| ◎「夏はやっぱり沢でしょ〜、シャワークライミングでしょう。」師匠丹羽氏は言った 奥多摩沢登り(2001/8/4) 今回は、師匠と呼ばせていただきます>丹羽先生。 初めて会ったときは確かにMTB先生として登場したけれど、最近ではPC部門でイニシアティブと取っているQたろう。奥多摩方面に沢登に向かっている丹羽氏を捕まえて、鼻息も荒く「連れてけ!」の一言。ごめんなさい。参りました。 |
| 前晩、奥多摩方面に沢登に向かう丹羽氏をキャッチ。私も連れていけとばかりに土曜日の早朝、奥多摩へ向かって出発した。今までさんざん、「夏といえばシャワークライミングだよ」とえらそうに言っていた丹羽氏に、連れていくのはトーゼンでしょうと多少の恩を売っているQたろう、強きで臨む。 今回は丹羽氏の後輩のM氏も同行。沢登り初心者がもう一人いるので安心。丹羽氏の説明によるとガイドブック上、このコースは初心者向けの3時間コース。余裕があったら午後もう1本行くからとのこと。沢登は初めてだけれど、Qたろうだって伊達にオサルといわれてきたわけではない。山登りでも岩場の方が得意なのだ。突然だったのでろくに装備を聞いてなかったが、とりあえず水着とシュノーケリングとマスクを用意。そしたら笑われた。え?いらないの? 水着の上に速乾性のシャツとスパッツ、更に合羽を着て出発。足元は沢用の地下足袋のような靴を履いた。で、川に降りて行くと・・・アイテテ!地下足袋の裏から岩が足裏のツボを直に刺激して痛い!それでなくても足ツボマッサージなんぞに行くと飛びあがるほど痛がるQたろう、歩くたびにツボを刺激されたんではたまらない。1歩進む毎にアイテテと腰を折りながら進む。このときすでに涙目。他の二人は沢用のシューズをはいている。君らにはこの痛み、分からんでしょう。 できるだけ足裏のツボを刺激しないコースを選びつつ、沢沿を登っていく。なんだかんだいってM氏も体力あるからどんどん進んで行く。え〜ん、おいていかないでよぉ〜。そのうち川の横は崖になって道はなくなり・・・前方でドボンという音。え?何?と思うと二人とも川に飛びこんで泳いで進んでいる。うっそぉ〜。まず服を着たまま水に飛び込むのって抵抗がある。服を着たまま濡れるのって抵抗ある。でも仕方ないので後に続く。ドボン。水、冷たいよぉ!二人は目の前の小さな滝を登っていく。私も後に続くけどうまく岩場にとりつけない。Qたろう、かなり必死の形相。こんなに必死になったことっていまだかつてあるだろうか???ってな具合。師匠丹羽氏に上からロープをたらしてもらってなんとか辿りつく。 ← ドボンのM氏 |
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![]() 笑っているけど必死! |
![]() 無理だっつ〜の! |
![]() ファイト一発!ちょっと楽しくなってきた。 |
一回濡れてしまえば開き直るのが人間というもの(?)、もう気にせずガシガシ水の中に飛び込む・・・がやはり登れないものは登れない。沢登ってコースの選択なんかに結構頭を使うのではないだろうか。岩にとりついたのはいいけれど、もう上にも下にも行けないというピンチ。いくら下が水とはいっても落ちるのイヤだ〜!いつもは態度のでかいQたろうも、すっかりしょぼくれる。ロープ降ろそうかと上から見下ろす余裕の丹羽氏にしぶしぶ助けを求める。くやしいが仕方ない。 結局コースを最後まで踏破できずにQたろう途中でリタイア。沢登りってかなり刺激的で、クリアしたときの征服感はありそう。が、今回は負けた。でも終わってしまえば楽しかった。ドキドキワクワク。くやしいのでもう1回チャレンチしてみたい。喉元すぎれば・・・ってヤツだね。 |
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| 夏はなんつっても沢登りである。 水をバシバシ浴びながら滝を登り、でもって力尽きてまた滝壷に落ちていくもまたよろし、なのである。軽装の日帰りもよいし、沢の中に適当な平地を見つけてのキャンプもよい。 沢筋ってのは流木も多いわけで、焚き火をするにも事欠かない。白神やら黒部やら、5日間くらいの沢の旅をしたことがあるが、イワナ釣りまくりの食いまくり、夜は焚き火のそばでシュラフカバーに入ってゴロッと転がっちまえば、まさに至福の時ときが過ぎていくのだ。 なわけで、かねてから沢に連れて行けとせがまれていた手下のMを、沢デビューさせることになったのだが、直前にもうひとり加わることになった。 HP管理人、秘書Qさまである。 MTBのツアーの細々としたことで、さんざん協力してもらい、やまみちアドベンチャーのアイドル(気ぃ使ってるんです、ボク)の彼女に、こともあろうか"夏は沢に限るぜ"などと正直にいってしまい、彼女の目をキラキラと輝かせて(目の前に楽しいことと生ビールがあるときはこうなる)しまっては、もはやNOとはいえない。 金曜の夕方に、仕事が終わったMをクルマに積み込み、一路奥多摩へまっしぐら。買出しを済ませ、沢筋のキャンプポイントに到着。トリビ(とりあえずビール)のあと、 焚き火点火の儀式をしたのが夜の9時。まだまだ夜は楽しめるもんである。焚き火があると、酒もツマミもうまいのだ。 山、つーと早出早着きとかいって(山岳部時代は2時起床とかやってたもんね)、明け方には出発してなきゃいけないもんだが、沢は気温が上がってからの方が快適だということで大いに寝坊できるのがまたいい。ゆっくり朝ご飯を食べて着替えにかかる。 とそのとき、見慣れない格好でウロウロする人を発見。ついさっき合流したQたろう、なんとビキニでウロウロしてる。朝からサービスいいぞと思ってたら、マスク(水中メガネ)やらシュノーケルを着けてる。ん? 水に入る前からトリハダ立ってるってぇ。 てなわけで化繊のアンダーウエアの上にレインウエアを着てもらう。これが沢のスタイルなのだ。いってなかったっけ? 2kmほど林道を歩いて、沢に下りる。丹羽、久しぶりの沢の感じに童心に返って大はしゃぎ。手下Mもバシャバシャと淵に入ってガハガハしている。一方のQたろうはなぜだか無口。初めての体験に、ちょっとビビリモード。いつもBIGな態度の彼女、この姿はやけにカワイイぞとからかうも、本人ちょっと涙目。 丹羽とMは、ジャバジャバ水線通しに進むも、Qたろうは沢の脇を歩いていく。半分山奥育ちの丹羽は、川原を石伝いにジャンプしながら歩くってのはお手のモノ。Mも多少の渓流釣りの経験があるせいか、無難に石伝いにトントンと来る。酒飲むにしても常に先行逃げ切りのQたろう、今日は珍しく慎重だぞ。 で、小さな淵をジャバジャバにトントンと進んでいき、沢がカーブすると、その先に突然滝が出現。これだよ、これ。高巻き(沢を直登せずに、脇から登る)もできるがやっぱりここはシャワークライムでしょ。てなこって、釜(ようするに滝壷)を泳いで流れの下に取り付き、滝を登りにかかる。と、その前に水中メガネをつけ、釜をのぞきなががら泳いでみる。一瞬、ヤマメらしき影が見えたが、あとは見えるのは小魚ばかり。夏とはいえ、沢の水は冷たい。でもこれがまた気持ちいいんだな。水流に逆らって全力で泳ぎ、流れの下にたどりつく。そこからホールド(手足を支えるところ)を探しつつ、カラダを水中から持ち上げ、滝に打たれながらも、なんとかよじ登る。ファイト一発の世界だね。シャワーとはいってもその水圧はフロのシャワーの比じゃない。丹羽はなんとか登り切るも、Mはその圧力に屈してそのまま滝壷へドボン。これで大笑いできるのが、沢登りのいいところ。ますます涙目になってしまうのが、Qたろう。というわけで丹羽、足場のしっかりしたところを探してザイルを出す。Qたろう、それに確保されつつ、シャワーで涙も洗い流され状態のまま、なんとか滝をクリア。やったぜぃ。涙を沢の水で流されたQたろう「これ、おもしろ〜い」と満面の笑顔。でしょでしょでしょ。これだよこれ。 てなわけでエンジンがかかったQたろう、慣れない岩場歩きに苦戦しながらも、ジャバジャバと水の中を歩く。ときどき目の前を立ちはだかる滝も、果敢に挑み、ときには水圧に屈して滝壷へサヨナラするも、本人も回りも大笑い。Qたろう、カッパになるの1日であった。 |
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![]() うっりゃぁ〜 |
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