MTBであそぼう

東尋坊を目指して(01/4/28)
 GWである。んが、今年は特に予定を入れていなかった。どうだ、エライだろう。というわけで突然話が持ち上がった福井県での「やまみちアドベンチャー」のイベントに急遽参加することにした。よく分からないけど、福井に足を踏み入れたことないから、よい機会だ。
 丹羽氏に都内でピックアップしてもらい、東名をひたすら北陸に向けて走る。途中力尽きてサービスエリアにて仮眠後福井到着は昼の10:30頃。ICを降りたところでツアー開催地のスキージャム勝山に向かう丹羽氏にMTBと共に捨ててもらう。上りは苦手なので、スキー場に向かう道は多分登れない。念の為、丹羽氏に「お願い!最後は迎えに来て下さい」と頼んでおく。丹羽氏快諾。当然、当然と内心思うQたろう。なんつったって今回は客だもんね、私。
 さてさて、出発。地図を見ながらテキトーに走るの久しぶり。こういうドキドキワクワクはやめられない。開放感!九頭竜川沿に進めば、景勝地東尋坊に行けるハズ。とりあえず海目指しましょ!
 
 道に迷いながらも九頭竜川にぶちあたる。無理矢理土手をよじ登って堤防の上を走る。堤防上はサイクリングロード風にしてあるところもあれば車が入れないようにしてあるダートの道もあり。とりあえず堤防は続いているので、その上をひた走る。のんびりした川で走っていて気持ち良い。お天気もサイコー。
 


 お昼を過ぎたあたりからお腹が空いてきた。滅茶苦茶空いてきた。でも東尋坊で生ビ−ルを飲むまでは!と苦行のごとくペダルを漕ぐ。海に近づくと風は向かい風。早くぅ〜ビール!!!
 
 ダートが多くてパンクをちょっと心配したが、その気配なし。よしよし。そうそうパンクなんてしないもんよね〜。
 そうこうするうちに風景は港に。三国である。東尋坊ちゃん(生ビールちゃん)待っててね♪ 今行くから〜ねぇ〜。
 ゴキゲンにペダルを漕ぐQたろう、東尋坊手前の遊歩道から岬にアプローチ。13:20、おおここが東尋坊か!ハイハイ、ビールビール!と最初に生ビールの看板が目についたお店に飛びこむ。

 お腹が減っていたせいかここで食べたカニ飯の美味さは絶品であった。いやぁ〜うまかった。あまりにも気分がよいので明日のツアー下見中(仕事中)の丹羽氏にビールがうまい!と連絡したらムッとされた。なんでぃ、この感動を伝えたかっただけなのに。

 


 日本海は透明で大変美しかった。なるほどここが東尋坊ね・・・としばしのんびりした後、帰りのことを考えて14:00に出発。勝山まで3時間くらいかかる計算なので、早々に退散する。

 ビールを飲んで、パワー全開、途中生ウニなんかも食べちゃってゴキゲンのQたろう、勝山向けて三国の港を走る、走る。気っ持ちいい〜。

 
 と、そのときプシュって音がしたと思ったらMTBがガタガタいいだした。エ?なんで〜???

 WOW!どうやらパンクしたらしい。さっきのダートで全然平気だったのにどうして舗装路でパンクするわけ〜???パンク初体験である。う〜む。とりあえず、バイクを端によせて、チューブ交換ってやつをしてみる。チューブ交換は前月房総に行ったとき、竹谷選手に教えてもらった。直伝なのだ。きっと出来るはず。
生ウニ
 
  私がオタオタしていると、ワラワラと地元のオジイ達が寄ってくる。ドモドモとか言いながら、とりあえずチューブ交換完了。居合わせたおじさんに手を洗わせてもらい、ガソリンスタンドの場所を聞く。スタンドなら空気ポンプあるでしょう。きっと。ズルズル後輪を引きずりながら歩いていたら、道端のオジイにパンクしたの?って声をかけられたので、おじさんちに空気入れある?って聞いたらあるっていうので借りることに。

 オジイが手伝ってくれてスパスパと軽快に空気が入っていくが、どうも満タンにならない。なんでだろ・・・と思っていたら、オジイが後輪に刺さったままの4cmくらいの釘を発見した。あ゛〜。そうだった。チューブ交換するときは異物がないか確かめろって教えてもらったんだった。ああ、新しいチューブが・・・。

 仕方ないので今度はパンク修理に挑戦。説明書を読みながら釘の刺さっていた場所に補修シールを貼る。がやっぱり空気が入らない。なんで〜?すっかり気分がブルーになっていたら、オジイが歩いて5分くらいのところに自転車屋があるから連れて行ってあげるよと、ママチャリに乗って私を先導してくれた。ありがとオジイ。

 途中、すれ違ったオジイの友達に「困った人がいるから助けているんだ。」と誇らしげにいうオジイ。ちょっとかわいい。自転車屋に着くとオジイは名乗ることなく去っていった。オジイありがとう。
 
 結局、釘が貫通していたのでチューブの裏まで穴があいていたのが原因。素人は表しか気づかないんだよね〜と気のよい自転車屋のおっちゃんがつぶやく。なるほどね。学習、学習。

 あっという間に時間は過ぎて、帰りは追い風の予定がもう15:00を回っている。う〜ん今から出たのでは暗くなるなあと、ワープを決行。でも電車の本数もないんだな、これが。

 ワンマン電車のローカル線はバスのよう。降りるときにお金を運転手さんに渡す。で、外の風景を眺めていたらもう少し走りたくなってきたので、勝山のちょっと手前の無人駅で電車を急遽降りた。そしたらお財布には万札しか入っていない。あれれ???運転手さんに持っている500円玉を渡して許してもらい(ごめんなさい、いつかお返しします)、再び勝山目指して走る。うん、夕方の風は気持ちよいぞ。
 18:00ちょっと前に勝山に到着。地図を見ながらスキージャム勝山に行く上り口を探すけれどなかなか見つからない。だんだん暗くなってきたし心細い。早々にギブアップして丹羽氏に迎えに来てもらおうと電話するが留守電。しょうがないのでもう一度地図を見なおしたら、曲がる角を間違っていたことに気づく。

 スキー場への上り口手前で丹羽氏より電話。おお神の助け!と思ったら、「今、山の頂上。夕日がキレイなんだよね。スキー場までの道、結構上りだったよ。あ、自分で来れるよね。いやぁ〜キレイ、キレイ」とそっけないお言葉。くっそぉ〜、いいよ、自走するよ。と意地になって上り始める。7kmひたすら上り。あまり車も通らないしだんだん暗くなるから心細い。だいたい上りは大の苦手なのだ。さっきの言葉は冗談で、本当は迎えに来てくれるのではないかという淡い幻想を抱いて、向かいからやってくる車が丹羽氏からの車ではないかと期待するが、ことごとく裏切られる。

 こうなったら意地でも上ってやる、絶対に助けなんていらないと黙々とペダルを漕ぐ。半分くらい過ぎると体も慣れてきてそんなにつらくなくなってきた。勾配も思ったよりもきつくないし。そんな頃に丹羽氏、ゴキゲンの様子で登場。しかし、もう君はヒロインを助けに来てくれたヒーローではないのだ、絶対自分で上るもんね〜と思いつつ意地を張って上っていると、じゃ自走でおいでよ!と丹羽氏ゴキゲンのまま退場。あ〜本当に行っちまいやがった。

 そんなこんなで19:00過ぎにスキージャム勝山に到着。ホテルはとってもキレイだしお風呂も大きいしなんか1日よく体を動かしたので爽快、爽快。相変わらず上りは苦手なままだけど、人間やればできるもんだと妙に笑顔で終わった1日であった。

 翌日はツアーに参加。翌々日の耐久レースに挑戦!詳しくは「やまみちアドベンチャー」のHPにて。



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