも本当はヘロヘロのゲロゲロ。途中降参して、ザックをジョンソンに持ってもらう。くやしいがしょうがない。



16:55 タンボチェ到着。曇り。山が見えんぞ〜。何しに来たんだ、私?
ロッジの部屋に入るともう動けない。着替えるのも億劫。部屋は寒いので、ヨロヨロと食堂のストーブにあたりに行く。でも何も食べたくない。う〜、気持ち悪いよぉ〜。
Q太郎吐く。持参のビニール袋一杯吐く。
たかじろうがトイレまでヨロヨロQ太郎を連れて行ってくれる。そしてトイレでまた吐く。

18:00前にはシュラフにくるまってウトウト。犬君も調子悪そうだ。

98/12/31 1:00
ネズミの足音で目を覚ます。犬君も起きたので2人でほうじ茶をすする。気分はすっかり治って元気、元気。お腹がすいたので、クッキーを食べる。犬君はみかん。
窓の外に山が見える。星空。いつの間にかいいお天気になっている。外に出てみると月明りにエベレストが浮かんでいる。きれい。いつまでも記憶に残したくなるような静かな幻想的な光景。きっと一生忘れない。

絶好調のたかじろうとジョンソン


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